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2012年7月13日 (金)

扶養家族?

 さて、40代も半ばを超えると、何かにつけて昔の事を色々思い出すことが多くなってまいります。
 ついこの前も、フランス語の個人レッスンのための予習を深夜、眠い目をこすりなら、辞書を引き引き仏文を読んでおりました処、大学時代のフランス語の講義にフラッシュバックしてしまいました。睡魔にトランス状態で挑む、妄想族の面目躍如ですね。

 さて、それが、どんなフラッシュバックかといえば・・・

 講義中、先生曰く「アフリカのある部族では、彼らの集落を訪れる者は、先ず長老に接見し、その長老が口に入れ噛んでいた豆を、その訪れた者の口に入れられ、その長老の噛んでいた豆を飲み込むことで、その部族から客人として迎えられる。この行為は、鳥や獣が、食物を一度口にし、咀嚼、半消化させ、雛や子供にそれを吐き出して与え扶養するといった行為と同様の意味でありまして、弱きものを保護するし、また、与える側に対し、与えられる側の絶対の信頼と服従を求めるものなのです。実は外国語の世界も同じで、既でに誰かの手によって翻訳された文章を読むという行為はこれに同じで、誰かが噛んだ豆を喰らう行為と同じなのです。外国語で書いてある文章を他人の色を付けないで本当に理解しようと努めるならば、その言語を自ら読み理解するしかないのです。近道はありません」と。

 実はこの妄想にはきっかけがありました。

 その日の夕食時、先週の金曜日でしたが、翌日が週末との事もあり、家で久々の晩酌がしたくなったのです。晩酌と言えば私はビールの小瓶を一本開けます。(小瓶つーのが私のこだわりで、北大路魯山人もそうだったとの事。)そのビールのアテに、スルメを1枚焼いてもらったのです。
 私の席の相向かいでは、1歳4か月の太一が「うまー」と言って、夕食を相方に食べさせてもらっていました。
 太一の食事が大方終わりそうだったので、細~く裂いたスルメの切れ端を太一に手渡してみました。始めの内は「なんじゃこりゃ?」といった表情を浮かべていましたが、スルメの端を口に入れしゃぶり始めると、とてもお気に召した様子。相方の「たいちゃん、そんな固いものもうパイしよう」と、取り上げようとしても「イヤイヤ」をして、小さな手に握ったスルメを離す様子はありません。その内、彼のよだれで程よくソフトになり、3つ位に折り畳んで、両手で大きく開けた口に折りたたんだそれを押し込み、モグモグとしていました。ちなみにその時、彼がしていたよど掛けは、とても「イカ臭い」よど掛けとなっちゃったのだった。

 食事も洗い物も終わり、お風呂まで一休みタイム。太一は食堂でおもちゃ遊び、私は別の部屋に行き、そこでTVを観ていました。10分ほど経ったでしょうか。廊下から「テテテテテッ」と太一の足音、そして私が居る部屋に入ってきて「おとっと見つけ~」とでも言いたそうな満面の笑みを浮かべながら、寝転んでいる私の顔にくっついて来ると見せかけ、やおら自分の口に指を入れ、電光石火の早業で、その指を私の口にねじ込んだのでした。「これ美味いから、食ってみろ」と。

 指には、1時間近く太一の口の中でたっぷりのよだれ吸い込み、やっと生え始めた上下の臼歯によりボロボロになって味の抜けたスルメの残骸があったのです。

 そうか太一よ「おとっとは歳だから、一刻も早くオイラが面倒を看てやるぞ!」そーゆー事なのか。そうなんだな。ギュー(抱きしめ)モグモグ・・・ゴクン。

 さて、この事象から推測すると、どうやら幼児のよだれには、遅行性の幻覚物質が入っているようです。

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コメント

子煩悩妄想力全開(笑)
大人世界に馴染み過ぎて妙な感じでへばりついた垢は
子供にまみれる事で削ぎ落とされるよな感触もありますね。

投稿: zuka | 2012年7月13日 (金) 01時55分

zukaさま
本当に幼児って面白いんです。
一緒にいると、あっという間に時間が過ぎます。

投稿: 松永 | 2012年7月13日 (金) 08時17分

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