低くて長いばかりがアメリカンじゃない
実は去年ぐらいからちょっと気になっていた、アメリカの新しいモーターサイクルメーカーMoto Czysz。
ただ私が決定的に気になったのはマシンそのものじゃなくて、今年の夏頃に、デザイナー兼ビルダーのMichael Czysz氏がパテントをとったと言う、新しい形状のバルブの記事を読んだからです。実は私、モーターサイクル自体の記事よりも、こういった内燃機関系の基礎研究とか、新しい工法、新素材のネタに弱いんです。
そもそもバルブって、ステムの頭をカムなりロッカーアームに叩かれる時に、一箇所を叩かないように回転するようにセットされているんだけど、これって回転できないよね。バルブの傘部の重量が軽くなるのはわかるんですけどね。
「でも、世の中には面白い事考える人がいるよなぁ~」って気になり始めていたのです。
そうこうして昨日、NETの海をフラフラしているとMoto Czysz関連のNewsがありました。
なんと、このメーカーの特番の放送があるらしいのです。
オキニのDiscovery channelで。グッジョブです。
そうMoto CzyszのBlogにあるように、Discovery channelって言ったって、例のチョッパー番組だけじゃないのだ。
バイク乗りの究極の趣味、マスプロダクトではない、自分の考えたマシンを作る。これってある意味、バイク趣味の「あがり」ですよね。「オイラこんなのが作りたいんだ」となったら作っちゃう・・・Moto Czysz、Buell、Confederate motorcycles・・・小規模だけどこのような(元)新興メーカーに本当のアメリカの底力見るような気がします。
トレッセルの代表、塩津さんがデイトナのB.O.T遠征から戻ってこられて間もない頃に伺った、「文化としてのモータースポーツ、外に出ると色々解る」な、お話。残念な事に、我が国のレースレギュレーションに、好事家がゼロから作ったマシンを走らせることの出来る、本気のレースクラスは存在しません・・・。
ただ、このBlogの古くからの読み手の方なら、モーターサイクルに対する情熱と言う点では日本にだって負けてない人がいることは知っておられますよね。もう少しこんな方々が増えてこられれば、日本のレースシーンも変わってくるように思いませんか?
色々な思いをこめて、この25日に放送されるこの特番を楽しみに待ちたいと思います。
特に、ミニモトで同じよーな事してる無茶士さん、必見ですよ。
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コメント
そうですね。ゴローさん見たいな方がもっといらっしゃると
日本のモーターサイクルももっと面白くなるんですけどね〜。
遊び心と心意気ってなもんなんでしょうかね。(笑)
でも松永さんの周りにはそんな人が多いような気がスルですよ
投稿: VCE | 2007年11月16日 (金) 03時25分
VCE(VERTICAL)さま
私の周り・・・?
え~とえ~と、先ず
ゴローさん
パンタレーサーをインジェクション化しちゃってモダンなマシンに挑んでいる四国のDUCATI屋のシャチョーサン
あのクラウザーのフレームをぶった切ってまでレーサー化している、罰当たり悪魔の帝王、通称ヨハネ・クラウザー二世(普段はオサレ系)の生まれ変わりkuwaさん
ミニモトに今度出る1098Rの定価ぐらいお金を突っ込んじゃっている無茶士さん
F.B MONDIALの工場レーサーのレストアに、大枚を叩いている某自動車デザイナー
みんなちがって、みんないい。 金子みすず
投稿: 松永 | 2007年11月16日 (金) 21時49分
見ました!!
投稿: 無茶士 | 2007年11月26日 (月) 12時24分
無茶士さま
ある意味、我々チーム・マグナム負けてない。
投稿: 松永 | 2007年11月26日 (月) 21時04分