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2006年8月27日 (日)

本当に斬れっ!

 注意されっぱなしの剣術稽古、またまた先生の「斬れてない」の声が・・・。

 ここ最近は、形の動きも覚え、ある程度剣にスピードが乗って来た。そのスピードが故、心の中のどこかで「危ない」リミッターが掛かっていたのだろうか・・・。

 形の途中、先生が首を横に振り、動きを止められ「何も無い空中を斬っているだけで、本当に私の眉間だとか袈裟を斬りに来ていないっ!そんなんじゃあ、下手な素振りと一緒です。二人相対してやる意味が無いっ!君が斬りに来たって、今の君ごときの剣が私に当たるわけが無い、いいから斬りに来いっ!」と厳しい口調で注意されました。

 そう、雖井蛙流は斬りに来た相手を斬り返す、後の先の太刀筋なので、真剣に斬りに行かないと間心算が駄目駄目となるんだった・・・マリアナ海溝よりも深く反省・・・。

 その代わり、今のこのスピードで何かあったらシャレになりません。大怪我ですめば良い方です。暑さでない精神的なプレッシャーが原因でどっと滝汗です。最後の方は、木剣を持つ掌にもじっとりと汗を掻き、握りがままならなくなるほどでした。 

 まだまだです自分・・・最後に私の中段の構えが、剣道の竹刀の構えになっていると注意を受けました。右手と左手が一直線になっていると・・・「もっと自然に左右の手が普通に収まるべきところに、そこが構えの手の位置です。右手は中心より少し右、左手は少し左にオフセットすると自然と刀は中心に来るでしょう、自然な位置に手があると振りも早くなる」と言ながら先生は天井の低い着替えの部屋で、木剣が天井に当たらないように中腰なりながら、やおら木剣を振られたのですが「ヒュッ!」と空気を斬る音・・・。

 今の私、そんな不安定な体制でこのように空気を斬るような剣を振れません・・・でも実戦上こういったスティエーションも確かに有ります・・・屋内とか木立の中とか・・・。

 そうです、剣道(スポーツ)じゃないんです、剣術(人斬りの技)なのです、まだまだ修行が足りません。

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