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2007年11月 6日 (火)

理解しようと

 ガシャー!!!

 火花を散らしながらリボルバーコーナーを滑っていく我が愛機。

 こんな感じで私のモト・レヴォリューションは始まりました。

 朝8時の走行枠、最初の周回、タイヤウォーマーをしっかり掛けていたのですが路面温度の低さに、気をつけてゆっくりのペースでコースイン後の一周目を周回していた時のことです。

 下りの左コーナーに差し掛かった時、いきなりフロントをすくわれたのです。

 何も出来ないまま転倒。

 スピードを出していなかったため、マシンダメージは酷くは無いのですが、アルミの溶接が出来ないと直らない所が一箇所・・・だめだこりゃ。サーキットでの復旧は無理のようです。2007年度ATクラスのレースは、練習走行を一周もしないうちに終了です。(涙)

 ドナドナされパドックに戻ると、同じ走行枠を走っていた仲間の数人が「大丈夫?あそこは私も滑って思わず足が出た」とか「仲間が同じところでコケました」とか「タコ踊りしました」と・・・なぁ~ぜぇ~?でも、起きたことは仕方ない、事実を受け止め、もう一つエントリーしているMCクラスに気合入れるしかないです。

 このクラスは1972年までに生産された車両で行われる、クラシックレースです。マシンはジンさんの愛機1972年式MOTO GUZZI V7 SPORTを借りての出走です。

 過去にこのBlogで紹介しましたね。これです。

 それでは練習開始です。

 先ずはマシンに馴れなくては・・・お友達になるために色々質問します。

 「ぐぉ~」ブリッピングすると凄いトルクリアクション、車体が右に「ぐらっ」って傾きます。「懐かしい・・・」街乗りの重いままのフライホイールなんですね、旋回中、リーンウィズで車体を寝させたほうが良い?それとも立ったままで私がハングオンして、車体の内側に身体を入れた方が乗り良い?裏のストレートの全開区間後、キャブレターのピストンが貼り付いて、アクセルオフで思ったようにエンジン回転が下がりません。こんなブレーキングでいい?チェンジもストロークが長く、シフトダウンしてクラッチを繋ぐと、蹴られる事があるね。「バンッバンッ」なんてロシナンテのようなシフトダウンでは駄目で「バウーンッ、バウーンッ」とテンポをもうちょっと取った感じがお好みのようですね。

 つまり「何事もやさしく」と丁寧な扱いを求められます。

 最初の睦み合いで、タイムは2分12秒。まだまだタイム計るレベルじゃないです。

 2回目の始まり始まり~。今回から鞭を入れていきます。馴れてきましたので、ちょっとでも直線が有れば全開に。しかしデロルトのキャブはアクセルが鬼のように重いし、アクセルの開度もノーマルのように全開にするのに握り直しは必要ありませんでしたが、手首が折れ曲がるくらいまで回さないと全開にならぬほどの広さ。

 10秒を切りタイムアップしてきて、30分の走行時間の半分を過ぎてくると、タイヤが奇妙な挙動をしてまいります。まるでローラーブレードに乗っている感じとでも言いましょうか、グリップ感が消えていくのです。「温まるとバイアスタイヤは滑る」と聞いてはいましたが、ここまでとは。

 やはり此処でも求められるのは丁寧なマシンさばきなのだ。無理な入力をマシンにしない、その見返りも求めない。つまり、舵も、ブレーキも、加速も、マシンの求める気持ち良い入力で、コレがどうやらクラシックレーサーを上手に扱う肝のようです。ってモダンなレーサーでも同じですよね。

  「じゃあ、あんたが普段レースしてるロシナンテっておなじとちゃう?」なんて声が聞えてきそうですが、全然ちゃいます。(キッパリ)

 キャブもアクセレーションの追従性が良くって、ブレーキもよく効き、モダンなラジアルハイグリップタイヤは、このバアスタイヤに比べて基本的なポテンシャルが比べようが無いくらい高いので、ライダーの無理な要求もきけてしまう・・・それはホンダの600に比べると、本当に一筋縄では行かないロシナンテですら、使う部品がモダンなものに換装されているので、同じフレーム、同型エンジンを心臓に持つこのV7SPORTに比べると、ちゃんとモダンバイクになっているんです。

 今回は、ラフな扱いをするとコーナーの出口で「ぷぃっ!」っと横を向こうとしたり、シフトダウン時にギアが上手く入らなくて大回りしたりと四苦八苦しているうちに、出たタイムは2分9秒。まだまだ~。

 スピードを乗せて2コーナーに進入するとチャタが出ておっかなくて、2コーナー直後のモスSでは、アクセルを全開にしたまま走れていません。でも多分ラインに上手く車体をトレースできれば、開けっぱのまま行けます。いや行かねばならんのだ。

 このマシンをもっと理解できると、決勝までには後5・6秒は縮める事が出来ますかね。今回は、すべきことがわかりますから。

 丁寧なライディング・・・旧車レースは本当に勉強になりますなぁ~。

 「初心忘るべからず」です。

 日曜日編へつづく

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コメント

車で1時間程度のところに、アルミ溶接できるとこがあったと思いますよ

溶接屋さん見てますか
レース時に岡国で出店よろしく

そう言えば
だいぶ前には、ステッカー屋さんとかが出てましたね

投稿: 電気屋 | 2007年11月 6日 (火) 11時10分

電気屋さま
一時期、溶接屋さんが、パドックにいらっしゃいましたよね。
再開を希望です。

投稿: 松永 | 2007年11月 7日 (水) 08時43分

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