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2008年5月28日 (水)

新ヤッターマンとカキツバタ

 昨日、仕事から家に帰ってると、オフクロが「みずやに和菓子があるから」との事。

  オフクロのお姉さん(私にとって伯母ちゃんね)はお花の先生で、オフクロは65を超えたいまでもお姉ちゃんの所にお花を習いに行っています。そして、今の時期のお菓子をオミヤにもらって帰ってきたのだった。

 さすが、伯母ちゃん、善いお菓子です。

20080527182539

 銘:からころも

 意匠は、今の時期のカキツバタの花を模ったお菓子です。

 銘の由来は、伊勢物語の九段、在原業平が三河の国の八橋の地にて、川の辺にかきつばたの花が咲いているのを見て、かきつばたという五文字を句のはじめにおいて、旅のこころを詠んだ歌です。

らころも
つつなれにし
ましあれば
るばるきぬる
びをしぞおもふ

 最初の文字を拾っていただくと、「か・き・つ・は・た」となってますよね。そうなんですよ、「カキツバタ」って言葉がちゃんと入っているんです。 

  ちなみに現代語訳は

 着慣れている唐衣は褄(つま)もよれよれになるほど、(「褄」と「妻」の言葉が掛けてあって、「永年つれ添って親しく思う妻がいる」と、もう一つの意味が隠れているのです)、はるばる遠くまで来てしまった(ここでも、「はるばる」と言う言葉は、その衣を張って(昔の洗濯法は洗い張りその「張り」って言う意味です)は着、また張っては着る事、「きぬる」は服を着る「着ぬる」と、到着の意味の「来ぬる」の言葉が掛けてあります)、(愛しい妻を都に残したままの)旅をしみじみと思うことだ。 注:括弧内は隠れた意味を補足しています。

 とまあ、言葉が色々掛けてあって和歌の訳って簡単に文章として書き辛いので、わかりやすく簡単に説明すると「都を下って幾年月、かきつばたの花を見ていたら都に残したハニーの事を思い出してホームシックでなんだかとっても切ないの・・・」そんな歌なんです。ストレートに書かないところが、趣があって和歌の良いところでもあるんですけどね。
 

 小難しい話は此処までです。

 このように、各句の始めに詠みこんだ言葉を冠(かぶり)って言うんですけど、最近の事なんですが、この冠を見た記憶があるのです、しかもNET上の掲示板で。

 今年の初めから放送の始まった新生ヤッターマン。

 放送開始当初はあまりに斬新な主題歌に賛否両論(殆んどが否定的ではありましたが)が飛び交い、NTVが用意していた番組HP内の掲示板も荒れ放題。その中に荒し回避のため、一見肯定的に見えますが、この冠を使って真意を書いている書き込みがあったと、違いのわかるアルピナ使いのハレンチーノ・イッシーさんのmixi日記に書いてあったのを記憶してたんです。

 こんなんです。

れもが待ち望んでいたヤッターマン。
カニカルデザインが大河原さんで感激です。
ってあの初代ガンダムのデザイナーですからね。
んとも言えない味わいがありますよね。
OPの作画、カッコいいですね~。なんかこう、
Powerをもらった感じがします。

 ね。

 しかし・・・在原業平の和歌、そして現代人のNET掲示板の書き込み、1000年の時間の隔たりがあっても、日本人の言葉遊びのセンスって変わってないないですよね。けっけっけっ。(by墓場鬼太郎チックに)

 ただお菓子を「おいちいっ!!」と感じればいいものを、天邪鬼の私はこの「からころも」をいただきながら、口元をニヤリとしながらこんな事を考えていたんです。          

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