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2006年7月 5日 (水)

神代の昔より・・・

 昨日は、日頃GUZZIに限定せず内燃機関について自分なりに本を読んだり、自分のマシンをいじったり、人のマシンを見たりした事で自分の頭に浮かんだ質問を、ジンさんにぶつけて熱く長い電話をしました。

 それは「オットー・サイクルとは・・・」から始まり、ヴァルブの理想リフト量、ストロークに対する理想コンロッド長、今の最新素材によるエンジンの作り方、OHVで言えば、米国のNASCARのチューニングの凄さの話なんかをしたわけですが、そのジンさんが曰く、「でもね松永君、こんな数値なんかは、実は神代の昔から知られていた事なんだよ・・・」と。「ニコラス・オットーがオットー・サイクルを考え付いた頃から、オットー・サイクルの理論値なんてものは計算で出ていたんだけれど、その人間の頭が考えた理論を実現できる技術が追いついていなかったんだよ。それ故、妥協で辻褄を合わせていたものが、今現在、やっと良い潤滑剤や優れた素材ができて、それに1/1000mmの精密な加工ができる技術が揃い、今迄の妥協で失われていたパワーを、再び理論値に向かって取り戻しただけに過ぎないんだ」

 ジンさんが缶ビール2本呑みながらPM9:00過ぎからの小一時間、まるで「作麼生」との私の問いに空かさず「説破」と答えられる禅問答の如く、私の質問に対し、手を抜かない含蓄の有る答えをしてもらい、楽しくてためになる「内燃機関特論」の講義です。そして最後は、いつもの電話の最後の台詞「よろしくですっ!」で講義終了となりました。

 ね、この会話からして、この人ただのオートバイ屋のオヤジさんじゃないよね。

 本人曰く「まだまだ勉強中で、悪だくみ進行中」だそうです。隠し玉をいっぱい持っておられるようです。皆さん期待しましょう。

 しかし、この前もエントリーに書きましたが、私の周りには「悪だくみオヤジ」ばっかりだ!

 P.S 内燃機関の歴史について解りやすく書いてある本を紹介しておきます。

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