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2006年10月14日 (土)

我反り返るはシリア人の弓の如し

 いや~しごかれました。昨日の筋トレ・・・最後のセット、バーベルを担いでやるマシンスクワットで、トレーナー師より物言いが付きました。「膝屈伸に成っていてダーメッ!!」と、そうスクワットは股関節屈伸なのだ。

 ウエイトの無い状態でポジションの確認と言う事で、トレーナー師が私後ろに回り、骨盤の両端を掴み、骨盤を前傾させてとグィーと捻られる。

 「感じがわかったら一人で股関節が屈曲した状態で静止してみましょう。」と言われる。

 鏡の前で言われたとおりスクワットの前傾ポジションを取ってみるも、「お尻が下がっている。上げて。上体を反らして地面と平行に、横から見ると脊柱にカーブ出来るように」と指摘を受けるも、自分の身体が悲鳴を上げて中々言う事聞かないのだ。無理なポジションで背筋は攣りそうになり、ハムストリングスも引き攣り悲鳴を上げる寸前だ。

 トレーナー師はそれを見かねて、その部分を柔らかくする運動を私にさせ、その後、再びスクワットの姿勢、ステティックな状態なのに汗が流れる、それが目に入り劇痛が走り、 顎の真下のリノリウムの床に、「ポタッポタッ」っと、顔を伝った汗の飛沫が落ちて行く。

 鏡を見ると、前よりも上手く背中のカーブが出来てきた。又、柔軟を行い、スクワットの前傾姿勢・・・こんなのを10セット繰り返しました。背中をそり返しお尻を上げる、この時の背筋と太腿の裏の苦痛・・・・この最中、私の頭に浮かんだのは、漫画「ギャラリーファイク」で目にした、バチカンのシスティーナ礼拝堂の天井画を描いていた時の苦痛を記していた、ミケランジェロの一節です。

  我が筆は常に頭上にあり 絵の具は床にしたたりて豪奢な模様を成す 我が脚は腰を貫き尻でようやく釣り合えり 足元は目に入らず、そろりそろりと歩むのみ 我が面の皮は引き張られ、後方に折られて結ばるる 我反り返るはシリア人の弓のごとし

 この苦痛のセットがやっと終わり、帰り際、トレーナー師がニヤッと笑いながら「また明日」。あ~SMロボ シバラレダインなら随喜の涙を流して喜ぶのでしょうが、私はちょっと・・・ほんまトレーニングは“No pain no gain”なのである。 

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