昨日より、仕事柄ゴールデンウィークに休めなかった弟一家が、休みを取って帰ってきています。
甥は小2、姪は幼稚園の年小さん、この度は携帯ゲーム任天堂のDSを携えての帰鳥です。
会社から帰ってみれば、甥&姪が額をくっつける位引っ付き虫でDSの小さな画面を凝視しています。その状況を一瞥し「良い傾向じゃねぇなぁ~」と私がこぼすと、義妹は「そうなんです、お父さんが自分で遊びたいからって買ってきちゃったんですぅ~」と困り顔。
あぁ・・・弟よ・・・親として10点(もち100点満点で)。
甥&姪の二人は、私の顔を見るなり「おかえりぃ~待ってたんだよぉ~。100ccでスペシャルステージをやって」とさっそくDSを私の所へ持ってきます。100ccとな?画面に流れている映像を見れば懐かしのマリオカート。あぁスーファミでやったなぁ~これ。「DSやったこと無いよ」と言えば。「でも、お父さんがお兄ちゃんは上手だって言ってたよ」と甥。「でもいきなりスペシャルステージはちょっとなぁ~」と言えば「大丈夫、大丈夫、教えてあげるから」
カチンッ!甥よ俺を誰だと思っている、俺のドリルは天を・・・(以下略)
目に物見せてやる「そうですか、じゃあドンキーコングで・・・」とドライバーを選ぼうとすると、「え~っ!ルイージが速いのに、コングは重いから加速が鈍いよ」
甥よ、そんな事は先刻承知の介なのだよ。ただ私のリアルなキャラを見よ、ドンキーコングのレーシングマシンからはみ出した身体の具合がそっくりじゃないか。昔からマリオカートと言えばドンキーコングだったのだよ。それに速いマシンで勝ったからってそんなのちっとも面白くないじゃないか。
さてスタート前3秒前のカウントダウンが始まります。スタート1秒前からアクセルを踏み始めます。甥よ姪よ見るがいい、これが裏技「ロケットスタート」だ!
ドーンッ!素晴らしいスタートを決めホールショット、外野の二人は「どうやるの?どうやるの?」と大合唱。しかし私の心の中は「このくらい二輪レースでも素晴らしいスタートが毎回決められたらどんなに・・・(涙)」厄年とは色々な事を経験しているが故に、微妙なお年頃なのです。
タイトコーナーがせまってきました。さ~てドリフトしてみますか・・・キュキュキュキュードンッ、あ~オーバーステアになって側壁にタイヤを擦っちゃいました。減速です。こうなるとスピードが乗るまでドンキーコングは加速が鈍い、四台に抜かれちゃいました。
それにしてもゲーム機の名前DSの由来にもなっているDouble Screenはホンマに良いです。正面のメインスクリーンには後から見たレース映像、下のサブ画面には鳥瞰のコース図とキャラの順位が示されています。
アイテムを取るも、ライン取りに必死になってドライビングに集中していると二人が「アイテム使って、早く、今、今」と叫んでいます。私、ドリフトを美しく決めている最中なのに・・・、上手くスピードを乗せたままコーナーをクリアして目の前にピーチ姫のマシン、その時「エイッ」って姪の小さな指がアイテム使用ボタンを押します。亀の甲羅にやられてピーチ姫撃沈!って三歳の姪タイミング上手すぎ、人のプレイ中に良くやるよね。
結局、トップを逃して3位でフィニッシュ。甥の「フーンッ」と言うような顔。「運転は上手いけどアイテムを取ったら直ぐに使わないと、もったいないジョ、じゃあ僕がやってみるね。同じように重いヤツでやるね・・・じゃあクッパ」とレース開始。
やはりロケットスタートはできないようです。けけけっ(笑)
しかしプレイ方式が私のそれと決定的に違うのが、先に書いたサブ画面の使い方です。このサブ画面タッチパネルになっていて、指で触ると違う情報画面が出てくるのです。それで自分の状況を確認しながら、アイテムを次から次に使っていきます。幼さゆえの運転の荒さをアイテム使用でカバーしています。そしてファイナルラップの途中からもうトップ独走状態になりました・・・私の心中は穏やかではありません。「DSのAI!!そんな簡単にこの前までオシメしていたような子供(決してそんな事は無いのですが、赤ん坊の頃、鳥取に帰ってきた時は私がオシメを換えたりしていたため)に勝たせてええんかい!あ~ん!」と大人気無い事を考えるも、私のAIにかける期待は見事に裏切られ、甥、見事優勝!
「まさかな。時代が変わったようだな。 坊やみたいなのがパイロットとはな!」こんな事を甥相手に毒付いたところで、ファースト・ガンダムを知らない甥は「何言ってるの?」みたいな感じで受け流します。
この状況を横目に、弟だけがニヤニヤしています。ムカつく・・・この不愉快さは一体なんだ。夕食後、甥&姪がお風呂に入ると言っているので、「お風呂の間DS貸して」と頼み、練習です。甥に負けた悔しさに加え、リアルワールドでサーキット練習走行が出来ていないフラストレーションも共にマリオカートにぶつけるか如くの目に血走りよう(・・・だったらしい)。
もちろん、「松永兄弟っていったい・・・」そんな刺さるような義妹の視線を背中に感じていたのは言うまでもありません。
伯父として10点。
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