山の神のお裾分け
さてさて、今年も金木犀の馨る時期となりました。
そう、茸狩りの時期なのです。
もうね、居ても立っても居られない・・・実は日曜日の午後から結婚式の衣装合わせがあるにもかかわらず、友人からの茸狩りの誘いを断りきれず「午前中にちょっと・・・」と、行って来たのです。
6時のアラームで眠い目をこすりながら目覚め、バナナ一本と牛乳で腹ごしらえし自家用車のハンドルを握り集合地点に向かいます。
友人と合流し、友人の持ち山まで友人の軽トラで行けなくなるまで、細い細い林道を登ります。終に軽トラの車幅ではいけない所まになると、其処に軽トラを停め、そこから山に入る装備をして徒歩で山に入っていきます。
それでは友人より山に入る前にブリーフィングです。
友人:「今日は稜線つたいに山頂まで昇り、朝日の当たる山側の稜線10m下を縦走します。そこに松茸の代と香茸の代があります。」
私:「えぇぇぇぇっ!!この道無き山を稜線つたいに山頂まで登るの・・・マジで・・・茸の為なら仕方ない」と決心をし、山用の地下足袋に足元を固め、腰には鞘に収まった鉈を装着。友人は竹で編んだ「しょいご」に熊よけの鈴を装着しています。出るんですよこの山には。
しかし、熊よりも、ススメバチよりも大変な伏兵がおった訳です。
朝食のバナナと牛乳のみが裏目に出ました・・・山頂を目指して1時間ほどたった時、もうね体が動かなくなったんです。ハンガーノックです。血中のグリコーゲンが底をつきました。15分ほど休憩を取っていると、脂肪が代謝され始めまた元気になってきました。タイムラグがあるんですよ。
ヒヤッとしました。恐るべし!今回の茸狩りの消費カロリー!
松茸が生えるだろう地点にやってきたのですが、既に先に入った人の足跡だらけ・・・先を越されたようです・・・くそ~。松茸は無理か・・・
こんな茸は沢山生えているんですけどね。
気を取り直して、稜線下10m縦走を続けます。
するともう一つの目標、香茸の群生にぶちあたったのです。
さて、一つ見つければ周りを注意深くよ~く観察です。この種の茸は円(この円をフェアリーリングなんて言います)を描いて生えるんです。すると枯葉の影のソコココにあるではないですか。
この後、香茸の代をもう一つ見つけ、帰って重さを測ったところ、ほぼ2kgの収穫でした。
それを仲良く友人と山分けし、家に持って帰ってみれば、オフクロの第一声。
「松茸を期待していたのにこんなグロテスクな茸を山ほど採って来て・・・」って。
をぃ!香茸って高級食材だぞ!
ちなみに香茸と言う名前のとおり、凄く良い匂いがするんです。ちなみに収穫後の自家用車の中は香茸の香りでいっぱい。スパイシーでもありその中の甘い香りも有り、ちょっとうっとりしちゃいました。
その香りも香茸を干す事によってもっともっと強くなるとの事、夕食にお吸い物として食べる分を除いて、全て干す事にしました。
ちなみにそのお吸い物・・・汁に無茶苦茶香茸の旨みが出ていて、脳が痺れるほど美味かったです。
コレだから茸狩りは止められんのですヨ。
勿論、午後一からの婚約者との着物合わせまでには、ちゃんと間に合わせたのは言うまでもありません。
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コメント
よ、よだれが・・・
投稿: tatara | 2010年10月19日 (火) 00時24分
tataraさま
ただ今、みかんネットに入れて乾燥中。
ずいぶん軽くなりましたが、芳香は素晴らしく薫るようになって参りました。
楽しみです。
ぐふふふふっ!
投稿: 松永 | 2010年10月19日 (火) 04時32分