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2006年11月10日 (金)

レース後のご褒美

 長々と三日間にかけてレースレーポートを書いてきましたが、今日はそのレースが終わった後の体験走行についてです。

 全てのクラスのレース終了後、観客とエントラント(ピットクルー含む)に、先導車付きではありますが、二周の無料コース内体験走行枠があると、場内アナウンスがありました。

 かねてより「松永君、俺のブレーバ乗ってみろ。いくら最新パーツでチューンしたからと言って、松永君のマシンは1978年製。基本骨格&ディメンションを、現代の最新のGUZZIのそれと比べてみなさい」と、ジンさんからありがたいお誘いがあったのですが、中々乗る機会が無く、この日曜日に到っておりました。

 これって絶好の機会じゃないかと。

 「ジンさーん、マシン貸して」の私の求めに、「早くツナギ着ろ!暖気しといてやっから」とありがた~いお言葉。しかしこの時期の夕刻、秋の太陽はつるべ落とし(妖怪ちゃうぞ)どんどん暗くなってきます。私は灯火類の付いていないレーシングマシン、先導車の直ぐ後ろについて先導車のライトに照らされたコースを見ながら走行です。

 結局、一般の乗用車やナンバー付きの二輪等が数珠繋ぎの体験走行の中、私は唯一のレーサーでした。走行内容は3rdホールドで、ブレーキをほとんど使わずの走りとなりましたが、その速度域でも、私の1978年製850LeMansIIのディメンションと、去年モデルのブレーバ1100の違いを感じずにはいられませんでした。

 じゃあ、いったい何が違うのか?って・・・先ず私の愛機は重心が低いのですが、クランク軸が縦置きなのが、之に更に影響して、ヒラヒラ感が今のブレーバに比べるとありません。同じクランク縦置きなのにブレーバの方がヒラヒラ動くんです。エンジン搭載位置の高さの違いで、このような事になるのではないかと思われます。あとライダーのポジションが圧倒的に楽です。目線が高いので周りの状況も掴みやすい。

 特筆すべきは、リンク化されたリアサスペンションです。先導車付きの速度域でも、シートを伝ってくるお尻センサーによると、路面追従性の良さは「違うメーカーのバイクじゃないの?」って言う位良い仕事をしています。

 このブレーバ1100をベースに、今週末のミラノショーで正式デビューする1200SPORTの事を過去のエントリーに書きましたが、この普通のブレーバでこれだけ良いと、ひょっとするとフレームがエンジンパワーに勝っているスポーティー・モデルとしては名車の予感がします。

*注:今やMVのF4 1000、DUCATIの1098がスポーツ・モデルと言うべき物であって、この空冷Vツインエンジンではスポーツ・モデルと言い切れません。なのでスポーティー・モデルもしくはスポーツ・ツアラー。

 ジンさん、ありがとう。ライバルがいったいどういったマシンに乗っているのか知る事で、自分のマシンをどう調教し、どう乗ればいいのか解りかけてきました。

 しかし、この週末は、土曜日、朝から練習で4枠(2時間)乗って、日曜日は予選・決勝と頑張って、その後この体験走行いたしましたが、日頃の鍛錬のおかげで、週が明けた月曜日になっても筋肉痛の類は一切無く、歳なので一日置いた火曜に来るのかと戦々恐々としておりましたが、結局何事も無く元気一杯、仕事に筋トレに、普段と変わらぬ生活が出来ています。

 やはりトレーニングを毎日続けると違うな。筑波まで真面目に通おうっと。

 ちなみにこれが、水木しげる先生が描く、妖怪「つるべおとし」

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