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2006年11月 6日 (月)

モト・ラボロ野戦病院より告ぐ

  秋のモトルネッサンス・・・今年最後の岡山国際でのレースです。(私のレーススケジュールは、この月末の筑波モトルネがありますが)我らがモト・ラボロRTは私、ジンさん、高橋メカがエントリーです。全て同じクラス、同じチーム内であっても負けてはおられません。

 予選前、チームの誰よりも早くパルクフェルメにマシンを運び出す私・・・ある作戦を心に秘めての行動です。その作戦とは、ちょっとでも早く予選時にコースインし、メチャ速ペースのクラス、マイスター&マスターズの選手のラインをコーナー一つでもトレースできればそれをつなげていくと、おのずとタイムアップが出来るのでは?と思っていたからです。

68e8  前日の練習走行では、30分×4枠を走行することにより、点火進角、キャブレーション、サス・セッテイングを完了し、2コーナー&インフィールドのライン取りを、ディライトの片岡社長と、このBlogでお馴染みの無茶士さんに観てもらい、しっかり駄目出しされ、この予選にそのライン取りの修正を掛けて、熱くならないで丁寧な仕事が出来る事を心に決めての予選です。

 コースインの誘導に従い、四番目にコースイン、私の思惑通りペースの速い組がオープニングラップから私を追い抜いていきます。私は離されない様についていきます。・・・ってオープニングから飛ばしすぎではありませんか?皆さん。そう思いながらも、そこは冷静にコーナー一つでも上手な人のラインを丁寧にトレースしながらの走行です。このとき独り言のように「熱くならない、冷静に・・・」と自分に言い聞かせながらの走行です。

Picture15  三周目のメインストレートに帰って来ると既にサインボードに52の文字。二周目で1分52秒台が出ているようです。三周目の1コーナーの進入で、マスターズクラスの池内選手のV11に抜かれました。同じMOTO GUZZIです、必死についていきます。アトウッドコーナーの上り区間、池内選手の激しいバンキングでステップが接地し、火花が飛びます。その火花が後ろを走っていた私をかすめます。メインストレートに帰って来ると51の文字。三周目で51秒台です。「よしっ!」とサインを出してくれている住吉さんに向かって小さくうなずき、目標の1分50秒切りに目掛けて愛車に鞭を入れます。

Picture23  四周目のヘアピンのツッコミで、マスターズクラスのバルコムRT和田選手の駆るBMWR1200Sに抜かれます。これから始まるインフィールド区間を走るのに丁度良いペースメーカー見っけと思い、ヘヤピンをくっついて立ち上がり、リボルバー&パイパーコーナーを抜けて直ぐの事です、エンジンから異音!!!です。

 それは鈴虫の鳴くような・・・右のシリンダーヘッドより「シャンシャン」といったような金属の打刻音と共にパワーダウン・・・「秋のモトルネッサンス・・・秋虫の鳴声が風流な・・・」なんて事は言ってられません。どちらかと言うと、こんな風に叫びたい位でした。

 「メディーックッ!!」(「衛生兵っ!!」って言う意味ね)

 最悪です。何かが壊れています。便所裏ストレートを加速していた手を直ぐにアクセルオフ、様子を見ながらダブルヘアピンをアイドリングでトコトコ走り、ピットロードに入ると同時にキルスイッチでエンジンを止め、下り坂を利用し惰性でチームテントまで帰ってきました。

 予選時間が終わるとジンさんも走行から帰ってきました。

 状況を説明し、直ぐに右シリンダーヘッドのばらしに入ります・・・モト・ラボロ野戦病院の緊急オペの始まりです。

20061106213813  鈴虫の鳴声の原因が判明しました。なっなんと吸気ヴァルブを駆動するロッカアームが捥げています・・・大きくガタが出たロッカーアームにプッシュロッドの先端もへんな具合に叩かれて、打刻跡が付いています・・・終わった・・・全てが終わった・・・破損したパーツの酷さを見てがっくりです。

 ジンさんは外したシリンダーヘッドのヴァルブの状態を確認しています。一方私は、やる気満々だったのに「もうリタイヤなのね・・・」と思うと、真剣に半ベソ寸前です。するとジンさんが私に向かい、「今日の松永君は本当に運が良いな~、普段はこんなパーツ絶対持ってきていないけど、今日は自分のマシンのヘッドもちょっと不安だったから、持って来てるですよ、スペアのロッカーアームとクロモリのプッシュロッド。目視ではヘッドも大丈夫そうだし」

 あきらめきっていた私は「えぇっ!!!」

 ジンさん:「早くツナギ脱いで。服を着替えたらシリンダーヘッドが圧縮漏れが無いかチェックです、ヘッドにプラグを嵌めて裏返し、燃焼室にガソリンを入れて、ヴァルブの隙間から「ドバッ」じゃなくて、ゆっくり「サー」って抜けていくようだったらヴァルブも大丈夫。圧縮もちゃんとあります。そうしたら今回は、組みの練習で松永君がヘッド組んでみよう。決勝までまだ時間はたっぷりあります」

 そうです、往生際が悪いのがモト・ラボロでした。

 ジンさ~ん(うれし涙)

 つづく

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コメント

お疲れさんでした
続きが楽しみですよ

投稿: 電気屋 | 2006年11月 6日 (月) 22時31分

電気屋さま
お疲れ様でした。
レースの結果、残念でしたね。

投稿: 松永 | 2006年11月 7日 (火) 07時34分

レースレポート、ハラハラドキドキです。
は、は,早く続きを〜っ!!

投稿: SUZUKI | 2006年11月 7日 (火) 09時15分

>松永
自身では満足してますよ
本来なら出れてないモトルネですから
皆さんの支援があって最後のモトルネで走れましたんで
人の輪ってありがたいもんですね

それよか
野戦病院の続きがみたい・・・

投稿: 電気屋 | 2006年11月 7日 (火) 10時15分

お疲れさんでした。いや~、パーツがあって本当によかったですね!

投稿: ゲル | 2006年11月 7日 (火) 14時54分

お疲れ様でした!

トラブル大変でしたね。それでも決勝を走られて何より。
次は50秒切り、がんばってください!

何よりも松永さんの腕に太さに驚いたモトルネでした。笑

投稿: rev | 2006年11月 7日 (火) 19時24分

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