喫茶の至福
先週の事です。
レース仲間のO.C MAKOTOさんから、「ちょと尾道に行く用事があったんで、ドライブがてらクニちゃんとお茶をしに、ギムネマンさんのところの新しいお店に行ってきたんよぉ~(ちょっち広島弁)」との報告がありました。
何ですと!新しいお店とな!よくよく聞いてみれば、日本茶専門のCafeを開店されたとの事です。私の耳に入った以上、行かなくてはなりますまい。
思い立ったら直ぐ行動ってことで、岡山在住のhey君にも「土曜日の午後空いてるぅ~」と軽く召集し、昨日ミッションスタート。
で、やってきました尾道、片道170km弱、やはり坂が凄いです。時間があれば、「小津安二郎“東京物語”一人ツアー、あの場面が今こんな事になっております!」企画がやりたかったのですが、昨日は開店祝いを持って、半日で行って来いの強行軍、この企画は又の機会と言う事で。
さてさて、それでも到着予定時刻よりも30分早く付いてしまったのですが、hey君も同じ時刻に尾道到着、タイミングよく携帯に連絡が入り、二人仲良く目的のお店に向かいます。
UZIって言ってもイスラエル製のマシンガンちゃいます。宇治のUZIです。そこんとこヨロシク!このBlogの読者の中で何人か、こんなボケをしそうな気配がしますので、今のうちにしっかりボケ潰しです。
ここでギムネマンさん登場、お店の中に促され、祝いをお渡しして、席に着きます。
オーダーはお任せです。
私の前には、白磁の煎茶道具一式が、hey君の前には細かな貫入(釉薬の層に入った細かなヒビの事)が、茶器の表面に満遍なく入った薄紫陽花色の景色がかった萩焼の道具、この煎茶急須を観察すると、注ぎ口の周りの貫入に、この一週間の営業で程よく渋が入り、茶器としての貫禄と風情を持ち始めています、そして、それぞれに摘んで持つと丁度良い大きさ(小ささ)の煎茶茶碗が2つ、どうやら違うお茶を二人でそれぞれ喫めるようにとの計らいのようです。
先ずはhey君の前の新茶:後光の一煎目です。さわやかです。新茶の味です。そして甘いです。
「美味しいね」なんて言っていると、ギムネマンさんの目が企んだがの如く輝いております。「次はこれを喫んで下さい」と私の前の玉露を薦められました。
これを口にして我々二人は言葉を失いました。
反則です。先ほどのお茶がかすむほどの濃厚なうま味、舌の奥から唾液が「じわわわ~」と出て脳がしびれるこの感じ、これはアミノ酸由来の甘みです。本場のエスプレッソよりもまだ少ない量でのサーヴなのですが、量的にはそれで十分、あまりの濃厚な甘みにノックアウトです。
そして二煎目、一煎目の角が取れて、尚更まろやかで雑味が無くなり「こっくり」とした甘み、私はこの雑味の消えた二煎目が大好きです。二煎目を喫みながら、茶器の選択に「なるほど」と、私なりの結論がたのです。
先ほどの煎茶が貫入の入った萩の茶器を使われているのに対して、この玉露だけが長石釉のヌルリとした肌の白磁の茶器を使われています。煎茶に用いられていた貫入入りの茶器は風情があるのですが、そのヒビに染み込んだ茶渋によって、入れているお茶の馨が移ってしまいます。(それ故、入れるお茶の種類をゴジャ混ぜは絶対NG)毎回同じ玉露を入れると言えども、僅かな馨が茶器に移るのを嫌ってのお店側の処置なのでしょう。
ギムネマンさん、私の推理どうでしょう。
三煎目まで頂き、その開ききった茶葉をお皿に移し、ポン酢を掛けて頂く様に薦められます。お茶の葉の御浸しです。新茶特有の葉の柔らかさ、言い方が悪いんですが出がらしとは言え、まだまだ十分に美味しくいただけます。
そして、ギムネマンさんが京都修行時代の折に考案された、抹茶パフェが運ばれてきました。もちろん修行時代から幾年月、その年月分しっかり進化、いやお互いイタリア車乗りですので「エボルツォーネ」しておるそうです。(なんのこっちゃ)
これも、抹茶の馨が素晴らしく、洋風の生クリームやバニラアイスクリームの脂肪分ガッツリ系のへヴィーなイメージに負けていない清々とした仕上がり。これって女の子凄い喜びそうな・・・それを三十路と四十路のオヤジ二人が食すの図。
か・わ・い・い?(あ~どうしたもんか)
オヤジ二人パフェを食す図はチョイキモですが、物の本質、味は最高です。私の言っている事が嘘かどうか、このお近くの人は是非、食べに行って確認してください。(私はこのパフェ、グルマンな番長ドリーさんのキビシイ感想が是非、聞いてみたかとです)
最後に、尾道名物杜仲茶でいれたコーヒーで〆させて頂きました。
ギムネマンさん、お世辞じゃなくて本当に美味しかったです。特に玉露はこのエントリーを書いている今でも、奥歯の奥から無いはずの甘みが「じわぁ~」と味の記憶として復活してきます。相当、脳に衝撃が走ったようです。(こういった状況を鑑み、冗談ではなく生化学的に確実)次は玉露だけを喫みにこっそり行かして頂きます。
勿論その時は一人“東京物語”ツアー結構です。
私たちのお相手をしてくださった、お母様にもよろしくお伝えくださいませ。
とまあ、このように昨日頂いた玉露のような濃厚な土曜の午後を過させてもらえた訳なのです。
あ~なんちゅうお茶だ、今だ興奮して眠れない。
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