この筆使いは!!!
最近、知り合いの間(どんな知り合いだ?なんて質問はご法度)でちょっとした話題の漫画、原作:永福一成 画:松本大洋の「竹光侍 His sword must be bamboo!」を、遅まきながらやっと読みました。
作品を読み始めて・・・
ダウンッ!!!「立てぇ~立つんだぁ~・・・・」ってコレじゃ作品が違いますね。ただ申したかったのはその位、衝撃が走ったと・・・私、完全にノックダウンです。
松本氏は「鉄コン筋クリート」「ピンポン」等の作品で、既にカルトな人気を持つ作家さん、ハイライトのきつ目の独特の画法は、これらの作品が発表されていた同時代の他の漫画作家に影響を与えたほどでした。
その筆致がまた進化しているのです。漫画のコマ割りの罫線は毛筆で引いた墨の線のようでもありますし、画自体も毛筆で描いてあるような筆捌きなのです。
まいった・・・その筆致が作り出す漫画詩ともとれる素晴らしい世界観。
完全に打ちのめされました。
この五月には第二巻も発売予定のようです。
まだ読まれて無い方で、時代劇好きで、浮世絵好きで、ヴェンダースとか小津安二郎の映画が好きで、モダン・アートが好きで、そしてなによりも数寄者の方は、読まれることお薦めします、衝撃を受けますよ~。
ちなみに装丁も非常に凝っていて、表紙は砂子の紙で装丁されているのです。(帯まで) 本屋で手にとって思わずニヤリとしました。
やるねぇ~。
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