« 千客万来 | トップページ | 物欲に火が点いた »

2009年5月 6日 (水)

断頭台と呼ばれる気化器

Hinrichtung_ludwig_des_xvi 昨日のエントリーに書いておりましたとおり、Kenさんが私のガレージ訪問に来られるとの事、「整理整頓と・・・」とゴソゴソしておりましたら、ガレージ脇のお疲れ様パーツボックス(別名:スピードの神の捧げ物棚)まあ、ノーマルから外しの部品だとか、まだ使えるんだけど予選くらいっきゃつかえないブレーキパットとか、クラッチディスク、もっといいパーツをつけたので外した前のパーツ・・・とまあ、スペアパーツ以下なんだけど捨てられない部品置き場から、こんな物が出てきました。

Lectron レクトロン・ギロチンバルブ・キャブレター(マグラのスロットル付き)。しかもパワーバルブ無しのタイプだ。

 実は、GUZZI大先輩が、米国から80年代にMOTO GUZZIのコンプリートチューニングバイク、レンスポルト・マキシを入れられた時に、このキャブが付いてきたのです。私のノーマルLeMansの前オーナーは実はその方。LeMansを譲り受けたとき「おみやにコレ上げる」ともらっちゃたのだ。唯このキャブの素性をジンさんに問えば、ジンさん曰く「あの当時でも、セットが決まるとフロントが浮いちゃうくらいパワーが出るんだけど、そのセットが中々決まらないし、見ての通りギロチンと呼ばれるほどの薄々のスライドバルブだから、貼りついちゃって危ねーの、開けっぱのドラッグレースとかなら良いんだけどね」と言う事みたい。

 で、レンスポルトを手に入れられて直ぐ、80年代のパイパワーキャブ「マロッシ(これも貼り付くのよねぇ~)」に換装されちゃってて、レクトロンは余っちゃていたのだ。

Lectron2  それにしても薄い、薄いぞっ!このスライドバルブ。そう、このレクトロンがあったから、FCRやTMRができたのだ。

 なぜに、今使うことの無いこのキャブを、ヤフオクとかに出さないで後生大事に持っているかといえば、老後の楽しみにデイトナスタイルの旧車レーサーか、茂木でやられているダートトラックレーサーを、もし作る時があれば、このキャブつけてみたいな。そんな野望があるからなのです。

 同じ趣味の世界でも、釣りに拘れば行き着く先は大物釣りよりも釣る難しさを楽しむと言う事で、タナゴ釣りが止めになる~と、知人より聞いた事があったのですが、そんな感じですか・・・「あえて操りつらい昔のレース用キャブでその操り感を楽しむのも面白いんじゃないか・・・」なんて思う訳なんです。

 趣味だねぇ~( ̄ー ̄)ニヤリ。

 でも、まだまだです。そこに行き着くまでには、もっとガチのサンデーレースの場数を踏んで経験値をためなきゃならん!ですけどね。

 妄想で、そんな事を思い描く、子供の日な~のだ。

 

|

« 千客万来 | トップページ | 物欲に火が点いた »

コメント

接触面に敢えて微小な凹凸をつけると貼りつかなくなるかも.WPC処理なんかいいんでは?
楽しいですねー.妄想は.(^^;

投稿: mosan | 2009年5月 6日 (水) 07時46分

mosan先生
妄想たのしいっすよ。
この「微細な凸凹」実はジンさん実践済み。
そのパターンも横、縦、クロスハッチと色々やってみたそうですが貼り付きが改善されず、駄目だったみたいです。
デイトナのBOTの天辺を走っているツインレーサーや、ケニーロバーツのGPマシンもレクトロンだった時期があるので、ジンさんとしても、なんとかこのキャブを物にしたいと頑張っていた時期があったのだ。
今ならWPCはありかも。
WPCといえば・・・BMW乗りお知り合いの方にLINKSJAPANさんというリビルドエンジンの会社を教えてもらって、「ココに社会科見学に行きたいな」なんて思っているんですが、都合が付けば先生も一緒に行けたらおもろいことになります。
ココです。
http://www.links-jpn.com/
はっ!!!ひょっとすれば、欧州車のクラッチスプリングのように、ストローク位置(縮み始めは軽くて、奥に行くほど重くなる)でバネレートが変わる巻きのリターンスプリングを使うと・・・妄想です。

投稿: 松永 | 2009年5月 6日 (水) 11時21分

マツダのロータリーはやってないのですねー.(^^;
エンジンリビルトもその後に車両に載せて動かして何ぼだから,責任の所在が今ひとつとなりますね.

JINさんは走っていじれるエンジニアだからすごいです.
見習わなくっちゃ.

あ,強制開閉.
夢に付き合ってしまう自分も変だなー.

投稿: mosan | 2009年5月 6日 (水) 19時19分

レクトロンはパンタクラブのF1乗りが付けてました。
ケニー・ロバーツのファンで、ヘルメットからキャブまで彼のアイテムで統一してたように記憶しています。
ミーティング会場でキャブをバラしてリ・セッティングしてましたが。

追伸:明日は下関へ行きます。

投稿: Ken@くらしき | 2009年5月 6日 (水) 21時01分

レクトロンで検索したらこんなページがヒットしたのら。(のらって言うな)
http://blogs.yahoo.co.jp/galileo_622/10204879.html

投稿: Ken@くらしき | 2009年5月 6日 (水) 21時05分

mosan先生
> 自分も変だなー.

あ~あ~あ~ちっとも変じゃあ~りません。

Kenさま
> ミーティング会場でキャブをバラしてリ・セッティングしてましたが。

私の二輪仲間の中にはFCRでコレをやる人が居らっしゃいます。
伊豆スカで・・・( ̄ー ̄)ニヤリ 

投稿: 松永 | 2009年5月 6日 (水) 21時55分

時既に遅し的コメです。
ワイヤーで直に引っ張るフラットバルブ…以前雑誌で見た様な見なかった様な。
シンプルそのもので、吸入抵抗少なそうですが…貼り付きそうですねぇ。
〜〜〜妄想〜〜〜
もしスロットルの上流と下流の圧力差で貼り付く…のなら、
フラットバルブが上がってくスロット(と言っていいのかな?)に
負圧解放用の穴開けて、大気圧を入れてやればスムースに…
〜〜〜現実に帰還〜〜〜
やっちゃダメですよ。真に受けない方が良いかと思われますが。
特に貴重なキャブに穴開けるなんて!!
無難な所でテフロンコーティング…って所ですかねぇ。

車検さえなければ、小生のロードスターにFCRは悲願でもあります。
ところで、ご存知とは思いますが、燃料噴射ならローラーバレルてのもあります。
単車とくるまじゃエンジン特性に対する要求が違うから、単車用ローラーバレルなんてのは無さそうですね。スロットル重くなるらしいし。

あぁ、飲んでたらろくな事思いつかないです。
特に、ベルギー製「ギロチン」ビールなんか飲んでたら。
失礼しました。

投稿: はたぼー@倉敷 | 2009年5月 8日 (金) 23時32分

はたぼーさま
テフロンコーティング・・・これもジンさんはテフロン系添加剤コーティングを試したりしています。
やっぱり貼り付く・・・。
やはり、この手のアメ物キャブは腕力勝負のようです。
アメ車の60~70年代スポーツカーも、そのアクセレーションはゴリラのごとくの馬鹿力と、バレエダンサーのような繊細さを求められているのと同じですね。
キャブを使いこなすためには身体を鍛えろちゅー訳です。

投稿: 松永 | 2009年5月 8日 (金) 23時57分

この記事へのコメントは終了しました。

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 断頭台と呼ばれる気化器:

« 千客万来 | トップページ | 物欲に火が点いた »