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2012年4月23日 (月)

袈裟斬り

 二週間ほど前の事です。私のライフワークの一つ、因幡の国の剣術「雖井蛙流平法」。その演武をお医者さんの剣道大会でやらせて頂く事となったのです。

 その時の映像はこちら。

 恥ずかしい話なのですが、この演武のための準備として、師に稽古を付けていただいている一ヶ月間ちょっと、内心はとても焦っていたのです。「大丈夫か?自分!」と。
 なぜって?
 このお話を持ってこられた、お医者さんの先生も、雖井蛙流平法をよ~く知っておられる方。謂わば玄人さんの目の前で演武をさせて頂くと言う状況に、胃が痛くなるほどの、とても気の引き締まる思いだったのです。

 さて、そんな状況の折であっても、人前で演武をする際には、必ず私が行う決まり事があります。

 この流派の開祖 深尾 角馬 重義 先生へ「往って参ります」の報告の意を含んだ、お墓参りをする事なのです。今回は、演武の三日前、仕事が終わった夕刻に、市内の繁華街に位置する墓所へ、組花を手に伺いました。そして墓前に手を合わせ、演武の無事を祈ったのです。

 そして、その夜の事です。

 その日は明日の夕刻に最終の稽古を控えておりました。時間があれば頭のどこかで、先の稽古で受けた注意事項を反芻しいたのが原因なのでしょうか、眠りに堕ちた後、夢を見たのです。稽古をしている。

 夢の中で、師と私が稽古をしています。そして、少し遠巻きに我々を観ている人がいるのです。何と、師のお父上、故山根 幸恵先生がいらっしゃるのです。山根 幸恵先生と言えば高校の剣道部時代、剣道の厳しい稽古を何度か付けて頂いた事があったのですが、当時の其のままのお姿です。夢の中で稽古が終わり、最後に幸恵先生に挨拶をしている時の事です。私の木剣を手にとられ、あの高校時代に聞いていた声と鳥取弁のしゃべり方で「袈裟斬りちゃーこうだっ!」と言われるや否や、ピュッピュッっと空気を切りながら、私の左右の首の付け根に木剣の刃の物打ちをくりだされ、そこで「ハッ」っと目が覚めました。

 まだ時刻は夜中の三時前、私の枕元の隣では、一才になる息子が起きていてて、丸いお目眼をパッチリ開いて、言葉にならない言葉を「ムニュムニュ」言っておりました。

 息子をあやしながら、「ひょっとして、深尾角馬先生が『頼りなさげに墓参りに来ていたので心配だ、ちょっとだれか稽古つけて来い』と、それで幸恵先生が・・・そして、アッチから来られているそんな雰囲気を察して、一歳の息子は起きていたんじゃないのか・・・」そのような事を考えながら、息子が寝息を立てるのを確認し、天井からぶら下がっている電灯のオレンジ色にボンヤリ光る豆球を眺めながら、そんな自分の妄想に「ニヤリ」としながら、自分も眠りに堕ちていったのでした。

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