演武報告
さてさて、一日遅れての京都での演武報告です。
朝の3時半に自宅を出発し、6時前には京都に到着。6時半からの営業の出町柳の市営駐車場に車を突っ込むと、京阪地下鉄の出町柳駅から地下鉄に乗る事一駅。神宮丸太町駅から徒歩10分の所に京都武徳殿があります。
7時過ぎに会場へ到着。その受付時。
「松永先生、本日はおめでとうございます」と受付係の方から、挨拶されます。
帰宅した時、オフクロにこのように「おめでとう」と言われたと報告すれば、お花の大会でも「おめでとうございますって言うから、それと同じなんじゃな?出られることが誉れなんじゃないの?」と、自覚が無かったんですが、そうなんですよね、この挨拶ちゅーことは。
そしてパンフを見ると何と出番は東の十二番目・・・えっ?わかり辛いですか、京都武徳殿は玉座があり、そこに向かって右側が東、左側を西と試合会場がそれぞれ二面作られています。一面につき三組が演武の奉納となりますので、我々は四番目の出番です。
開会式に参列後、早速、古流の演武が始まります。なんだかあっと言う間に呼び出しがかかりスタンバイ。演武開始です。
実はこの演武中、万に一つも起きない事が起きました。五乱太刀之分の二本目「稲妻」を実演中の事です。をぉっと、その前に「稲妻」技の説明をしますね。先ずね、日本刀の刀身の膨らみの事を鎬(シノギ)って言うんですけど、それを使って、まっすぐ斬りかかって来る相手の刃に対して、こちらもまっすぐ斬りかかり、自分の鎬の僅かな厚みで相手の鎬を弾き、相手の剣筋を殺し私の切先を相手よりも早く相手の急所(この場合は頭の正中線)に斬り込む事を「斬り落とし」って言うんです。いいですか、この「斬り落とし」の技が雖井蛙流の「稲妻」って技なのです。
多分、日本刀の切先の鎬と鎬がトップスピードでぶつかった時に、火花が散ってその様が技の名前になったんだと思います。
で、その「稲妻」実演時、鎬では無くて師と私の木剣の切先の一点同士で刃がぶつかり、師すらも上体がぶれるほどの反動。ここはさっと立て直し、直ぐにその次の動きへつなげ事なきを得ました。
その後の演武も恙無く終わり、演武終了後。「いや~刀の先の一点でぶつかるなんて事がこの本番の本番で起きるなんて、やっぱりこんな施設は何かあるんだな」と言われる師に対し「駄目だったのでしょうか・・・」と答えれば。
「いや、コレでいい、嘘を斬ってなくて、お互いが相手の正中線をねらって眉間まで斬り込んだのだから、これは実戦で起きうる事。と、言うかちゃんとお前が斬れる様になっていたから切先同士が当たったんだ。お互いがちゃんと斬れてないと、切先同士がさっきのようにぶつかる事はありえない、なので上出来」と。
5分ほどの出番でお仕事終了です。その後、他流派の演武をじっと観察中。
その中で、師と私が目が釘づけになったのは、水鷗流居合剣術でした。
抜刀のスピード、鎬を使った刀の理合い、間積もり、それを我々のような木剣では無く、刃引きの日本刀でやられておりました。
師はその演武をやられているお二人の一挙手一投足に渇目し「う~ん・・・」と唸っておられるのです。
その演武が終わるの確認し「先生、水鷗流とは?」と尋ねれば、「フィクションだけれど拝一刀が水鷗流の使い手だよ」と。
いい話でしょうzukaさん、zukaさんに見せたかった・・・。
そんなこんなで10時には会場を後にし、出町柳の駐車場の前にある「ふたば」で京土産と言ったら「ふたばの豆もち」とばかり行列に30分弱並び、豆もちをゲットし家路へと急ぐのだった・・・・
しかし、その復路、中国道のオニ渋滞で11時前に京都を出発できたにもかかわらず、家に到着したのは午後4時半過ぎだったのだ。
渋滞に負けた・・・。
ちかれた・・・。
| 固定リンク
この記事へのコメントは終了しました。
コメント
ええハナシや...。読んでてちょいと鳥肌立った。
ちなみに赤紙もらうときも「おめでとうございます」と玄関口で挨拶され(ry
投稿: Ken@くらしき | 2010年5月 4日 (火) 12時48分
Kenさま
をぃっす!
相変わらずの忙しさ。
五月の筑波のテイストのレギュレーション、モトラボロRTで読み間違い発生。
前に言っていたレース出れないよ。おれ。
だって出てくる車輌、ヤマハのTZ750とかカワサキのH1、H2、ホンダのRS1000って・・・GUZZIじゃ無理って。
でもモトレヴォに向けてちょっと身体を絞りつつあるよ!
モトレヴォの受付の時に「おめでとうございます」って言われたらそれはそれで・・・・w
投稿: 松永 | 2010年5月 5日 (水) 06時03分