昨日のエントリーにて今日のこのエントリーの大体の大筋は書いてしまいましたし、走るモトルネ主催者の独り言のこのエントリーを既にお読みの方は、「はっは~ん」とお解りだとおもいます。
ちゅー事で、この週末行われたミニモト60分耐久レースについての詳細を、我々MAGNUM(B)チームの内側より報告したいと思います。
それは土曜日の練習走行から始まります。
一週間前のテスト走行にて、気になっていた点をあれこれ対策した我らが清貧号、その中に一つに、柔らかなオイルを使っていたため、私には10000rpmあたりのメカノイズが気になって気になって仕方がありません。長時間の全開走行で油膜が切れているのではないか・・・そんな走行中に聞こえてくるエンジン音に聞き耳を立てていると、エンジンブローが心配で心臓に悪いんです。そう思ったならまずは行動、貝印の15w-50に変えてみたのです。音が静かです・・・でもなんだか・・・まあ練習で駄目なら元に戻せばいいのです。つーことでMassimoさん一本目に出撃です。
・・・前回よりもタイム出てません・・・がーん!ピットイン・ライダー交代の時「エンジン上まで回らない」のインフォメーション。私が走行してみるも、裏ストレート、トップギアで回りきりません・・・やっちまいました。油膜が強すぎて最高速が凄く落ちてます。あーあこう言った小排気量レーサーには、メンテナンスを頻繁に行う前提で、5w-30位の低フリクションオイルが良いようです。
二本目はオイルを温める意味で、サーキット慣れしている私が最初に三周走り、エンジンをぶん回して、オイルを思い切り温めてみて、それからMassimoさんに乗ってもらいます。あまり変わりません・・・私も、高速セクションで回転が上がらず、先週の2秒落ちのタイム・・・うーむ・・・これで再交換決定です。
明日の9:20から20分のウォームアップがあります。それまでにオイル再交換、マシンの姿勢の微調整を終わらせて。夕食を食べ、ロッジでMassimoさんご持参の純米大吟醸をゴチになります。二人でほぼ一升瓶を空ける・・・ヤバイです。翌朝早く、目が覚めると胃に何も無いのにちょっと吐き気します。歯ブラシを口に突っ込むと久々に「おぇっ」って来てます。水を大量に飲み、体内のアルデヒドの代謝をじっと待つのです。
朝食を抜き、スポーツドリンクを口にしながら2・3時間後、ウォームアップ前にはなんとか復活です。
さてさて、この朝は清貧号、私のライドで20分走ります。
をぉ・・・やはり回転が圧倒的に軽い。ちゃんと裏ストレートで5速10,500rpmまで回ります。先週のベストに近いタイムが出てきました。ただコース上には90台弱のエントラントが居ます。クリアラップが取れません(その代わり、長い直線では改造無制限クラスのスリップが使えますが)。そうのこうのしているうちにチェッカーです。ミニモトは一周に時間が掛かるので、20分の走行時間でも、いつものGUZZIで10分の予選を走った感じです。物足りない。
後は決勝に向け最後の調整をして、午後4:20からの決勝を待ちます。そして長~い長~いブリーフィングが終わる頃、雨です・・・。昨日のエントリーにも書きましたとおり、雨でもレインタイヤの使用はご法度です。この時、浅はかにも、「この雨で馬力差が無くなるのでは・・・」なんて甘い考えを・・・そしてウェットレースを待ち望む気持ちすらありました。雨が降ったり止んだりしている中、路面は益々ウエットに・・・そして決勝の時間が迫ってきます。
雨の中のルマン式スタート、レッドシグナルオフでダッシュです。コースを横断してマシンに跨り、キックも一発で掛かり発車です。雨の中80台以上のマシンが1コーナーへ「怖ェェ~!やめろ~っ!このコンディションでそんなに近付かないで~、ここで何かあったら終わりですよ」アトウッドコーナも過ぎ、裏ストレートに入り隊列が長くなるも「ひええぇぇ~おシリがすべるぅ~」と、まあこんな感じで、無事にオープニングラップを周回できました。そして「馬力差が無くなるのでは・・・」との思いは全くの空振り、改造無制限の赤ゼッケンのマシンを何台かコーナーで抜くも、直線でバビューンって抜き返され、その次のコーナーの突っ込みで抜き返す、そんなレース運びになったのです。「あぁ・・直線で速いってローリスクなレース運びが出来るのね」身に沁みて解かりました。
ペースを上げながら周回していくと、裏ストレートの後のペアピンで一気におシリが滑りました。「えぇぃっ!」と足を出しても時既に遅し、右肘を使ってまで耐えましたが、スピンするように転倒です。「無茶士さんのマシン!!イカーンッ!!Massimoさんも走っていない!!!えぇ~い!たがだか70kg台のマシン!いつもの筋トレならレッグプレス100kg超えじゃ!ばっちこーいっっ!」とマシンを放さず自らの身体をクラッシュパット代わりにマシンを守ります。
その時、この模様を直ぐ後ろから見ていた、ディライトのKataoka社長。レース後に「いやぁ~あの時は、あっ松永さんがコケた・・・あれ?マシンだけで居なくなった・・・!!???えっ、マシンの下から、なんか出てきた!!!!もう悪いんですけど、ヘルメットの中で笑いました、ホンマ、なにしてるんですか」と。その時Kataoka社長の頭の中には「♪チャチャチャチャッチャチャ~ン、チャチャチャ~ン♪(忍者ハットリ君のテーマ)」が流れたに違いない!!きっとそうだ!!!(←被害妄想)「忍法ミニモト隠れ!」ニンニンでござる。(←馬鹿)
そんなこんなでマシンはほぼノーダメージ、身体はマシンの下敷きになった右脹脛に打撲、革ツナギの右肘がちょっと削れた程度でした。低μのへヴィーウエット路面ゆえこの程度ですみました。
エンジンを再始動してレース復帰です。転倒後2周走るのですが、打撲した右脹脛がマシンの振動で痛くて体重が掛けられず、予定よりも2周早いローテーションでしたが、Massimoさんにハンドルを預けます。
そこは、ツーリングにて数々の伝説を持つMassimoさん、初めてのレースでこの悪条件の中、ちゃんとマシンをチェッカーまで運んでくれました。
本当にありがとう、Massimo技術長さま。
私の転倒の影響で、リザルトは不本意なものになてしまいました。(ショボーン)
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その私を笑っていたKataoka社長はレース終盤でメカトラブルによるリタイヤ、MAGNUM(A)チームも転倒リタイヤと雨の中のレースで大荒れでした。
結局リザルトを残せたのは、我らが清貧号を駆るMAGNUM(B)チームでした。
頑張ってマシンを守って良かった・・・それだけが、この「忍法ミニモト隠れ」の効能でした。しかし此処の所、コケ過ぎだっちゅーねん自分!
さてさて、次はマシンを改造クラスに仕立て直すため、紀州の無茶士邸まで出張です。
Team MAGNUMミニモト開発計画はまだまだ続く・・・
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