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2007年12月30日 (日)

忘れた頃にやってくる

 本日、「佐川急便です。お届けにあがりました」と私宛の荷物。

 AMAZONの箱・・・へっ・・・?私、最近買い物していないような・・・確かに私宛、梱包の開け口のミシン目をパリパリパリとやり、中身を見ると「あぁ~やっと来たのか!!!」

Vostok  四ヶ月以上待っていた本「Vostok Road Racers」です。

 Motorcycleが好きで好きで・・・所有しているイタリア車のみならず、ドイツ・英国・日本・スペイン・チェコ・アメリカ・スウェーデン・オーストリア・ニュージーランド・・・そして今回のヴォストークを作ったのは、今は無きソビエト連邦、エンジンがついている物なら、ソ連の物だってドンと来いな気持ちの私。

250pxrussiamoscowvdnhrocket_r71  皆さま。「ヴォストーク」って聞かれたことはありますよね。

 あのロケット同じ名前の「ヴォストーク」です。このロシア語の意味は「東」と言う事のようです。初期のころはドイツのDKW(デカーヴェーと読む)の2stのコピーを作ったり、チェコのJAWAのレプリカだったりするのですが、1965年から空冷DOHC4気筒350cc、1968年のフィンランドGPには500ccの4気筒も繰り出してきます。

Vostokeng  これがヴォストークの4気筒エンジンです。500ccのスペックをここに書けば、一気筒あたり3バルブ(in1・ex2)12,400rpmで最高出力80馬力、最高速は250km/hと、スペックを見ても同時期のMV、HONDAにひけをとっておりません。

 ソ連のマシンだけに、選手権に参戦と言っても、今で言うスポット参戦。350と500で出ている年が違うのすが、それでも旧社会主義国のチェコGP、東ドイツGP、隣国のフィンランドGPのみのようです。エンジニア、ライダーの亡命を、共産党が恐れての配慮なのでしょう。でも出走したレースではきっちり入賞しています。なにせ国の威信が掛かっていますから。この4気筒レーサーは速かったのと同名であった事で「ロシアのロケット」と呼ばれていたようです。

Cz41969  考えてみるとチェコのcz(画像は350・V4)、JAWA、東ドイツのMZと、旧東側のMotorcycleは実は技術も一流(前にもちょっと書いたように、こういった軍事技術が進んでいた国は、素材、部品の加工精度がただ事では無い)で侮れない存在なのだ。(エインスト・デグナーの亡命によって、MZの2st技術がSUZUKIに渡った話は有名)

 本日は辞書を引き引き読書DAYとなりそうです。

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コメント

昔、RACラリーにだけワークス参戦してたシュコダを思い出しました。毎年違うドライバーなのは「練習でスピンしたら射殺or収容所に送られるから」だそうです。恐るべし共産主義!(もちろんウソ、だと思います?)

投稿: ハレンチーノ・イッシー | 2007年12月30日 (日) 01時09分

このころのバイクは既に現代のバイクの機構をすべて網羅していますよね。
東欧のバイクメーカーは本当に技術も高かったのが解りますね
元を正せば治金技術と言っても良いでしょう。
フレームはクロモリなんでしょうか。。。。

投稿: VCE | 2007年12月30日 (日) 01時15分

ハレンチーノ・イッシーさま
射殺は無いにしても、反省のため月単位の強制労働(鉱山労働・危険地帯での土木工事等)はあったのではないでしょうか。
オリンピックとか、ワールドカップ級の競技に出場の選手がそうだったように。
イスラム圏のように、「鞭打ち」があったかどうかはわかりません。

投稿: 松永 | 2007年12月30日 (日) 01時15分

VCEさま
写真見る限りでは、ダブル・クレードルフレーム。
素材は多分クロモリでしょう。
GPレーサーなので、ただのスチールって事は無いですよね。
カウリングと燃料タンク外した写真をよく観察すると、戦後、レモール技師の作ったGileraの4気筒GPレーサーのフレームに酷似していますね。(笑)

投稿: 松永 | 2007年12月30日 (日) 01時34分

バイクフリークなら当然なのかどうかは分かりませんが、よくそんなに資料が集まりましたな。
で、インサート成型胴体とひん曲がって合わないカウル&フレームのどちらを先に制作のご予定で?

投稿: ICE-MAN | 2007年12月30日 (日) 01時45分

追伸
読みふけって朝になる頃には読破、法事をこなされつつシュトルヒモードに入ると予想。
友人から訊いた話ではエンジン回りのフレーム部分が合いが悪いと言う事だったので(多分ヘタなだけ。)どっちが先って説明書見たことないので順番に組み立てるだけなんですよね、結局のトコロ。

投稿: ICE-MAN | 2007年12月30日 (日) 02時00分

ICE-MANさま
シュトルヒはまだ順番が来ていません。
青い右手を強大化させたMSの目処をつけようかな。
そんな感じです。
キットのままじゃ、ヒートロッドが収納できへん。
ナーンテ。

投稿: 松永 | 2007年12月30日 (日) 20時35分

え〜っ!

こんなバイクあったんだ!

すげえ!

ってか、エンジン見る限りレモール技師から連綿と続く

イタリアンDOHC直4のコピーに見えてしまうんですが。

オレもこの本買おう!

投稿: ゾンネンキンダー | 2007年12月31日 (月) 01時20分

ゾンネンキンダーさま
同志!
チェコ好き、旧東ヨーロッパ物好き、ドイツとんでも兵器萌え。
そんな我々にとって、この本たまらんですよ。
たしかにレモールの作ったジレラユニットの正常進化版ですね。オイルラインとかずいぶん気を遣っています。
この時、MVは新しい三気筒エンジンでGPを戦っていました。
この本買ってください。
ゾンネンキンダーさんなら十二分に楽しめます。

投稿: 松永 | 2007年12月31日 (月) 11時21分

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