Blogの休み中の読書
二週間超、すっかりエントリーの更新という作業から解き放たれ、夜はぐっすりと六時間以上の睡眠時間を摂り、なんだか体調がすこぶるよろしいこの昨今、鳥取の生んだ大天才、水木しげる大先生も言われておりますが、睡眠時間を削るのは命を削るのと同義なのですな。はい。
つーことで、本日は修羅場に復帰していきなり全開じゃなくて、リハビリがてらこの二週間の間、何をやっていいたのかつーか、私の事ですからほとんどの人が想像されているとおり本読んでいたわけなんですが、どんな本をやんでいたか、こんな事を書いて見ようかななんて思うわけです。
本といっても、政治の本や、経済の本もあれば、寄生虫学の権威、藤田先生のうんこの本や、模型を作る準備としてのマーキュリー計画の本だったり、ケッテンクラートの資料だったりと、ネットが使えなくて紙媒体でも相変わらずの全方位哨戒中だったりします。
ただ、久々に、序文を読んだその瞬間から「あぁ~これいいなぁ~」と思わせる本に出会うことができました。
皆様は怪奇作家ラグクラフトのつくった暗黒の邪神神話「クトゥルー神話」をご存知でしょうか?その経典、アラブの狂詩人アブドゥル・アルハザードが残したといわれる「アル・アジフ」。そのギリシア語版・ラテン語版の名「ネクロノミコン」が今回ご紹介させていただく本です。
最初からネタバレすれば、こんな本があったというフィクションを下に書かれている偽書なのですが、バックボーンがしっかりしていて、魔道書ネクロノミコンを作ろうという筆者ドナルド・ダイスン氏の大真面目な悪戯、そして大瀧啓祐氏の日本語訳もすばらしく耽美。黒・松永的には思いっきり「ストライ~ク!」な訳なんです。
鼻と耳を削がれ、頬は大きく傷つけられ、去勢されるといった切り落としの刑を受け、理性を失った詩人アブドル・アルハザードがロバ・エル・ハリイェーの大砂漠を彷徨い獲得した知識・・・
クトゥルー神話に興味のある方にお勧めの本です。
二輪に乗れない冬は、このような本を読んでもっと黒くなり、底無しの奈落に身を沈めるのじゃ・・・。
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コメント
なんと!まあ~有意義な2週間だったんですね。
『禁断の書、開封!!』これはヤラレました、
読んでみま~すッ!!
投稿: zackino | 2009年1月23日 (金) 04時46分
zackinoさま
是非!読んでみてください。
怪奇SFファンにはたまらんです。
投稿: 松永 | 2009年1月23日 (金) 21時25分