中学時代の思ひ出
今は昔、私の中学時代、近所の同級生が持っていたLPレコードを友人達と良く聴いておりました。
そのアーティストは「お昼休みはウキウキウォチング~♪」なんて番組を始めるずっと前、密室芸人と呼ばれ、漫画家・赤塚不二夫先生をパトロンとして生活をしていたタモリその人である。
そのレコードの題は、そのものずばり「TAMORI」。そこには日本語にならない花もげら語による、TV&ラジオ放送形式のコメディーの数々。特にラジオ番組ネタは、エフェクトとして入れられたノイズの入り具合も、かつて耳を澄まして聴いていたオールナイト・ニッポンとかを思い出す始末・・・そう、日本海側にお住みで、40代以上の方々には懐かしいような切ないような思い出、ラジオの深夜放送を聴いている時、音が途中で篭もったり、ノイズが入ったり、外国語(ハングルや中国語)の放送が混信する中、音を一つ一つ拾うように耳を澄まして番組を聴いていた、そんな感じです。
国営放送のパロディー、花もげら語による相撲実況、四ヶ国語麻雀、電気屋さんならば絶対笑われるであろう、世界の短波放送ネタ・・・・中学生の多感な時期にハマっていました。
その時代から幾年月、この日曜日に厄年を迎えた正にその日、またまたAMAZONから正確無比なピンポイント爆撃の如くのお薦めが参りました。
かつてのこのLPが、CDとなりソニー・ミュージックより再販との事。AMAZONグッジョブです。自分のための誕生日プレゼントとして「ポチッ」っとしてしまいました。
そして、昨日、会社から帰り聴きました。懐かしい・・・何もかも懐かしい(by沖田艦長)、不条理でナンセンスなネタの数々・・・記憶よりもずっと繊細なタモリのネタ。
大笑いと言うよりも、「ニヤリ」としたり、「プッ」っと吹き出したり、インテリ系のお笑いなのだ。
気になって、オリジナル版の発売年月日を調べると77年発売、と言う事は私達が聞いていたのは発売されてから少なくとも3年は経ってたんだ・・・なんて感慨にふけります。やっぱり70年代サイコーッ!!ただ、ネタ自体がどうしても20代の若い人向けではありません。元ネタを理解できないと笑えないギャグも多々あるのです。それは時代性と言う物ですのご了承を。自動車保険ではありませんが35歳以上限定です。(笑)
惜しむらくは、LPも初版で発売禁止になった「TAMORI 3 戦後日本歌謡史」の再販を強く希望するところです。
「発禁なのに聴いたの?」って、その友人ちゃんと持っていました、その発禁LP。
このようにして、今の私の趣味嗜好が形作られていったのだ。
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コメント
まさか、まさかね(笑)。
一月程前に、Amazonで偶然?見つけて1だけ買いました(笑)。
今、こういうセンスはTVにはありませんね、残念ながら。
博多から呼び寄せた赤塚不二夫の目利きには感嘆しました。
投稿: yo | 2008年2月20日 (水) 02時02分
なんか呼ばれたような・・・
タモリ
初めて見た、聞いたのは
大昔に岐阜の高山での屋外JAZZフェスでした
その司会がタモリでして・・・
当時から"変な奴"と思ってましたけど、その後の展開と言うか売れっ子ぶりにびっくりですね(笑
投稿: 電気屋 | 2008年2月20日 (水) 03時39分
yoさま
yoさんもお買い求めに!!!
これって中々、「これを買った!」って報告しあえるCDじゃないのに。
多分、ミレニアムファルコンがアステロイドを無事通り抜けられる確立よりももっと低い凄い確立です。
電気屋さま
電気屋さんには「世界の短波放送」っていうネタだけでもいいので聴かせて上げたい・・・。
そうだっ!ミニの日にセントラルへ持っていきます。
今のタモリで言うならば、「タモリ倶楽部」で時折顔を見せる、一般受けしない部分のタモリです。
投稿: 松永 | 2008年2月20日 (水) 10時44分
まさにど真ん中。ストライク。
タモリ倶楽部がその片鱗を未だに垣間みることが出来ます。
結局、良く観察し、おもしろがるという所にあの芸が構築されていたんですね。(爆)
投稿: VCE | 2008年2月20日 (水) 13時50分
これ僕も持ってます、LP もCDも。
仕事とはあんまり関係ないけど、会社の資料室に入ってます(笑)
最初に聞いたのは大学生でした、、、。
TV番組(多分ゲバゲバ90分)でタモリのコーナーがあって
ライブで4カ国麻雀をやっていた思い出があります。
それからLPが出たんです。
しかし、本当の4カ国麻雀は天◯陛下が後ろから見ていて
例の口調で「いらんことを言う」のです。
これはさすがに放送出来ませんが、当時青山にあった
ライブハウス「ロブロイ」で聞いた時(記憶違いかも)は
死ぬかと思う程笑いました、、、。
そういえば15~6年前「青山ロブロイ物語」って本も出てて読んだな〜
本で知ったんだけど、安部譲二がオーナーとは知らなかったっす!!
ちょっと脱線、、、、。
この頃のJAZZ系の話はつきませんね〜まさに青春。
投稿: SUZUKI | 2008年2月20日 (水) 16時21分
VCEさま
空耳アワーなんて、この頃のでたらめ語の逆読みネタですもんね。
こういった芸風ラインは、タモリ→スネークマン・ショー→グループ魂へと、現代に連綿と受け継がれていますよね。
SUZUKIさま
もう昼過ぎから「残るはSUZUKIさん」って、待ってました状態でした。
コメントを目にした時、「らっしゃい」と寿司屋の大将気取りです。
>しかし、本当の4カ国麻雀は天◯陛下が後ろから見ていて
>例の口調で「いらんことを言う」のです。
最近、やんごとなきお方を、映画「太陽」でイッセー尾形さんが演じていらっしゃいましたが、凄い演技でした。
投稿: 松永 | 2008年2月20日 (水) 22時59分
あっさり、看板につられて入ってしまったようですね(笑)
忘れてましたが、このLP、確か発禁になったはずです。
CDが出たので「規制もだいぶ緩和されたんだなぁ〜」と
思いながら購入した記憶が、、、。
投稿: SUZUKI | 2008年2月20日 (水) 23時27分
SUZUKIさま
いや~数年前、NET中古屋で、そりゃもう馬鹿馬鹿しいほどの高値で売っていて閉口した覚えがあります。
後、3があれば補完ですよね。
マツカサ元帥が薄木に到着して始まるA面、真っ赤なブレザーと真っ白なモモヒキで入場行進する日本選手団の入場後、紅蓮の炎に包まれる東京オリンピックの開会式で始まるB面・・・もう一度聴きたい・・・ソニーミュージック様頑張って頂戴。
投稿: 松永 | 2008年2月21日 (木) 00時05分