10歳ポテンシャル今昔物語
さて、今週に入って東京より、春休みに入った甥が一人で帰省してきているのですが、その相手も伯父さんはしているのだった。
しかし、甥と遊んでいて最近本当に特に気になることが・・・不器用なのだす。本当に上手に刃物が使えないんです。こんな事を見せられると伯父さんはブルーなんです。
ガンプラを買ってやっっても、それが上手く作れないんです。問題はカッターナイフでのゲートの処理がちゃんと出来てないので可動部がうまく動かない。結果、力技で何とかしようとするのでポキリとパーツが折れて、べそをかく事に。
模型を知らない人に説明です。バンダイのガンダムのプラモデル通称ガンプラは、本当にユーザーフレンドリーに出来ていて、とにかくランナーからパーツを奇麗に切り出せば、塗装無し、接着剤無し、修正無しで、とてもカッコイイ完成品が出来るのだ。逆に返せばガンプラが作れなきゃ、タミヤはおろか、そのまま組んでも形にならない外国製のプラスティックモデルを作るののなんて、先ず不可能なんです。
その模型道の入り口のガンプラでつまずく・・・しかも今回四体目です。そりゃね、タミヤだって完成品を売る時代だわさ、こんな状況じゃ。
今年で10歳になる甥なのですが、私が10歳の頃を思い起こしました・・・竹籤とバルサでゴム動力のプロペラ飛行機を作ったり。パチンコで牛蛙をしとめて、その辺に捨ててあるガラス瓶を拾い、石器時代の人々が黒曜石で作った打製石器の刃物のようなナイフをそのガラス瓶を材料に川原の現場で作り、その刃物で皮を剥き解体してカエルの肢の筋肉だけにして、それをタコ糸に結びザリガニ釣りをしたりと・・・刃物を使って物事をする事が子供の遊びの中に溢れていました。
「肥後の守が一つあればいろんな遊びが出来るのに・・・」
現代っ子の人としてのポテンシャルの劣化に危機感を募る今日この頃。
丁度そんな時、タイムリーにも雑誌『家庭画報』の書評欄にて、本日書いてきたこの10歳のポテンシャルについて書いてある興味深い本が紹介してありました。その書評を読むと、私とても気になる話なんです。
終戦時、満州からの引き揚げを自分の足で1000kmを歩き無事引き揚げ船に乗り、日本へ帰国した10歳の少年のお話です。
「たった独りの引き揚げ隊」(ソッコーで買って読みました)
血の半分はコサック、また半分は侍。後に格闘技の世界で41連戦すべて一本勝ちで決め、「 サンボの生ける伝説」と呼ばれた格闘家のビクトル古賀先生の少年時代史。
本来の10歳のポテンシャルってこんなに凄いだ。
甥よ気張るのだっ!
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コメント
ガンプラから、辿りつきました。
初めまして。
模型・プラモデルの世界は、ガンプラ世代だった自分と今の子供達とでは距離が開いていくばかりで寂しい限りです。
今のガンプラのバンダイさんの塗装・接着剤無しのキットは世界に誇れる日本の技術とは思いますが、それを受け入れるフィールドが無いのかと残念です。
模型だけが遊びではないのですが、一抹の寂しさを感じます。
「たった独りの引き揚げ隊」気になります。
模型に少しでもと、私の息子(3歳)にはチョコエッグ(組立おまけがチョコの中に入っている)を与えてます。
投稿: ゼブラ | 2010年3月31日 (水) 18時14分
ガンダムの脚んトコの接着した線、鑢で削って消す事を覚えたのは、おそらく2年生の頃でしたね。
ま、今では、手先以外は異常に不器用になってしまいましたが…orz
投稿: hey | 2010年3月31日 (水) 21時43分
ゼブラさま
初めまして。
模型とは言わないまでも、刃物を使っての鉛筆削りとか、竹とんぼを自分で作るような、そんな親子教室が必要ですよね。
昔は年上の近所のおにいちゃんが教えてくれていたよな・・・(遠い目)
この本は面白いです。読んでみてください。
これからもよろしくお願いします。
heyさま
> ま、今では、手先以外は異常に不器用になってしまいましたが…orz
笑えんちゅーに。
もーっ!
投稿: 松永 | 2010年4月 1日 (木) 09時15分