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2007年2月14日 (水)

もし開かんと欲すれば

517pxpolydactyly_01_rhand_ap  今日のエントリーは、昨日私に起こった事を、六本指の剣鬼・岩本虎眼が主人公の残酷時代劇漫画“シグルイ”調に語って見よう!と言うものです。

 なのでこのエントリーを本当に楽しむには“シグルイ”を読んでいる事が前提となっています。読んでいない人ごめんなさい。それでは始めます。

 昨日。四十を前に5日をきった頃。

 シュッ。ぱたっ・・・ぱたっ・・・。

 コピー紙を手に取っていて、不注意で左・人差し指の第二関節下を「さっくり」と斬ってしまい、緋色の雫が机に滴る。

 左手の掌(たなごころ)は事務仕事に使い物にならぬほど血に染まっていた。 

 刃物で切りつけた如くの見事なそれを目にした時、私の背中がじわりと濡れた。

 顔面蒼白の私に、会社の同僚が話しかけたが、幽鬼の如く素通りし、血にも染まっていない真っ白な我が指を傷つけたコピー紙をただ凝視した。

 「これは奥義にかかわるもの」

 剣士の本能がそう告げていた。

 夜半、自宅の事務所に篭もった私。

 台所より引っ張り出した割り箸を並べる。

 昼間、私の左手を一時間に渡り出血させた見事な傷は、得物(えもの)によって斬られたものではない。

 高速のコピー紙だ

 何度か割り箸の包み紙で箸を斬ろうとするも、木製の箸に包み紙が負けてしまう。

 昼間のそれは、極限の脱力によって生み出される、超高速の動きが生み出す神技と言ってよいだろう。

 「しかし・・・遅い」

 私は悩んだ。

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