« 感覚を研ぎ澄まして | トップページ | ステルス機発進、よろしくてよ! »

2007年10月 2日 (火)

イタタッ!蠍に螫された

「あれは何の火だらう。あんな赤く光る火は何を燃やせばできるんだらう。」ジョバンニが云いました。
「蠍の火だな。」カムパネルラが又地図と首っ引きして答えました。
 宮沢賢治 “銀河鉄道の夜”より

  私、小学生の頃、昆虫採集が大好きでした。しかもかなり本格的に・・・性分だから仕方ない。

 大人になって、八月の第三週末にはラグナ・セカにヒストリックカーレースを見に行く機会があり、本物のヒストリックレーサーを間近で見たり、オイル燃える臭いを感じ、アルファのP3が押し掛けでエンジンスタートてこずっている時、とっさに周りのギャラリーと押し掛け手伝ったり、いい思いもさせていただきました。そんなイベントの中で、私の魂を揺らすのは、小学生の時の虫好き記憶がフラッシュバックするがの如くのイタリアの小さな蟲達・・・。シアタ、エルミーニ、スタンゲリーニ、チシタリア、そしてアバルト。

 実際その時に同行していたkuwaさんは、オークション下見会場で、タルガ・フローリオにてクラス入賞のヒストリー付き、真っ赤なアバルトのモノミッレ・バルケッタに魂を奪われ、30分くらいその車の傍に貼り付いていた私を目撃していたはずです。あえて過度なレストアされておらず、オリジナル塗装の塗膜に走る無数のクラックと爆ぜが、レーサーとしての凄みを醸し出しておりました。

 そんな蠍の毒にやられた私が、イタリアのBlogでこんな映像を見つけちゃったものだから心中穏やかではありません。屋根の赤いチェッカー、センス良し!

 始めに言っておきますが、「この車が欲しい!」とかじゃありません。このやんちゃなCMを目にして、「ちょっと前のアバルト仕様みたいな、普通のFIAT車に蠍のバッチとステッカーチューンが最大のチューニングポイント・・・みたいな、もうそんなアバルト仕様じゃないよね。これって本当のアバルトの復活なんだよね」と思いたいのです。

 本物の猛毒を持ったイタリアの小さな蟲の復活を夢見て、このCMを何度も何度も何度も観るのです。

|

« 感覚を研ぎ澄まして | トップページ | ステルス機発進、よろしくてよ! »

コメント

わかる!わかるなぁ・・・

投稿: 特攻番長ドリー | 2007年10月 2日 (火) 18時54分

特攻番長ドリーさま
心の友!

投稿: 松永 | 2007年10月 2日 (火) 22時51分

「アバルト」何とも響きが懐かしく感じられるのは、なぜ?
小さい車好きです。☆んですよ今。。。。。
「小さいけど負けないぞ」みたいな車、、、
何がいいすかね????

昔こんなのに乗ってました、懐かしい〜〜〜。
アバルトじゃなくて、ミラフィオリでしたが
http://www.youtube.com/watch?v=YP0asTbTY3I

投稿: SUZUKI | 2007年10月 3日 (水) 08時39分

SUZUKIさま
131ですか。
くぅ~ギザカコヨス。
コレのアバルト仕様というか、外見市販アバルト中身ワークスラリー仕様に前FIATの会長のアニエリが乗っていましたね。
ボディーガードとかお付きの方々のセダンをぶっちぎっていたそうです。
向こうのセレブはやる事が違います。
あそうそう、小さなお薦め車ですか・・・難しいですよね。それこそスモールカーにしては法外な値段と、入荷するまでの時間を待たれるのであれば、画像のグラン・プントのアバルト仕様(画像のものはコルサですので市販車ではないですよ)も良いかもしれません。
それと、旧い車でも良いのでしょうか?
ここは、その道のオーソリティー・番長ドリーさんを召還いたしましょう。
出でよ!特攻番長!!!

投稿: 松永 | 2007年10月 3日 (水) 23時21分

呼ばれました(笑)
私も「131、くぅ~ギザカコヨス」です。

さて、松永さまから「俺好みの小さい車」はなんぞや?との問いに一晩考えても結論が出ず、ようやく現在新車で購入出来る「小さいけど負けないぞ」と言える車は「シトロエンC2 1.6 VTS」ではないでしょうか?という結論に辿り着きました。WRCで鍛えられたというか本気で走るとしなやかさは全く無く、暴れ馬なC2はこれぞホットハッチと言わんばかりの動きを魅せてくれます。安全装備の色々なコンピューター制御も日本車のようなお仕置きシステムのような制御ではなく、機能してるの?これ・・・と思えるほどハードに走れます(笑)

チョット古い車なら先代FIAT PANDA 1100のMTでしょうね。AT&4WDは止めておいた方がイイでしょうね。イタリアの自動車らしく回す楽しみは最高に味わえる車でしょう。ただ、感覚と実速の大きな違いにビックリ出来ます(笑)「うおぉぉぉ!200キロだぜぇ」と思ってメーターを見ると90キロぐらいと安全に楽しめます。しかし、理屈抜きで楽しいと思います。

汗をかける現在新車で買えるC2

イタリア車らしい楽しさを感じられる手軽なPANDA

ってとこですかね

投稿: 特攻番長ドリー | 2007年10月 4日 (木) 09時17分

いやいや皆さんありがとうございます。
C2とPanda1100 MT,悩ましいですね〜、、、。
こんな記事もあるようですが、ますます悩ましく
http://allabout.co.jp/auto/italiancar/closeup/CU20070615A/index.htm

投稿: SUZUKI | 2007年10月 4日 (木) 11時45分

特攻番長ドリーさま
早速の返答サンクスです。
さすがシトロエンジャポンのスタッフを助手席に乗せて、箱根を責めまくった御仁はセレクトが通好みですな。
車から降りると同時に、オートリバースしたシトロエンジャポンのスタッフ・・・(-人-)ナームー。
映画「TAXI」みたい。

SUZUKIさま
500ですか。
ある意味ロッシ好きなSUZUKIさんには似合うかもです。
1000TCRのようなカラーリングだとカッコイイかも。
ちょっと出てくるまで微妙ですよね。
フロントエンジンなので、昔の様に、リアのエンジンフード開けっぱが出来なのが悔しい所です。

投稿: 松永 | 2007年10月 4日 (木) 22時15分

新型コマネズミ版でるのかなぁ。
アバルトの毒はカンタレッラみたいなものですね。

投稿: kuwa | 2007年10月 8日 (月) 10時51分

この記事へのコメントは終了しました。

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: イタタッ!蠍に螫された:

» BMW・MINI COOPER S用パワーブレース発売-デルタ×arc [BMW・RoverMINI.com]
MINI専用パーツを扱うミニデルタから、BMW・MINI COOPER S用『arcパワーブレース type II DELTAスペシャル』が発売された。 この『arcパワーブレース type II DELTAスペシャル』は、ボディ剛性を高める補強パーツ。装着することで、サスペンションに負荷がかかった際に生じるサスペンション・ジオメントリーの変化を抑える。負荷がかかった状態でもサスペンション本来の性能を引きだし、車両のコントロール性を向上させる。また、スポーツサスペンションを装着した際に発生しやすいキ... [続きを読む]

受信: 2007年10月 2日 (火) 17時58分

« 感覚を研ぎ澄まして | トップページ | ステルス機発進、よろしくてよ! »