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2010年11月14日 (日)

55年寝太郎

 三日前、ちょっと変わった会に誘われtらのでした。
 人伝手だったのですが、「谷本酒店さんが11日にワイン会をされるみたいだけど、松永さんに出席して欲しいって・・・」と。
人は、人に求められているうちが華ってもんですヨ。
で、行って来ました。行ってびっくり。とんでもない葡萄酒好事家の集いだったのだ。

 それがどんな会だったかといえば、イタリアのワインの王様の誉れ高いバローロ、その古酒1955年、1961年、1964年が手に入ったので、みんなで試飲してみましょう~とそんな会だったのだ。
見よコレがその三本だ。

20101111194631

 「それでは先ず、55年からいってみましょう」と・・・良いの良いの?・・・いきなり良いの?
 とは言うもの、コレがね古すぎてコルクがグズグズな訳だ。
 澱が舞わない様に、そーっとデキャンタする時に、この時出たコルク屑を取り除くためストレーナーを通します。

 で、そんな儀式の結果、私のグラスに注がれた55年のバローロ。20101111200029_2

 ちゃんと馨が立っております。でもワインのそれではなく、わかりやすく言えばドライシェリーのような・・・色もそんな煉瓦色ですよね。 

 それでは、意を決して不詳この松永55年たったこのワイン、飲ませていただきます。
 

 チビッ・・・コクッ・・・・・・ゴクリッ
 結構、アルコール高いね。それと本当にシェリーのよう。

 それでは次は64年行ってみよう。って事で抜栓です。
 55年に比べれば、まだわずかに赤みが残っているワインの色。匂いは・・・あ~古(ひね)てます。どうやらこのボトルはコンディションが悪く、もうワインとしてのピークを過ぎて劣化の一途をたどっている感じ。(ちゃんと飲めるんですけどね)55年の方が若い感じがするんですよ。

 そして、ワイン通の間では奇跡の61年といわれる二十世紀中の指折りのビンテージイヤーの一本は。如何に。

 ちゃんと赤ワイン。ブドウの質が高いようでまだまだへたってないです。 

 64年がへたって、61年や55年が現役って面白いですよね。

 皆は61年が良いっ!って事を言われていましたが、私の好みは55年のシェリーのようになったやつ。「えぇ・・・ただドライ・シェリーが好きなだけだろ」ってその通りですが何か?小一時間たった55年はまろやかになって、まるでアモンチラードのような・・・。そして一時間ほど空気に触れさせていると、甘味が立ってまろやかな味になるって事は・・・ねっ、瓶の中で息をひそめながら半世紀、ちゃんと生きていたのだ。

 半世紀の長きにわたりン眠っていた煉瓦色のワインを眺め味わいながら・・・これらのワインが醸造されたイタリアの諺を思い出すのであった。

 “IN VINO VERITAS”  「真実はワインにあり」

 五十路までも10年無い私。そうなった時、ただの古(ひね)たオヤジになっているか、味のあるジジイとなっているのか・・・明日の事も解らない今の私には想像だにできません

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コメント

今でも、十分ひねてますで。
いい意味で(笑)

投稿: tatara | 2010年11月14日 (日) 23時49分

tataraさま
こんな純真な私を捕まえて「ひねくれもの」だなんて。
プ~ンッ!!

投稿: 松永 | 2010年11月15日 (月) 09時08分

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