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2008年2月16日 (土)

Griso 8vの試乗車が呼んでいる

 If I were a bird, I would fly to you.
  (もし私が鳥ならば、私はあなたの所へ飛んでいくのに)

 と言えば、高校の時に習った英語の文法、仮定法の有名な例文でしたよね。皆さん覚えておられます?

 今時、何故にこんな事を~?

 いや、今の私の気持ちを表すのに、ぴったりの例文なのです。

 それは、昨日のお昼の3時過ぎ、所用でモト・ラボロに電話した時の事。

Guzzi_griso_1200_8v_33  ジンさん「そういえば松永君、4バルブのGriso、今日登録して試乗車として下ろしたんですよ」

 私「えっ、本当ですか!もう、試乗車を用意されたんですか。雑誌で和歌山さんが凄く褒められてましたけど、実際どんな感じなんです?ジンさん乗ってみられたんですか?」

 ジンさん「ちょこっと乗ったよ。前のOHVのGrisoはギア比の設定がショートなんだけど、今度のGRISO 8vは、ブレーヴァと同じロングなヤツになってるんだ。って言うか、なってるはずなんだけど、エンジンに力があるから、前タイプのショートなギア比みたいな感じで、吹け上がって行くんだよね。今日下ろしたばかりで、まだ慣らし中だから上まで回せてないけど、話によるとOHVと違って、この新型のSOHCの4バルブ・ユニット、上の回転粋がもっと凄いんだって。乗っているライダーが後に置いていかれる感じがするらしいよ。それとハンドルのポジションも、前の型に比べて、ずいぶん普通のバイクになって良くなったんだ」

 私「乗ってみたいな~」

 ジンさん「乗りに来なさいよ。『カッコイイのが来たからちょっと乗ってくる』とか言って、飛行機に飛び乗って、一時間ほど走って、また飛行機に乗って帰れば良いじゃない」

 私「・・・・・・、無茶言わんといて下さい。一体どんな富豪ですかそれ」

Picture18_2 とまあ、こんなやり取りがあったのですが。左の画像にあるように、レーシングスーツには翼のパーソナルマークがあったとしても、ホントに空を飛べる訳で無し・・・あぁ~神奈川、東京の方々はうらやましぃ~。だってその気になれば、この週末からモト・ラボロで試乗できるんですから・・・。私、この新しいGUZZIのエンジンがどんなエンジンなのか気になって仕方ないくせに、雪の舞い散る遠い山陰の地より、物欲しそうに指を咥えている事しかできません。

 このエンジン、ジンさんが言っているスポーティーな特性だったら、近い将来、何らかのスポーツモデルの登場だって期待できます。これからのGUZZI社を背負って立つ、この新しいエンジンを心臓に持つマシンに、一刻も早く乗ってみたいって言うのがGUZZI馬鹿としての性じゃないですか。

 ねっ、ココまで書けば、最初の仮定法の例文なこの私の気持ちがおわかりになられますよね。

 今、これを読んでいる関東のGUZZIな同志諸君、だれかモト・ラボロで試乗してきて下さい。「こんなだった~」なんて事を、コメント欄に書いて頂ければ、ちょっとは気持ちが収まります。

 こうなれば、GUZZIな人のコメントを期待しつつ、「もうちょっと暖かくなって、試乗車の走行距離も伸びて、慣らしが終わった頃、ロシナンテの引き取りをかねて、この新型に試乗できたらいいな」なんて企みつつ、今の気持ちに折り合いをつけて、この週末を乗り切る事にしましょう。

  この週末の鳥取の天気は大雪、じゃあ・・・横浜の都筑は・・・晴れですか!!!横浜はオートバイに乗れるのですか・・・しゅーん。

 ちぇっ、私はこの大雪の中、今日も仕事です。(Griso 8vの試乗車・・・いいなぁ・・・)   

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コメント

ハイ、北陸からも指を咥えて見てます・・(笑

 こっちの方が、ちっとは近いですが・・(涙

投稿: 96843 | 2008年2月16日 (土) 06時44分

グッチの新型バイク、少し異様な?スタイルに感じ、マイケル・ジャクソンの新衣装を連想しました。嫌味言葉ではなく
斬新な意味合いで。

投稿: SKJ | 2008年2月16日 (土) 08時46分

96843(3でさん付けになっているのでそのままで)
デイトナ・ユニット使いのあなた様なら、気になりますよねェ~。(笑)

SKJさま
>斬新な意味合いで。
私は結構コンサバだと思っているのですが・・・。
タンクとエンジンの間にフレームが走っていてその間にカバーがあって其処にエンブレム・・・これって創業間もない当時の、燃料タンクとオイルタンクがフレームをまたいで搭載されている、水平単気筒の500ノルマーレあたりがデザインイメージソースでは?なんて思うんです。
これです。
http://www.motoguzzi.jp/html/museo/museo_normale.jpg
イタリア人の好きな「古い皮袋に新しいワインを」て言うやつです。

投稿: 松永 | 2008年2月16日 (土) 11時44分

イタリアのなかでもグッチはデザインに気品が何故か感じられるメーカと思うのは言い過ぎでしょうか。。
色の使い方、直線と曲線の使い方、ボディワーク、
モーターショーでも一番カットが多く撮影してしまうのは
やはり色気が漂うからに他なりません。

大人が乗って絵になるバイクだと思うです。

投稿: VCE | 2008年2月17日 (日) 02時22分

VCEさま
>大人が乗って絵になるバイクだと思うです。
わかっていらっしゃる。
BMWは普段使いでもう1台どうでしょう。
ビアンコ・ルナーレのGRISOなんてオシャレだと思うのですが。(ニヤリ)

投稿: 松永 | 2008年2月17日 (日) 10時04分

ゴローさんから、「試乗してきた!」との報告がありました。
下半身のバイクだと。
そこそこ、別にHな意味じゃないですよ。
肩の力を抜いて、下半身で操れるマシンに仕上がっていると。
あと、ジンさんの言われるように、下からトルクが凄いとの事。
「いや~この8vいいよぉ~、マッチャンも早く乗りに来なさいよ」って。
本当に良いGUZZIのようですね。

投稿: 松永 | 2008年2月17日 (日) 20時03分

試乗記、読んで頂いた通りです(*^^*ゞ

投稿: たろー | 2008年2月18日 (月) 00時57分

たろーさま
お願いです。
mixiだと読めない方も多いので、たろーさんが書かれたmixiの日記のテキストを、このコメント欄にそのままコピペで結構ですので、試乗記を皆様に公開してあげてもらえませんか。
身勝手なお願いですが、よろしくお願いします。

投稿: 松永 | 2008年2月18日 (月) 01時07分

私の日記は無駄に長いので恐縮ですが、mixiの日記の試乗記の部分をそのまま転載します(^▽^;)。

結論は、MGS01の件も含めてGUZZIは正常に進化しているということです。ただ、日記に載せなかったマイナスの要素もあるのですが、それはまたの機会に_(^^;)ゞ

松永さんのこの日記の翌日のお話です。

***** 以下転載 *****
そして先週に入っていてナンバーが付いていなかったGriso8Vがあり、今週はナンバーも付いていたので慣らしのお手伝いをさせてもらうことに。

Grisoは以前の2Vモデルには好印象を抱いていたけど4Vはすぐには信用出来ない。でも花ビラディスクでもあるし、何か惹かれるところがあって乗ってみたいと思えたのだ。

神さん曰く、2Vよりもハイギアードだけどもっとロングでも良い、触媒付きで単体8kgはあるマフラーだけど音が良い、クラッチが重いとのこと。

クラッチをミートした瞬間からBrevaとの違いが明白だ。下からパワーがあるし、その上の伸びを期待出来る。

まだ慣らしなので4,000rpmまでしか回せないのだが、あまりにスムーズな加速と良質なシフトタッチに、つい回してしまいそうになる。初期型に比べて少し狭くなったとは言えハンドル幅は広く、擦り抜けには注意が必要。何より風を身体で受けてしまう。それと左のスイッチが使いにくい。間違えてホーンを一度鳴らしてしまった。並走してたCBR1000RRさんには申し訳なかったな。

とりあえず江ノ島でも見ようと第三京浜を保土ヶ谷方面へ。

神さんの言う通り6速4,000rpmで115km/h。少しストレスがあるものの、交通の流れに不都合はない。4000rpmまでしか回さなくても、スタートしてからミラーで見る景色はビッグツインGUZZIのそれらしいものだ。

ただ、やはりもっとロングなギア比の方が長距離は快適だろう。それがルマンを好きな理由でもある。ルマン3は5速4,000rpmで120km/h。

保土ヶ谷で写真を撮って横浜新道に乗る。するとガスの警告灯が点いた。R1、原宿の先で満タンにする。R1から江ノ島までのそれなりの混雑の中で、リアブレーキの効きの無さには少し抵抗を感じたが、ラジアルマウントのFブレーキのタッチがコントローラブルだったのでヨシとする。それよりハンドル幅を何とかしたい。これは先代からの大きな弱点だ。

信号待ちでは下から上ってくるGuzzi独特の匂いに、イモラやルマンに乗り始めた頃の気持ちを思い出した。30年以上変わらないアイデンティティがここにある。そして背後から聞こえてくる音もルマンに近い。

江ノ島に着く。ここまで25km。慣らしを任されたにしては短過ぎるか。しかし夕暮れと共に寒さがシャレにならなくなりつつあり、写真だけ撮って早々に戻ることに。

往路以上の渋滞の中、神さんの言う通りクラッチが左手の負担になり始めた。都内の渋滞にハマったらバイクを捨てたくなるかも。

来た道をそのまま戻るうちに真っ暗になる。液晶メーターのバックライトが赤いことに気付く。

神さんとこに着くとガスの心配をされた。満タンにしたと言ったらガス代まで出してもらえた。試乗させてもらったし、その前の代車は給油せずに返したくらいだからそんなの良いのに・・・。

しかし、Grisoは良いと思えた。あまり新型に興味を持たないのだが、Guzziでは新型ルマンとGriso、Ducatiなら916SPS、後はBuellが好みのバイク。

ただランニングコストを考えると、あの太いタイヤ達が購買意欲を減退させる。新型ラジアルは楽しく使えるライフも短く、頑張れば 14,000kmは持つこともあるルマン3のバイアスタイヤと比較すると長くは付き合えないと思うのだ。それ以外にも916は8個のインナーシムの調整風景とか見ててもやる気が萎えるし、Buellはスイングアームピボットとかの重要部品にラバーパーツが多過ぎる。

でもGrisoは乗って楽しいバイク。代車のBrevaではほとんど走らなかったのにGrisoではもっと走りたいと思えた。こんなワクワクした気持ちはGHEZZI BRIANの試乗以来かも。

車検を終えて(若干)キレイになったルマンは暖機から調子が良くなっているのが分かる。その脇にヒョコヒョコ出てきたマスコットのゴマ(犬)も少し元気になったようだ。

そして走り出すとルマン3の乗り方が分からない。まずハンドル幅の狭さにビビり、タンクの細さにビビる。スイッチの使い方も意味不明。エンジンを回すと回転の上下の遅さにフライホイールの重さを痛感する。

こんなバイクだったっけ???

家に着く手前でようやく今が完調にほど近いと実感出来るようになった。もちろん走行距離なりの状態だけど。

これまでも他のバイクに乗った後にルマンに乗ると違和感を覚えてきたが、R246に出る頃には馴染んでいたものだ。しかし今回は勘を取り戻すのに時間が掛かった。普段から乗ってる人間ですらそう感じるのだから、国産車ばかり乗ってきた人が旧ルマン系に乗ったら相当ビックリするんじゃないかなぁ。

そんなルマン3だからこそ楽しいんだよね。

投稿: たろー | 2008年2月18日 (月) 01時20分

たろーさま
早速の対応ありがとうございます。
昨日の夕刻にあったゴローさんの電話インプレにしても、大変好印象でしたし、この度のLeMansIII使いのたろーさんのインプレも、ご覧の通り、マシンの仕上がりを好印象にとられております。
我々、黄金の鷹匠は、この新しいエンジンに、MOTO GUZZI社の未来を期待して止まないのである。

たろーさん、本当にありがとうございます。

投稿: 松永 | 2008年2月18日 (月) 01時32分

日記にしようと思いながらあまりに長いので書かなかった部分に、下半身のことがあるんです。

ルマンのハンドル幅の狭さは下半身で乗るバイクならではだと感じました。Grisoはルマンに比べるとステアリングからの入力を要すると判断したのです。

でも私の好みから言って好印象のバイクと言うのは腰で乗るバイクばかりなので、Grisoも現代の基準で言えば下半身のバイクなんですよね。

以前、V11Sportは好みじゃなかったのにV11ルマンが良いと感じた理由もその部分です。

旧ルマン系世代はケツで乗るバイクが好きな人が多いのかも知れませんね。きっとゴローさんも(*^^*ゞ

でも神さんにとってはGrisoはサーキットでのポジションに難があるって言ってましたが_(^^;)ゞ

投稿: たろー | 2008年2月18日 (月) 01時41分

たろーさま
ゴローさん曰く、前型よりもエンジンが少し重くなっている分、前輪荷重が大きくなっているので「あのハンドル幅はちゃんと考えられた広さ」だとのことでした。
でも都内のすり抜けはきびしいですか・・・。
オートバイの最大の利点は、機動性ですもんね。
そう考えると、この8vよりもハンドル幅の広くて車重の軽い前型は、ちょっと広すぎたみたいね。(笑)

二度に分けてのインプレ本当にありがとうございます。
手放しに褒めるばかりじゃないのが、こういったBlogの善い所ですよね。

投稿: 松永 | 2008年2月18日 (月) 09時47分

松永さん、みなさん、はじめまして。

本日、福田モータースにて、GRISO8Vに試乗してきました。

V11ルマンが本当に気に入っていた私ですが、GRISO最高で

すよ!!!完全に参りました。

率直な感想を言うとV11が完全な旧車になりました。

1)鼓動感 V11=迫力あるが壊れそう
     GRISO8V=2Vに負けない鼓動感を雑音無しで堪能出来る

2)ハンドリング たろーさまの言う通りリアステアですね
《V11の曲がらない感でも1200Sのセルフステアの早いアレでもありませんでした。》

3)ミッション V11=ギア抜けする、リターンスプリングの折損などなど
     GRISO8V=無音無ショックです!

その他、ブレーキなども効きタッチとも良好でした。

4000rpmまで、都内の試乗ゆえ高速での直進安定性やコーナリングなどは書けませんが、シッカリした車体と信頼性の高いエンジンで、V11の魅力的部分のネガが浮き彫りになりました。
BMW風でも国産的でもなく、GUZZI流!!

契約して来ました。

投稿: ZACKINO | 2008年2月20日 (水) 23時47分

ZACKINOさま
はじめまして。
インプレコメントありがとうございます。
>契約して来ました。
をぉ!すばらしぃ~この勢いが大事ですよね~。
V11が旧車に感じられますか・・・本当にGUZZI社久々のヒットですね。
しかも、カッコイイ!!
Grisoって乗るときの服(ギア)を粋にこだわらなきゃいけないような、佇まいがありますよね。
重ね重ね、契約おめでとうございます。
筑波のレースの時に会えればよいですね。GRISO乗って来て下さい。
でわ~

投稿: 松永 | 2008年2月20日 (水) 23時57分

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