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2008年5月15日 (木)

グジ・グジ・グ~ジ~

 昨日は、お仕事の取引先の方に夕食に誘われました。

 最初「奢りますよぉ~」と言われていたのですが、「いや・・・奢られると、その後が高くつくので怖いから・・・せっかくの申し出でありがたいんですが、今回はご挨拶と言う事でフェアに割り勘にしましょう、それなら行きます」と。

 「予算は@5000円前後でどこか美味しい所がありますか?」との事。そうこの方鳥取の方ではないんです。松江からの出張組なのだ。

 不動産部門の同僚に聞いてみたところ、関係会社のホテルのレストランに居た職人さんが独立されてやられている店なら、その値段で美味しいものが食べられるとの事。

 行ってみると、オシャレな作り、ヤロー二人で行く所じゃあ~りません。

 でもせっかくの紹介なので、席に着きます。

 3800円のシェフのお任せコースと、「ヤロー同士だから気取ったのは無し、リーズナブルでこのコース料理にあって美味しいの」との私のわがままに、ソムリエの方がお薦めされた、ジンダリー・シラーズという名前の、赤のオーストラリアワインをオーダーしてみました。

 このワインのテイスティングをしてみると、若いんですが素晴らしい果物の味、ついこの前まで庭で咲いていた、数年前に山菜取りに行って持って帰って庭に植えている野生のスミレと同様の馨がします。

 このワイン、レストランで頼んでボトル3000円ちゅー事は、酒屋さんだと1000円前後の値付けがされているのでしょうか。とても1000円のワインの味では無かったです。ちょっと若いと言う事もあって、ワインの目を覚ますためにデカンタしていただいたのですが、さらに馨が増し、味もこっくりとまろやかに、オーストラリアワイン恐るべし。

 さらに私が満足したのが、メインのお料理。

 私はお魚を選びました。グジ(アマダイ)のソテーだったのですが、鱗をパリパリに仕上げた見事な松かさ仕立てになっていました。グジはね鱗が美味いんです。(ジュル・・・思いだすと涎が・・・)

 ちなみに「松かさ仕立て」っていうのは、厚さの薄い鱗を持つ魚の鱗を残したまま、焼いたり揚げたり調理すると、鱗が立ち上がり、まるで松ボックリみたいな風情なるのを見立てて、そう呼ぶんです。

 本当に何年か振りにグジの松かさ仕立ての焼き物を口にしました。しかも鳥取の地で京料理の技法が、しっかりフランス料理になっています。

 素晴らしい~。

 お皿に残ったソースもちゃんとパンで拭っていただきました。ウマー。

 昨日は、美味しいお酒、すばらしい料理、馬鹿なお話と、久々に楽しい夜を過ごすことができたのです。これで一人あたり5000円ちょい、適正価格?ちゅーか安いと思います。

 さて、美味しい思いをいたしました。これを糧にして、やりますか。いろいろとやらねばならぬ事を。

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