天邪鬼之ススメ
さて、本日のエントリーは、グスタフ・クリムトの一枚の絵についてちょっち書こうと思うんです。
その絵の名前を「NUDA VERITAS(裸の真実)」と言います。
絵の上部には、クリムトの手により、詩人フリードリヒ・クリストフ・フォン・シラーの次の述べる言葉が掲げられています。
「汝の行為と芸術で、全ての人々の心に喜びをみたす事などできはしない、ならば少数の人を満足させよ。多者を満足させる事、それは悪しき事である」
絵の題材は、エジプトの女神イシスが、その右手に真理を照らす鏡を持っています。ちょっと説明するとこの古代エジプトのこの女神は、ヨーロッパに渡ると、真理の性格をあらわすものとして扱われているそうです。(ナイル河畔の都市・サイスのイシス神殿には「わが面布を掲ぐる者は語るべからざるものを見るべし」との銘文があるそうです。)
シラーの言葉、イシスの鏡・・・
語るべからざるものを見る・・・今、このエントリーをお読みのあなた、イシスの鏡に何を見ますか?
私は天邪鬼と言われようが、自分のアウトサイダーっぷりに、益々磨きを掛けてやろうと思います。だってそうしろと囁くんです、私のゴーストが。
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コメント
語るべからざるものを見るべし・・・・ささるぅ~!!
アカデミックですなァ~ 伊勢丹美術館でエゴン・シーレと一緒に観たんですよね、昔・・多者を満足させる事、それは悪しき事である(心に刻みます。)
最近、立派な大人いないよな~(指導者って言うか・・)
松永さんのゴーストの言う通り!!
投稿: zackino | 2008年5月23日 (金) 00時47分
ベートーベン交響曲第9番「歓喜の歌」を口ずさみながら
バイクレースしそうですな。
投稿: VCE | 2008年5月23日 (金) 03時19分
zackinoさま
>最近、立派な大人いないよな~(指導者って言うか・・)
指導者を探すよりも、自分自身が道を切り拓くパイオニアになる方が・・・。
VCEさま
いえいえ、カヴァレリア・ルスティカーナ(田舎者の騎士道)の間奏曲をハミングしながらです。←嘘です。
投稿: 松永 | 2008年5月24日 (土) 09時54分