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2006年6月 5日 (月)

調教開始

 ・・・昨日の記事からのつづき

 6月4日AM5:00――あんなに疲れていたのに、毎日の朝練の時刻にぴったりと目が覚める。体内時計って不思議だ・・・髭を剃り、歯を磨き、ビタミン剤を口に放り込み身繕いをしていると、寝ていた桑森さんが目を擦りながら「今何時?」と聞いてきたので、「まだ寝てて、ちょっと気になることがあるから僕だけ先に行く。ロッジの鍵よろしく」と頼みピットに向かいました。

 選手権だけあって、AM6:00前ですが、他のピットのGP125とかST600の選手がメンテナンスに余念がありません。

 我々のピットに入ると、先ずマシンの下回りのチェックです。マシン下のコンクリート製の床にオイル染みができていないか、又、クランクケースの合わせ面を素手で撫ぜながらオイル漏れのチェックです。何せ本来は新品にしなくちゃいけないクランクケースのガスケット紙を再利用したため(合わせ面にほこりの付着の無いように細心の注意を払い、洗浄脱脂はしています)気になっていたのです。どうやら双方問題の無いようです。昨日受けられなかった車検を受けるため、ブレーキ周り、オイルポンプ、ドレンボルトにセーフティーワイヤをかけておきます。

 無茶士さんもピットに来られたので、エンジンを掛けようとするのですが、キックで中々エンジンが掛かりません。この症状は昨日から出ていたのですが、「エンジンを修理すると同時に改善させるのでは」と思っていた私の淡い願いは、現実の物とはなりませんでした。このトラブルは修理箇所と違うところに原因がありそうです。

 押し掛けでエンジンに火を入れ暖気を始めます。昨日ばらした時のピストンヘッドの焼けの色から、キャブレターのメインとニードルのクリップ位置を、それぞれワンランクづつ薄めに設定したのがバッチリで、歯切れのある調子のいいエンジン音です。マフラーからの排気に手をかざして見ると、少し湿り気が有り、排気温も冷たすぎず熱すぎずで良い感じです。

 一通りエンジンに熱が入った処で、又オイル漏れのチェックを始めます。前回と同様の行為を繰り返し、傍から見ると、熱いエンジンを素手で撫ぜ回す変態男です。

Pirania  チェック後、車検場に車検をしに出かけます。二箇所のセーフティーワイヤ忘れを指摘され、それをやり直して無事車検は通りました。そしてこれがアンダーカウルをつけたピラニア号の完全体の勇姿です。

 AM10:00我々のクラスは予選が無くその代わりに20分間のフリー走行がありました。そこで慣らしをします。ライダーは私。ウエイティングエリアから出ようとするとエンストです。無茶士さんとkuwaさんが押し掛けを手伝ってくれますが掛かりません・・・あせります・・・よーく考えた・・・ガソリンコックがOFFだった。(ここで吉本なら全員こける・・・おっとレース前に「こける」は厳禁ですね)

 コックをリザーブにしてエンジンを始動しコースイン。

 丁寧にマシンと人間の慣らし&馴らしを始めます。レヴリミットを9000rpmとして周回を重ねます。マシンを全然信用していないので、探りながらです。しかし私の慣熟走行も終えなくてはならないので、ペースを落とせません、全身を耳にしてメカノイズを拾い、不測の事態に備えて、絶えずクラッチレーバーには指を二本掛けておきます。

 このような状況でも初心者クラスの方々は楽にカモれるのですが、凄い勢いで私を抜いていくトップグループは、マシンの加速もライダーのバンク角もただ事ではありません。この私でさえ、買って始めてクシタニのブーツについている、ふくらはぎ外側部の小さな三角形の樹脂製バンクセンサーを擦るくらいのハングオンなのに、トップの方々は肘が路面に付くくらい深いバンクの方がいます。小排気量・小径ホイールのマシンのレースは、何時もGUZZIとは大違いです。早く気持ちを切り替えなくては・・・。

 しかし、この走行中に、このマシンの良いところも見つける事ができました。

 それは、無茶士さんが大枚を叩いた、昨年まで全日本選手権GP125の選手にレンタルされていた、スクーデリアオクムラチューンのショーワの倒立フロントフォークとブレンボ4Pレーシングキャリパー&ラジアルブレーキマスターシリンダーの組み合わせです。フォークが良い仕事をするので、ブレンボレーシングがブレンボレーシングとしてちゃんと仕事をします。(このニュアンスわっかるかなぁ~)

 裏ストレート後のヘアピンの突込みが物凄く楽なのです、他のマシンの2/3制動距離でコーナリングスピードに減速でき、ブレーキをリリースしながらクルッって旋回する感じ・・・たまらん・・・これって、この前おごって付けた、GUZZIのオーリンズのフロントと同じ挙動をしやがる。

 何とかフリー走行のチェッカーを受け、無事帰還です。

 これより決勝までに、オイル交換とシリンダーヘッドの増し締め、ヴァルヴクリアランスの再確認が待っています。

 それにはエンジンが外気温と同じになるまで冷えなくてはなりません。

 つづく・・・

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