XF62な食卓
この休み前に、このBlogのコメント欄に時折コメントをしていただくocbooさんから、なにやら贈り物が届きました。
紙袋を折り曲げた包装、持つとずっしりくる重量感。「こりゃ何かな?」と、楽しみと怪訝な気持ち半々で包装に使われているガムテを剥がすと・・・コレが入っていました。
今、本や雑誌なんかで一部のマニアな方々の間で話題になっている、戦闘糧食:レーションの自衛隊バージョンです。マニアな方々は「ミリめし」なんていいますね。もちろん「ミリめし」なので撮影は屋外なのだ。
見よ、このカラーリング、TAMIYAのカラーチャートで言うならば、もう見事なまでのXF62 オリーブドラブ。
「もしプロターのプロヴィーニさんが生きておられたら、『マンマ・ミーア!これこそ私のカラーリングだ!』と白いマーカーで、この缶に丸を描いちゃうくらい喜ばれるのじゃないか・・・?」って妄想しちゃったくらいの爆弾色具合なのだったらなのだ。(書いている意味がわからない人はココのT.Proviniの項目を読むべし→■)
しかしこの自衛隊のレーションをつぶさに観察すると、シンプルの中に機能美が・・・やはり神は細部に宿るのか!
見よっ!これぞ日本製!缶切りの刃の当たる部分には、缶切り作業によって塗膜の破片が中身に入らないように、その部分だけ塗料がかけてない、ミリめしといえども食べる側にっ立った思いやりの繊細さ。
ちなみにコレを食する際の加熱等の調理の事を「調理」と呼ばず「使用」と言うようです。缶の側面にはこう記されています。
使用法
沸騰湯中で約25分間以上加熱すれば、通常3日間は喫食できるが、食前にあたためればさらによい。
「使用法」でよ「使用法」、「お召し上がり方」だとか「調理法」ではなく「使用法」これは兵士に栄養を与えるための道具なのだ。あ~「お召し上がり下さい」なんて何処にも書いていないこの潔さ。
それでは「使用」してみましょう。(笑)
今回は夕食に赤飯とたくあん漬を食べて・・・もとい、使用してみました。
沸かしたお湯にドブ~ン30分待ちます。(漬物は加熱無し、そのままよ)
コレが出来上がり。たくあんは缶の厚みが、一切れ分の厚み・・・厚つっ!なので一缶に四切れです。画像でもわかるとおり千切りされた昆布が入っていたりと、お味の方、このタクアンいけます。
赤飯は結構、塩味がついています。作戦稼働中の体内電解質の損失分を補うためでしょう。赤飯なのでご飯の硬さも柔らかめの「もちもち」した感じ。温めて食べる缶詰め食としては結構良い感じです。小豆の匂いもちゃんとします。
昨日の夕食は、家で一人ぼっちだったので、このミリめしと、作り置きがしてあった昼の残りの大根の味噌汁を温めて、一汁一菜(赤飯なのでちと贅沢)な禅僧のような夕餉の献立となりました。
ご馳走様でございました。
残ったもう一缶、「しいたけ飯」については、又、別のお話・・・
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コメント
よーーーく、
確認すべし。
たくあん缶のなかに
「とうがらし」の破片は
発見できなかったのか!
あったと思うよ。
賞味期限があるので、気をつけてくださいね。
ねたが見つかり次第、また送ります。
投稿: ocboo | 2008年2月12日 (火) 09時38分
ocbooさま
どうもありがとうございました。
しいたけ飯を食べましたら、またエントリー書きます。
一人夕餉でも、缶のまま箸を付けてるのはあきません、ちゃんと食器によそいました。
汁を切って、たくあんのみを小さなお皿に移したので、薬味の唐辛子を見損ねております。
後一缶あるので、その時よく調べますね。
本当にご馳走様でした。
投稿: 松永 | 2008年2月12日 (火) 11時33分