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2008年8月 5日 (火)

伯父の伝えたい事

願わくば・・・成長した彼らが将来、個のポテンシャルを上げ、我々が出せない答えを見つけてくれることを祈るばかりだ。

攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX Solid State Society トグサの台詞より

 真っ黒です。日に焼けすぎです。

 昨日、週末明けの仕事中、仕事の得意先へ出かけ「こんにちは~」と挨拶すれば、私の顔を見た事務のお姉さんがちょっとびっくりし「ナマステェ~」と返されました。剣道や柔道で言えば、瞬時に三人の審判がお姉さん側の旗を挙げちゃうほどの「一本!」なボケっぷり。くそ~っ完全にやられました。あまりに見事な間であったため、返せなかった・・・(ガックシ)。つーかその位、日焼け具合が進行しています。

 原因は甥の相手。土曜の午後の海水浴の引率と、日曜日の子供二輪講習の保護者として岡山国際サーキットの一番熱い時間帯の炎天下の元に半日居たからです。おかげでグッタリと疲れました。昨日のBlogのエントリーが書けないほどです。夜中に気がつくと、転寝をしていた私の横に、やはり疲れ切ったのか、手元にニンテンドーのDSを置いたまま眠る甥がいました。

 この日は二輪講習40分×二本の走行でした。疲れるのは無理も無い。私も今から十数年前、初めてのサーキット走行を終えたときの事、走行が終わってピットインしてマシンから降りようとすると膝が笑って、足の踏ん張りが利かず、マシンと共に崩れるようにゆっくり立ちごけた思い出があるほどです。(遠い目)

 それでは日曜日の模様を振り返って見ましょう。

 昼前にはサーキットに到着し、一時半からの講習の前におばあちゃんに作ってもらったお弁当を二人で食べます。運動数時間なので、運動中に集中力が切れないようにカーボローディング。主に炭水化物と、オニギリを作ってきてもらっています。

 流石に笑っていても緊張しているようで、直前にオシッコに行きたいと言い出します。トイレから講習の現場、ロッジの裏にあるヘリポートの所にトランポで向かいます。講習は始めこのヘリポートのターマック路面と、その周りの芝生とグラベルの混在した見舗装路面を用いて基本的なオートバイの扱いを習います。此処で30分練習し、最後の10分はミニコースのサーキットで二周先生の先導の後、時間までフリー走行です。

 装備を着ける時から一事件。頭が大きく子供用のヘルメットが入りません。(笑)我が甥、NHK的に申せば「IQ1300ゥ~」なトンカチ形状の頭の持ち主。先生が教習車に飛び乗り急いで大人用のヘルメットを取りに行ってくれました。

F1010055 さてさて今回が二回目とは言え、前回の初走行はほぼ一年ぶり、もう一度最初から教えてもらうように先生に頼みました。エンジンを自分でキックして掛け、マシンを押しながらスタンド上げ、マシンに跨り先生の指導を受けます。画像を見るとヘルメットから覗く眼が子供ながら真剣ですね。

 ブレーキの練習が終わると、ターマック路面で大きなカーブそこからグラベルへ、アクセルを開ける直線あり、ブレーキを掛けて減速しくるっと回るヘアピン、このままロッジ横を周回し再びターマックへ、ここでしっかり減速してジグザグのスラロームへ、スラロームが終わると最初の大きなカーブへ帰ってきます。

 まだ直線でアクセルを開けるのが怖いみたいで、開けては閉め開けては閉めしているのが排気音でわかります。最初は先生の先導付き、できるようになると、一人でこのコースを周回です。

 折を見て、先生がターマック路面の中心にパイロンを二本立て、オートバイ練習の初歩の登竜門、8の字走行が始まります。目線の持って行き方と、ブレーキ、アクセルのオンオフの説明を受けいざ開始、いつものように最初は先生と一緒です。

 スピードがチョットづつ上がっていくと、カーブを大きく膨らんでいきます。ここで先生が一旦停め、未来位置に目線を持っていくように指導するため、甥の車両のリア・フェンダー位置にタンデムして一緒に8の字を回ります。

F1010059 その後一人でやってみようと言う事になり。一人で8の字走行開始です。イッチョ前に車体をバンクして曲がり始めました。子供って上達が早いですよね。神経伝達回路の形成が、大人に比べると段違いに速いなぁ~なんて感心します。

 この練習の後、先生とミニコースへコースイン、数周の先導付きの後、フリー走行になりましたが、まだスピードに慣れていないのか、メインストレートのアクセルの開け方が開けたり閉めたり探りながら走っています。そんな数周を走り此処でチェッカー。

 汗まみれで帰って来ました。ピットでマシンを降り、スタンドを出します。センタースタンドなので中々上手く行きません。ちょっと補助をしてもらってマシンを立たせヘルメットを脱いで飲み物をガブガブ。「ちょっとお腹がすいた~」の声に、ソイジョイのストロベリー味で対応、二本目は50分後からです。

  この50分の間に私なりの感想を伝えます。「しっかり膝でマシンを挟んで、上体をブラブラ~ってして力を抜こうね」とか「先生言う事をちゃんと聞いて走るんだよ」と念をおします。

F1010057 50分はあっと言う間に経ち、二本目の始まりです。今度は最初から特殊訓練です。ターマック路面にパイロンを一つ、グラベル路面にパイロンを一つ、細長~い8の字走行、今回は直線部分が長くスピードも出、尚且つ減速区間の路面のμがそれぞれ違います。いつものように数周の先生の先導後、一人で練習です。二本目なのか最初から結構飛ばします。調子に乗っているが手に取るようにわかります。先生に「こりゃ転倒ますねぇ~」と言えば、「やばいかも」と二人で言ってる傍から「ズジャー!!!」グラベル路面でアクセルを早く開けすぎてリアが滑って開けゴケました。二人して「やっぱりやった」とハモっちゃいました。

 近付いてみると、怪我も無くマシンダメージもありません。「どこか痛い?」の問いに「こけちゃった~大丈夫、大丈夫」と言っています。幸いグラベル路面で、言うなればへアピン立ち上がりみたいなレイアウトで、スピードが出ていなかったためこの程度済みました。無事とわかれば「さあ自分でオートバイ起こして」と甥に言います。起こそうとするんですが腕の力で持ち上げようとするので動きません。「腕で上げるんじゃなくて身体で押して起こすんだよ」ちょっと一人では無理っぽかったようで、そっと先生が補助してくれました。

 転倒後ちょっと怖かったのか、目線が再び近くなっちゃいました。それを見つけるや先生がまたタンデム走行をして補正してくれます。

 路面違いのブレーキングと小さく「クルッ」と回れるようになったところで、最初のターマック&グラベルコースを再び周回です。今度は直線部分をちゃんと全開にしています。前回の走行枠で「バァッ、バァッ」とおっかなびっくりでオンオフを繰り返していた排気音ではなく、2st特有の「プワァ~」という音に。ただ今度はスピードに慣れて、減速して行うスラロームをパイロンを一個飛ばしにしています。伯父さんの目は誤魔化されないぞ!先生に「やつ、スラローム、サボってますね」と告げ口。先生がスラロームの前の位置に行って、しっかり減速させ、ちゃんとスラロームをするように指導です。

 周回コースがメリハリを付けてできるようになってきました。

 それではミニコースのサーキット走行です。今度はコースがわかっているので最初から先導は無しです。「プワァ~ン」をぉストレートでちゃんとアクセル開けています。ただなんだかちょっとふらついています。先生がニーグリップするようにストレートの横でジャスチャーです。最終を立ち上がって右手の上腕まで使って「グリッ」ってアクセルを全開にしています。1コーナー前では肘を上げAMAのダートラ選手のようなアクセルオフとブレーキングのスタイル。誰に教えられた訳じゃないのに、そのイッチョ前なライディングスタイルに観ていて私笑っちゃいました。

F1010062  そんなこんなで本日の走行終了のチェッカーフラッグ。帰ってくるなり「ストレートでスピード出すとハンドルがプルプル震えちゃってそれを押さえるのが大変だったよぉ~」と、イッチョ前に「チャタが出る」とマシンに対する文句です。「震える時は言ったように、膝でマシンをしっかり挟まないからだよ」とニーグリップの重要性をここでも教えます。マシンのスタンドを立てて、ヘルメット等の装備を外し、先生にお礼を言います。スポーツドリンクを駆けつけコップに三杯飲み、やっぱり緊張していたのか「トイレに行きたい」と言い出しトイレに連れて行きます。

 やっと落ち着いた処で、助手席のウィンドウを空けて「バイバイ~」と先生に手を振りながらサーキットを後にしました。

 甥よ、伯父さんは「君がオートバイが好きになって、早く乗るようになれれば」なんてこれぽっちも思っていないんです。今回、転倒の恐怖(しちゃったけど・・・)とスピード操る楽しさを天秤に掛けながら、自分の生身では出せないスピード領域に身を置いたことで、普段の自分の足で歩いたり走ったり、また自転車に乗っている時に、余裕をもって周りが見れて素早く危険回避ができるようになれればそれでいいと思っているんだ。これに加えるならば、初めて何か困難にぶつかった時に、それを克服するモチベーションを持つ事ができるようになるためのヒントを何か獲得してくれれば、今回の経験はそれで大成功なんです。

 多分、自分が不在なのに今回の講習受講をOKした君のお父さんも同じ気持ちだと思うぞ。

 君のお父さんと伯父さんの私、この世代を追い抜いてこそ、次世代の意味があるってもんです。

 帰省の折に「モーレツ伯父さん教室」はこれからもまだまだ続く!挫ける事無く頑張るのだ。

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コメント

あら?

日曜は岡山国際にいらっしゃったのね!?
超ニアミスっすよ。

というのも、僕はエリア戦の冷やかしで、ウチの娘と一緒に本コースのパドックをウロウロしておりました。
ショートコースに行けばよかったなぁ…。

投稿: ITAMI | 2008年8月 5日 (火) 11時03分

ITAMIさま
子連れでお互いサーキットとは・・・どこまで行動が似かよっているんでしょう。(笑)

投稿: 松永 | 2008年8月 5日 (火) 11時07分

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