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2009年8月 9日 (日)

伯父さん夏期講習・最終講義日(前編)

 一人で帰省中の甥の為の伯父さん夏期講習、甥は本日のお昼のフライトにて東京に帰っちゃうので、昨日が実質的な講義最終日なのです。長いようで「あっ」という間に終わっちゃったこの一週間の伯父さん日記もそろそろ終盤です。で、朝からオールで私がお休みの土曜日、盛り沢山の内容で攻めようと・・・講義内容はズバリ「食育」と「文化の多様性について」なのだ。

 ちょっと前のエントリー書いていたように、午前中から昼食にかけては、「自分で作った餃子にビール?で乾杯!大人な気分を味わおう!」を合言葉に、甥と二人で餃子を作る事としました。実は前から義妹(甥のお母さん)のお姉さんが、餃子等と一緒に美味しそうにビールを飲まれている光景を甥は目にしていて、「一体どんな味がするの?」と私に質問君だったのだ。そうとなれば、リーガルな環境でそれを体感させてやろうと、伯父さんは思った訳なんです。私にはその顛末の光景が目に浮かんでいるのですがね・・・ひひひっ!

 つー事で、私は朝一から餃子の餡の仕込みなのです。お袋が用意してくれていた豚の挽肉は200g、レシピ集を見ながら豚挽き肉200gに対するその他の具材・調味料の量を導き出し、しっかり電子測りを使いながら、秤量です。良いですか、料理は化学実験(もちろん+愛情)なのです。秤量、加熱温度と時間をしっかり守りましょう。で、作った餡は馴染ませる為、冷蔵庫で甥と二人で皮に包み始める昼前まで休ませておきます。

 10時過ぎ、近所の酒屋さんまでノン・アルコール・ビール風味清涼飲料キリン・フリーを買いに出かけます。少しまったりとしてから、お昼まで1時間を切った11時過ぎ、餃子60個を甥と二人で皮に包んでいきます。やっぱりと言うか・・・甥の仕事・・・うーむ何と言ったらよいのか・・・でもこれも勉強です。数をこなせば上手くなるはずと信じ、甥のこれから包む餃子に対して指導はしても、包んだ物に文句を言わない・・・事にしました。甥よ、ガンプラを作る時の指先の器用さが、餡を皮に包んで襞を付けていく作業に直結しているのだ。お箸を使う文化圏の我々が、指先が不器用だとカッコつかないんだからね。二人して30分弱で60個を包み終わりました。今回は冷え冷えのビールもどきが待っておりますので、もちろん焼きで仕上げていきます。

20090808123001 で、これが焼いている最中です。結構良い感じでしょ。盛り付けたのも撮ろうとしたんですが、盛り付けた傍から甥がつまむ・・・あのキツネ色にこげ色の付いた焼き面を表にし、お皿の上で美しく二列縦隊で整列する餃子が撮れないんです・・・つまみ食いされ二列縦隊の乱れたプレートを撮るなど、私の美意識が許せないので完成品の画像はありません。

 で、厨房からつまみ食いして「おいしいねぇ~」と言っていた甥、食卓へ餃子のお皿と霜のついたタンブラーを用意し、そこへキリン・フリーを注ぎます。

 「それでは、いただきま~す!」甥、餃子をツマミ、ビールもどきに口をつけます。手が止まりました「・・・」となってグラスを凝視しています。そして確認するようにもう一口。「・・・・・・、・・・これ、もういらない、おにいちゃんが飲んで。僕、麦茶でいい」と。すかさず私が「どんな味だった?」問えば「ビミョー、苦いのか、甘いのか、なんだか僕にはわからない味でした」と。

 うひひひ、なんとなく、こんな事になるんじゃないかと思ってはいたのです。成長期の子供の舌の味蕾(味を感じるセンサーのことね)は、大人の我々が感じているよりも、「甘さ」と「苦さ」に非常に敏感に出来ているのだ。つまり、甘い=エネルギー、苦い=毒成分に敏感ちゅー事やね。なので美味しく感じないのは当然なのだ。皆さんもこんな経験した事無いですか?子供の時はあんなに美味しかったラムネを、大人になって懐かしくて飲んでみると、ただ甘いだけの炭酸水でビミョーな感じだった。とか、子供の時はフキノトウ味噌なんて人間の食べ物とは思えなかったのに、大人になると本当に美味しく感じる・・・。等、子供の時は、それほどまでに「甘さ」に飢えて、「苦さ」を避けるようにDNAにプログラムされているのだ。

 ココで一言、このキリン・フリー、ノンアルコールのビール風味飲料としては、結構良い線でビール味(モルト臭、ホップの苦さ)の再現は出来ています。ただ物足りないのはアルコールが無いので仕方の無いところなのです。どうしてもお酒が飲めない状況ならばこれもありな選択だと思うのです。樹先生ではないですが「選べる」って事が大切なのだ。

 でも、「ビールってどんな味?」って言う事に答えが出てよかったじゃない。そして、甥なりに苦労して包んだ餃子は、「苦労」と言う調味料が相まって、とても美味しかったみたいで、60個中30~40個は甥の胃袋に入っていきました。

 次は、小学生3年生が大学のオープンキャンパスに乱入!!の後編へつづく。 

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コメント

素晴らしい伯父様っぷりですね^^ 甥っこさんがうらやましいです^^  映画ありがとうございました とても約1世紀前の映画と思えないくらいの出来 いいもん見れました^^ またお会いした時に改めて御礼&感想言わせてもらいますね^^

投稿: エイト(8) | 2009年8月 9日 (日) 01時03分

私の店に子供が来ると、大喜びでガンガン食べて・・・
その結果・・・親が子供を連れて来なくなる・・(^^ゞ
曰く、子供がスーパーで買った物を二度と口にしなくなる。(贅沢になるってこと??加工食品ばかり???何故??)
でも子供の舌って凄いですよ。

投稿: zackino | 2009年8月 9日 (日) 01時08分

エイト(8)さま
いやぁ~疲れました。
甥坊主にいろんな刺激を与えて、好奇心によるスタンド・アローンな目覚めを促しております。
タチコマみたいに。

zackinoさま
彼のお母さんに「あまりグルメにしないで下さい。五月蝿いんで・・・」と言われてしまうのですが、父たる弟は「兄貴、グルメってのじゃなくて本当の意味の美味しい物を教えてやってくれ。ちゃんと美味しいって事がわかるのも磨かれた才能だから」と言っているので、リミッターかけないで、インスタント、ジャンク、ソウル、本物・・・玉石混合で食べさせています。
ただ、「何故今これなのか」って事をわかる言葉で説明してますが。一緒にいる時間が限られているから出来る事なのですが。
今回はそういった意味でのビールもどき試飲会だったのです。

投稿: 松永 | 2009年8月 9日 (日) 22時25分

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