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2009年7月18日 (土)

Raiders of the Lost Sandwich

  失われたメニュー・・・

 この半月、私はそれを求めて奔走していました。

 かつて、地元のホテルの最上階のレストランで出されていたビーフカツサンドウィッチ。それはメニューにあるビーフカツサンドウィッチではなく、その当時、会社の社長秘書のSさんがオーダーされいて、我々が「Sスペシャル」と呼んでいたあのビーフカツサンドウィッチ・・・。

 それではそのSスペシャルとはいかなるものかっ!

 使われるパンは英国スタイルの薄切り、およそ10枚切りの薄さとしパリパリに両面を焼き焼き上げ耳を落とす。普通のメニューのビーフカツサンドの入っている水っぽい野菜は抜いて、からしバターを塗るのみ。カツの揚げ具合は、ほんのり桜色の残るミディアムとウエルダンの間。付け合せにはフライドポテトときゅうりのピクルス、それに冷え冷えの生ビールがセットになったのをSスペシャルと言うのだ。

 数年前に行われたレストランメニュー刷新と共に、今時ではない昭和な匂いのするビーフカツサンドも、このホテルのメニューから無くなってしまったのでした。「Sスペシャル」ももちろん・・・。

 でもね、それがどーしてもまた食べたい・・・食べたくなっちゃたのです。

 どうやったらもう一度あれが・・・考えを巡らせていると、丁度その当時、このレストランで料理をされていた方が独立され、市内でレストランをされているを思い出しました。「この方ならSスペシャルを作れるのじゃ?」そんな淡い期待を込めて、ランチタイムと夜の営業の合間にお店を訪ねたのでした。

 「Sさんがオーダーされていた、あのビーフカツサンドを・・・」との私の望みに「あ~、あの薄切りのパンで作っていた」と、憶えていらっしゃいました。

 「私の責任で人数を5人以上は必ずまとめますので、そのビーフカツサンドと生ビールで夕涼み会をやりたい思うんです。また作って頂けないでしょうか?」ちなみに、独立されてやられているお店は、今時のとってもオシャレな南欧風レストラン。そこで昭和なリクエストをする私の無茶振りに「いいですよ」と言って頂けました。この前のお菓子と言い、無茶振りばかりしてますよね、私・・・。

 そうなると事は早いです、「幻のビーフカツサンドを囲んで生ビールを飲む会をやろうと企画しているんですが、食べたい人この指とまれっ!」と私の周りの人々に投げかければ、ソッコーで7人集まりました。

 で、晴れて昨日、Sスペシャルと再会となったのです。

 唯ここで、懺悔します。一つ私がポカしました・・・前述のオーダーの時に「Sスペシャルを・・・」と言っただけで先に書いたような細かな仕様を説明しなかったっため、ホテルの最上階で出されていた時の具材、透けるくらい超薄切りにされたきゅうりとトマトが抜いてなかったのだ(他の部分は前述のと通り)、なのでこの度のSスペシャルは、厳密にはSスペシャルじゃ無かったのです。

 シマッタヾ(´ε`*)ゝこれは私のオーダー時の責任。

 でもね、それでどうと言う訳ではもちろん無く、このビーフカツサンド、やはりそのルーツをホテルのレストランに持つ上品さがあって物凄く美味しかったです。付け合せのフライドポテトも、新じゃがの味がするこの季節の旬のもの。

 結構なボリュームが有りましたが、生ビールと共にあっという間に完食し、「ごちそうさま~!」となったのです。

 同席した皆にも好評だったようです。(・∀・)

 「ただ用意されてるものそのまま」ってのじゃなくて、こちらも用意するところから奔走するっていうこういった遊びは、大変だけど本当に面白いです。

 くせになります。(つーかなってます。)  

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コメント

昭和な匂いのするビーフカツサンド・・・デラックス~!!と叫びたくなりますね.\(^o^)/

昭和な匂いのする洋食屋さんが絶滅?した原因は、人・物・金を大量に動かす大手やファミ・レスよりも、実は大変な重労働が原因ではないか?と思ってます。

私の大好きだった店もご主人が亡くなられて・・(>_<)
ビーフカツがとびきり旨く、味噌汁が美味しくて、時折、思い出してしまいます。

思い出と言えば、日本にマックが無かった時代、ポパイを見てウインピーの食べる“アレ”をどうしても食べたくて、父の友人のコックさん(今で言うオーナーシェフ)が最高の牛肉で作ってくれたハンバーガーが忘れられません、だってマックのハンバーガーは肉汁がこぼれたりしませんから。。

投稿: zackino | 2009年7月19日 (日) 00時27分

zackinoさま
いやホンマ旨かったですわ。
確かに我が家でもデミソースを作るときがあるのですが、3日間重労働ですわ。(私は力仕事班)
ちなみにお菓子を作られた事のある人ならお分かりと思いますが、お菓子作りも実は体力勝負。
そんなガテンなお店は少なくなりつつありますよね。

投稿: 松永 | 2009年7月19日 (日) 08時21分

あ〜〜〜、食べたい・・・
でもこっそり帰国したら、秘密警察の松永にタイーホされてしまう・・・秘密結社の構成員でで執行猶予だしなぁ〜・・・うひひ。

投稿: 瓶星@日本の食べ物禁断症 | 2009年7月19日 (日) 10時16分

ビーフカツの旨さって肉の善し悪しが非常に重要。それにも増して衣の肌理の細かさ、そして揚げる温度、かりっと香ばしくなおかつビーフの臭さを飛ばしつつビーフ本来の旨味だけ引出す。
そんなビーフの繊細な香りと旨味に絶妙なバランスと相乗効果を生み出す野菜。

そう言った諸々の条件が重なった時にあの三河屋に端を発するビーフカツサンドの旨さが出現するのでしょう。。。。

そして決めにはビーフカツに洋からし。これで完全なるハーモニーが。(^^)
素朴にして大胆な味わい。。。う〜ん、味わいたいなぁ。。。

投稿: VCE | 2009年7月19日 (日) 21時53分

瓶星さま
だから~アボリジニの方々のスローフード系レポートを頼みますよ。
芋虫とか、蜜ツボ蟻とか、レモン風味蟻とか・・・昆虫食は次世代のメジャーなたんぱく質摂取方法となります。
その先駆けですよ。

VCEさま
今回鳥取での食事会のビーフカツサンド、本当に良かったのです。
実は私、牛肉のあの牛臭さちょっと苦手で御座います。
食べられないほど嫌いではないのですが、お肉ならば、かしわとか豚の方が好みなんです。
一番は子羊ですが・・・(ボソッ)
でも今回のビフカツはそんな気になる臭いはありませんでした。
シェフの方ありがとう、そしておいしゅうございました。

投稿: 松永 | 2009年7月20日 (月) 01時03分

無理!!

投稿: 瓶星 | 2009年7月20日 (月) 09時53分

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