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2007年7月26日 (木)

息をする事歩く事

 昨日は平日でしたが、来月末の演武の時、ちゃんとした雖井蛙流の型が打てるようになるため古流の稽古をいたしました。

 自分でもわかるほど、太刀どうしのあたる音が、乾いた高音になっています。

 稽古の終わりに、「今まで言ってもわからないと思っていたので言わなかったけれど、もうそろそろ良いでしょう。まず『歩み』。動かす足の足の裏が、本当に地面に触るか触らないかで『スッスッ』と滑るように動く、そんな足捌きができるようになると、もっと良いです。直ぐに出来るとは思っておりません。今日の道場の床のコンディションは、湿気で何か引っ掛かる感じで、イヤだったでしょう?けれど、さっき言った足捌きができるようになると、床のコンディションがどうであっても自在に動けるようになるんです。それも滑るように・・・」

 「うーむ」と唸る私。

 それだけでは終わりません。「そして『歩み』の次は『呼吸』、君は時々構えを変える途中で息をするね。その時、構えに無駄な動きが見えるんです。一度相手に相対して構えたら、その型の止めまで一息です。剣術で呼吸のリズムを相手に悟られるのは生死の問題なのです。解かる?」

 一息・・・レースのコーナリングと同じだ・・・。

 「日本舞踊、琉球舞踊、能狂言、これらの伝統芸能にも先に述べた『歩み』と『呼吸』に同様の所作を見ることが出来ます。これらの事を直ぐにできるようになれとは言いません。ただ、心に今言った事を引っ掛けて、稽古に励んでください」

 最後に「息をする事、歩く事、人は皆、普段何も気にかけないでやっている事なんですが、いざ『こうやろう』と思った時に、やろうとしてもそのようには中々できない。一番難しい事なんです」(ニヤリ)

 ・・・・やるしかない。

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コメント

武術はどれもそうですが相手に動きを悟られぬ動きが大切ですね
一息で動くというのもこれに他ならないわけですね。
重心の位置は絶えず真ん中。でもその勢いと方向を気取られるぬように。
なかなか難しいです。

一瞬が永遠と思わせるのもここに集約している気がします。

投稿: VERTICAL | 2007年7月26日 (木) 23時23分

VERTICALさま
>一瞬が永遠と思わせるのもここに集約している気がします。
本当ですよね。
この稽古なんて時間にして15分ほどですが、稽古着が汗でぐっしょりと重くなります。
それは決して運動量が多い訳ではなく、気の張り詰め具合でそうなるのです。
木剣とはいえ、本気で打ち込まないと相手が技で返せないのです。
嘘(空中)を斬るとだめ→タイミングが合わないと、どちらかが大怪我となってしまうからです。
でもサーキット走行と同じで、イメージしていた通りの身体の動きが再現できた時、この上ない喜びを感じます。

投稿: 松永 | 2007年7月27日 (金) 00時05分

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