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2008年7月 2日 (水)

閉店間際の紅茶屋さんでお茶会

Baisaou02 さてさて、七月に入りましたね。一年も折り返しました。

 気分も新たに、会社へ出社前に朝一いただいている煎茶を、新しくしました。実はこの前のフジの走行会中止の折、帰りの道すがら、自分への慰みとお土産のつもりで掛川の新茶を購入したのです。一昨日まで我が家の茶筒に収まっていた宇治・小山園のお茶が無くなり、暦が七月になるのと同時にデビューと相成ったのです。

 朝一のいつもの儀式が、お茶が変わったおかげで一変しました。清々とした馨、新茶は良いです。気持ちも新たにお仕事へと出かけたのです。

 午前の仕事中、前日のうちに10時にアポを取っていたクライアントさんの処へ・・・駐車場に車が無い・・・嫌な予感・・・やっぱり不在です(ガックシorg)。嫌な予感は当たりました。やっぱりアポを忘れられているみたいです。一つ簡単な仕事を済ませ、再び30分後・・・まだ帰って来られていない・・・ココから一度会社に帰って、また来るとお昼になっちゃうし・・・そうだココからならいつもの紅茶屋さんは車で五分の位置、アイスティーを頼んで一服してから向かえば11:30前にはもう一度訪問できます。「それだっ」と決め紅茶屋さんに行き、マスターにアポをすっぽかされた事情を話せば「それが鳥取時間」と言って笑われてしまいました。

 アイスティーを頂きながら、その日の朝喫んだ掛川の新茶の話となり、「マスターと奥様にもご馳走してあげたいなぁ~」と言う事になって、仕事上がりの紅茶屋さんの閉店時間の19:00に煎茶器持参でお茶会をする約束をしてお店を後にしたのです。

 あっそうそう、アポの件ですが、三度目の正直。ちゃんとクライアントさんに会う事ができ、丁度お昼頃までには午前中の仕事もUPできました。

 さてさて一気に時は進み、一日の仕事が終わり家へ帰宅です。この日はお茶会の前に私のピンバッチコレクションの一つ、ル・コルビジェ財団オフィシャルのピンバッチを人に進呈する約束もあります。(財団のマークになっている掌をデザインしたヤツね)ママチャリの前かごに紙袋に入れた煎茶器とピンバッチ入りの封筒を入れ、爆走です。

 無事オンタイムでピンバッチをお渡しし、受け取った方とお話を満足にする事もできぬうちに、紅茶屋さんへ向けてペダリングいやポタリングです。(ごめんちゃい、次があったのだ) 

 19:00前にお店に到着。

 それでは、いつも美味しい紅茶をいただいているご夫婦に、私の勝手手前ではありますが煎茶を振舞おうと思います。

 お湯を沸かしていただき、その横には水のピッチャーを用意します。煎茶の抽出温度は60~70℃、玉露や、馨が命の新茶はもう少し低めの温度が良いとされます。ちなみに紅茶屋、烏龍茶等の醗酵茶はグラグラ沸騰したお湯で抽出するのが基本なのだ。

 この度は新茶なので熱くなりすぎないように、細心の注意が必要です。

 小さな煎茶器にちょっとづつお茶を入れていきます。どのくらいの量かといえば、本格的なイタリア料理屋さんで最後に出てくるエスプレッソの量(泡を除く)・・・ねっほんの少しでしょ。しかし、この僅かなお茶の中に、人間がお茶を口にし始めた頃のプリミティブさが抽出されているのです。タンニン、カフェイン、アミノ酸・・・お茶が身体に入った後、耳の裏の部分が「ポッ」と熱を帯びるような感じ。かつて覚醒剤としての使われてきた、お茶の本当の姿が現れるのです。(ちなみにチョコレートも同じ)

 一煎、二煎、参煎、四煎までのお茶の味と馨の違いを三人で楽しみました。ご夫婦二人をして、「お菓子が要らない」と褒めていただきました。この間30分間。「あ~こういったゆったりとした時の流れが良いなぁ~」とマスターが目を細めておられます。

  あまりにもマッタリした宵の口、お店を出てから筋トレ行くのがなんだか億劫になってそのまま家に帰り、お風呂の入ってくつろいでしまいました。

 しかし、よくよく考えると、紅茶専門店でお客の持込で煎茶のお茶会・・・本来ならば禁じ手ですな。

 とまあ、こんな一年の折り返し地点なのでありました。

  

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コメント

「それが鳥取時間」(笑)っていいなぁ。
私も子供の時分、父の郷里(宮城県)で皆で温泉にでかけるってある家に集まって、一人が約束の時間に来なくて待つこと一時間。お茶、茶菓子、ついにはお酒まで。誰も怒ることなく楽しい宴ののちに無事温泉へ(笑)。子供ながらに驚きでしたが良い思い出です。

ところで、唐突ですがコルビジェと言えば、私はボアザン計画を一番に思い出します。パリ市民は超高層ビルがお好みではなかったようですが。

投稿: yo | 2008年7月 2日 (水) 08時43分

yoさま
時間感覚で言えば、鳥取はラテンかもしれません。(笑)
コルビジェと言えば、人間の身体の部分の比率を書いた「黄金分割」が好きです。


投稿: 松永 | 2008年7月 2日 (水) 17時24分

新茶、時期ですな。
お抹茶もそろそろ調達せねば。。。
1年で残ったヤツは料理の薬味行きです。
香りも味も落ちてしまうので。。。。
抹茶塩なんて天ぷらには良いですものね。

投稿: VCE | 2008年7月 2日 (水) 18時30分

VCEさま
>抹茶塩なんて天ぷらには良いですものね。
春先ならばタラの芽とか、絶対天ツユでは食べたくない。
繊細な甘みや山菜のほのかな苦味が台無しになっちゃいますもんね。塩です塩っきゃない。
もう終わった春先のことを書いて、終わるのもなんです。
今の時期、15cm程の小さめの白キスの天プラを塩で食べるのが好きです。
って、田舎なので浜に行って投げ釣り調達出来るからなのですが・・・。

投稿: 松永 | 2008年7月 3日 (木) 00時15分

良いですねぇ。。。キスの天ぷら。。。。
あ〜、最近美味しい白ギス食しておりませぬ。。。

海に行って現地調達出来る土地柄が羨ましい。。。。ホント。

投稿: VCE | 2008年7月 4日 (金) 00時02分

VCEさま
田舎なだけっすよ。

投稿: 松永 | 2008年7月 4日 (金) 09時24分

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