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2006年6月

2006年6月29日 (木)

恐怖?の宇宙線

 この六月の道交法の改正による駐禁罰則の厳格化のため、それまでは車で回っていた市内の営業を自転車に切り替えています。

 もう、この最高気温が30℃を超えたこの2、3日は汗だくです。せっかくの麻のジャケットも袖口に汗染みができ始めたので、すぐに洗濯です。 その位、走り回っています。今や、ママチャリ・クイックシルバーです。

 そして、先週からの通勤時間30分に及ぶ朝夕の歩き。トレーニングだと思ってやってますが、冷静に考えると昨日のエントリーに書いた「口内炎」の原因は案外コレかも知れません。

 そして仕事が終わればジムに直行、筋トレのシメは30kgのバーベルを、肩にかついでスクワット20回×10セット。

 もうね、上半身に比べ(上半身ガンバですっ!)やけに筋張ったこの両足・・・、足だけなら「切れてますっ」な感じが少しキモイ・・・。

 後は夏ルネまでに、もうちっと変身します。

 その変身とは?・・・それは「ガヴァドンA」が「ガヴァドンB」となるような・・・(声:石坂 浩二)

 分かりますか?簡単に言うと、戦闘力と凶暴性がアップつー事です。

 ドリー番長~、「う゛っ!(ウホッではない)」とか唸りながら、額の血管を筋張らせ、汗まみれになって、バーベル上げている私ってヤヴァイでつか・・・。もっと楽な方法を考えた・・・そうだっ!!土管(そういや最近、野積み土管って見ないよね)に落書きされた怪獣を実体化させる宇宙線のような、浴びると自分の思った理想体型になれる、そんな宇宙線、降ってこい。←またまた妄想癖?

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2006年6月28日 (水)

伊藤・路上歩行・ハーモニカ

 この週末のエントリー「マッタリ」なんか書きましたが、いくら日曜日にマッタリしていても、体の慢性疲労は完治しません。「はっ!!」ひょっとして毎日のこのBlog更新のせい?それとも懲りもせず、毎日の筋トレのせい?両方?

 とにかく、今困っているのは前に記事に書いた事もある「口内炎」です。

 今回は舌の左側面にできていて、しゃべると歯に当たって痛いんです・・・なので仕事中でも口数の少ない私です。

 今日が三日目くらいなので痛さのピークです。鏡で患部を見てみると・・・カルデラ火山のような、さんご礁のリーフのような・・・思いっきりえぐれています。もういや・・・。

 あぁ、私って繊細にできているからな・・・しみじみ・・・。

 それにして、しゃべるのが億劫です。懐中電灯で光をモールス信号で明滅させるってのはどうでしょう。

 駄目ですね。これじゃ、フラッシュアニメ「くわがたツマミ」のキャラの一人、「蛍原ヒカル」ですね。

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2006年6月27日 (火)

悪だくみほど楽しいものは無し

 今回は私の知り合い、大人のようで子供のような、通称「コトナ」な二人のお話。

 無茶士さんと、ゴローさん。このお二人は過去の記事を読んでもらうとわかるのですが、重度な「二輪狂い」。(誰かが私に対しても「お前もだっ!」って言っていますな)

 偶然にも、この週末から昨日にかけて、「次はこんな事やろうと思っているんだよ・・・オホホッ」みたいなニュアンスのお電話を、お二人から頂いたのです。

 無茶士さんは今、夢中になっているミニモトについて、ゴローさんについては・・・「悪だくみ」なので言えません(笑)こういったことは、内緒な内が愉しいのだ!まああまり焦らすのもいけずなのでヒントを申しますと、「サーフィンで言えば、ロングボードでショートボードをやっつける・・・」そんな感じだそうです。どうしても詳しい内容が知りたい方は、足しげくモト・ラボロに通いましょう。運が良ければ、きっとスゲー話が聞けるでしょう。

 しかし、元気ですよね・・・私よりか15位は年上のおっちゃん達ですよ・・・でもよーく観察すると、ミニ四駆に熱を入れている子供のようにも・・・。このお二人の電話口の「こうしたらどうかな~?」とか「こうしてみたらこうなった!」なんて言っている声の調子は、実に生き生きして楽しそうでした。 いいですなぁ~こんな「ちょいワル」じゃない「ちょいバカ・オヤジ」になれるでしょうか私・・・。 

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2006年6月26日 (月)

マッタリ

 久々にマッタリしました。

 といっても、喰っちゃ寝というわけにも行かず、午前中は二週前のストカフェの前日に練習走行をしたロシナンテのメンテナンスです。

 その内容は、フロンブレーキの洗浄、ブレーキフルードの交換、メッシュホースに巻いてあるナイロン製のスパイラルチューブが、エンジンの熱により一部溶けていた為、これを買出しに行き交換なんかしていました。もちろんこの作業の後は、ワックス掛けで綺麗綺麗です。本当は一週前にしてやろうと思っていたメンテナンスですが、仕事が忙しく、しかもこの前の週末は出勤でしたので、昨日の作業となりました。

 ロシナンテ、汚れたまま待たしてごめんな!

 綺麗綺麗にした後は、せっかくのオーリンズの前後サスに負担をかけないよう、とアンダーブラケットとフレームにジャッキをかまし、サスペンションを無負荷にしてやります。

 フロントのスクリーンに傷防止の裏地のついたスクリーンカバーをかけ、シートからタンクにかけてよく乾燥した毛布をかけ、その上から車体カバーを包みます。

 もちろんこの時期、湿気防止に車体カバー下には「水とり象さん」二個置きです。

 このようにして我が愛機は、次のレースまで身体を休ませるのです。

 この作業後、軽い昼食をとり、最近足しげく通っている紅茶専門店で、今の時期だけ喫める、ブレンドされていない、収穫農園のファースト・フラッシュの紅茶を頂きに徒歩で出かけました。

 その道すがら、武道館のお堀で、鯉が死んでいるのを見かけたのですが、その亡骸に川海老がたかっている様子が、まるで蝉の屍骸に蟻がたかっている様子。その時、頭に浮かんだビジョンがダリとブニュエルの実験映画“アンダルシアの犬”の1シーンを思い出され、紅茶を喫んでから急いで家に帰り、ビデオのコレクションの中より“アンダルシアの犬”を掘り起こし、マッタリしながら鑑賞です。

 そんなこんなな、松永的にリラックスした週末の過ごし方となりました。

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2006年6月25日 (日)

錫杖

 雖井蛙流、五乱太刀分の一本目、「錫杖」に嵌っています。

 この一本目は「間づもり」が全てといっても過言ではありません。名前の「錫杖」も『覚書』によると「山伏が深山に錫杖をついて踏み入るが如く、雖井蛙流形の先導となる也。手の冴え、足の運び、手首の自由な動き、肩を使うことを修練する」とあります。

 膝頭を斬ってくる打太刀、それに対し膝を抜き、打太刀の袈裟を落とす使太刀。今回より、打太刀も教えてもらっているのですが、打太刀をやると、今まで習っていた自分の使太刀について考えなければならないことが事がでてきました。

 本当に膝を斬りに来ている相手の剣筋を上手く抜く、そんな間づもりをちゃんとやっているか・・・、こんな事を考え始め、再び使太刀を打ってみると、打てないんです・・・師の「間」に恐ろしくて入れない・・・。

 師はこうなる事がわかっていたみたいで、笑いながら「今迄、先ず型の手順を教えるために、こちらが合わせていたので、君は何も考えないでよかったけれど、今回、打太刀をやってみて、本当の「間づもり」をとる事を考えるようになると、それを如何にとるべきかという真剣勝負の恐ろしさが解ったろう」と、「この一本目に、雖井蛙流の全てがこめられているんです。簡単なようで極めようとすると中々できない・・・やっとスタートです」と・・・。

 どうやらウォームアップはやっと終わったようです。これより、「錫杖」をつきながら一歩一歩、頂の見えない高い山への挑戦が始まりました。

 語海に云、此一剣を以って諸剣を制し、生死無明の疑惑を裁断する徳ある故、錫杖と云う。

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2006年6月24日 (土)

Don't Distarb

 この前の記事に書いたとおり、今日はちょっくら休息を取りたいと思います。

 なのでBlogの更新も明日のAM0:00まで休ませてくらはい。

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2006年6月23日 (金)

負けた・・・親父に負けた・・

 昨日の夕方、電話が鳴り親父が出ていた。

 特に気にせずジムに行く身繕いを始めていたのだが、当の親父は「キリギリスがどうの・・・」とか電話口で言っている。

 甥坊主からの電話か?と思っていたら直ぐ電話を切った・・・。

「誰から?」と私が問えば

「何でもアリコとかいう保険会社からのセールスだったので、家はキリギリスがモットーだから必要ない」と言ってやった、と事も無げにのたまった・・・。

 これを聞いて、オフクロと共にこけました。吉本ばりに。バリバリのオヤジギャグですがこけずには居られません。血中ヒガシマル醤油濃度が上がります。

 セールストークにとっさの切り替えし、この頓智、親父あんたは偉いよ!私も完全に負けました。

 しかしキリギリスねぇ~言い得て妙だな・・・。

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2006年6月22日 (木)

後遺障害14級

*局部に神経症状を残すもの

 神経系統の障害の存在が医学的に説明可能な場合とされる。すなわち、神経障害の存在は証明するまでにはいたらなくとも、被害者の訴える症状が医学的に説明できる場合がこれにあたるとされる。

 自動車損害賠償保障法施行令別表より

 さてさて、梅雨本番となりつつあります。何でこんな事を言うかと言えば、痛いんです・・・転倒で靭帯を切った古傷の左肩が・・・本当にシクシク疼痛がするのです。

 なので今日・明日は雨の予感・・・いつも雨の匂いで解っていたのですが、肩を痛めてからは、もう一つ季節の変わり目を知る手段を獲得です。ただ痛いだけでは癪なので、ホンマこれを機に勉強して天気予報士の試験受けたろかな。

 まあ冗談はさておき、この痛みの事をトレーナー師に言うと、師は開口一番

「この天候で筋・神経伝達系に乱れが出ているのです。的確に動かせば治ります!(withニヤ~っと破顔)」と。

「・・・・」であります。予想の付いていた答えですが。間髪を入れずの返答に無言になってしまいました。

 なので痛みに耐えながら、ニュー・ラットマシン、インクライン、プルオーヴァーと肩周りの柔軟性アップのセットを丁寧に行いました。

 それでも、これを書いている今、疼痛があります。

 今日は、よほどの大雨ですな。 

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2006年6月21日 (水)

特車二課第二小隊への異動を命ず

 二日前のエントリーにもちょっち書きましたが、仕事場の場所が変わりました。

 今迄は、自宅より徒歩5分位の街中の事務所ビルの三階だったのですが、この月曜日から、田圃の真ん中にポツンとある、自宅より徒歩30分、グループ企業のバス会社・整備部建物(鉄骨耐火被服スレート外壁平屋建て)の並び、事務所兼倉庫・整備場建物へと異動となりました。

 いくら細かく書いてもピンと来ない方のために、アニメ「機動警察パトレイバー」の特車二課第二小隊の建物、もろあれです。

 通勤に時間がかかる様になりましたが、そのデメリットを埋め合わせて有り余るものがありました。

 その特典は、大型車両整備工場が見放題です。

 床に埋設された、大型バスをそのまま持ち上げる事のできる、巨大な油圧式ジャッキ。

 それにジャッキアップされ、タイヤを外され、メンテナンスハッチを全て開放されたバス。リアオーバーハングに搭載されている巨大なV8ディーゼルエンジンが丸見えです。バスってRRなんですよ。

 整備員二人掛かりでないと持ち上げる事ができない、巨大なドラムブレーキハブであります。をぉ、こちらでは外してあるピストン見っけ!!俺の握り拳よりデカイ・・・よーく観察すると、ディーゼルエンジンのピストンヘッド形状って、ピストンヘッド側に燃焼室の有るリーバース・ドーム・ヘッドなんだ「へーっ」×20。もういつものGUZZIのメンテナンスの事を思うと、サイズの違いに巨人の国に来ているようです。ホンマ巨大ロボをメンテする特車二課ってリアルこんな感じかもしれませんね。この光景を見ていると「あっ」ちゅー間に時間が過ぎていきます。

 もうワクワクしてたまらんのです。今回引越しした仕事場は弊社車両部品課と同じ事務所に同居となりましたので、パーツ倉庫で部品も見放題だ!をぉ!クラッチアッシーキット、ハケーン!!し・しかし、でかいね・・・これ。ケースの鋳物肌も結構ラフ、まるでT34だなオイ!でもこんなところのQCはこれでいいのだ。

 明日は何が見られるのか(ワクワク)。仕事しろって・・・その通りです。 

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2006年6月20日 (火)

星に願いを

 今店頭に置いてある、BIKER'S STATIONの海外記事にMOTO GUZZIが水冷DOHC排気量1200ccのスーパースポーツを開発するのでは・・・?と言った記事が目に入りました。

 記事を読んで即効でモト・ラボロに電話である。二回の呼び出し音で肴倉君が電話に出てきてくれた。ハヤッ!

 この記事の事を聞くと、「あくまで欧州での噂」といった次元のようです。しかし、「やはり出て欲しいっすねぇ~」と電話口で二人して激しく同意!「とにかく何か話があれば教えて!」と頼み電話を切りました。

 ・・・五年程前、1000ccの水冷DOHCVツインがベンチで回っていましたが、工場移転における労使問題で、そのエンジンの開発計画は頓挫した経緯があります。そのエンジンのエヴォルツォーネなのだろうか、それともアプリリアの新設計・・・はっ・・・まだまだ噂の段階でしたね・・・この前から昨今のスポーツバイク系のGUZZIの不甲斐無さに愚痴っていただけに、「希望の星」が現れたようで、妄想モードに突入してしまいました。

 出ないかな~出ないかな~。お願い、お願い。

 マンデロ・デル・ラリオの天中に掛かる、GUZZIの星にお願いをします。

 もちろんBGMは「星に願いを」です。

 

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2006年6月19日 (月)

日の光を浴びた吸血鬼のような・・・

 この週末の土日は、仕事場の引越しがあったため休日出勤です。しかも肉体労働でした。

 と言う事で、ここ三週間、ミニモト耐久に始まり、ストカフェ、会社の引越しと、休み無しです。

 やっぱりと言うか身体にそーとーガタが来ています。

 奥歯が浮く感じというか、入浴中、無茶士さんお勧めの狭角V字歯ブラシで歯磨きをしていると、この歯ブラシを使い、これに慣れた頃から全く無くなっていた、歯茎からの出血が始まった・・・。あーあ。

 私の生まれた土地では、疲労でこのような状態になる事を「ケンビキが出る」と言うのですが、もろそれです。

 しかも風呂上り、バスタオルで腕の辺りを拭いていると、今度は日焼けで「ピロー」っと皮がむけました。二週連続のサーキット焼けのせいです。もしやと思い鏡に向かい、鼻の頭を爪で引っ掻いてみると、ものの見事に「ペロッ」と皮が・・・同様にポッペの一番高い部分も剥けました。

 あ~かっこ悪い・・・まだらな剥け具合が風疹治療中な感じです。腕の部分はガムテを貼って、それを剥がすと割合綺麗に皮を剥く事ができます。オモシローイ、こういうの大好き。

 調子に乗って顔の部分もするのですが、あんまり綺麗に剥けません・・・無理に剥いた処もできて、赤剥けになって、なんか透明な汁が出てきました・・・止めりゃ良かった。

 歯茎から出血して、ほっぺから透明な汁が滲んで・・・私なにやってるんだか。

 今週末こそ、ちょっと休むぞっ!オーッ!!

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2006年6月18日 (日)

凹凹凹

 三週間ぶりの剣術稽古、そーとー凹みまくりです。

 なまじ、自信みたいなもの(これを書いている今の私は自信だなんて書けない)が有ったのでなおさらです。

 昨日は、型の最後に真剣を振らして頂きました。

 師の言われるところの「あなたの振りの何がおかしいのが、真剣を振ってみると直ぐ分かります」との事。

 それでは真剣を振って・・・全然思ったように振れない・・・最近自分でも「上達してきた」なんて思い始めていたのに・・・思い上がっていた鼻っ柱をへし折られました。

 実はこの真剣を振る少し前、型の稽古中、私が木剣が空気を斬る音のトーンが低いとの事、「力でねじ伏せている感じがする」との指摘を受けました。腕で木刀を振っていて、肩を使って振っていない。

 「本来ならこの音」と師の振る木剣の音は、その空を斬る音のノートが私より高く、刃の「物打ち」(切先三寸のこと)が仮想の相手に当たる到達点で発音している。

 対する私の音は低く、師よりも刃の鍔よりで音が出ている。駄目だ・・・つまり師は目標点に切先が到達の時に、刃のトップスピードが出ているということ。私の場合、鍔元で音が出ていると言うことは、手元の方が切先より早いということだ。つまり切先にスピードが乗っていなく、まだ切先が走っていないと言う事だ。

 師はそれを音で見抜かれ、前出の「真剣を振って見なさい」となったのです。

 あきません・・・こんな事じゃ・・・なんだか今まで素振りを間違ったままやっていたみたいで、自分に腹が立ちます。自分のイメージと現実を照らし合わせるためにも、練習のため、家に持ち運びのできる姿見が欲しくなりました。それと「刃引き」でいいので日本刀も。刀の重さを利用した本来の振りの練習を猛烈にしたい。

 日本刀を振った感想を言えば、「昔の士はこれを道具として扱っていたのか・・・そう思うと、なんと不器用な自分」と、凹みまくりの土曜日の日暮れ時でした。

 上手くなりたい、本当に。

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2006年6月17日 (土)

もう一つの戦い(男の星座ver)

 かつて、このような戦いが実在したであろうか・・・

 片方は相手の事など何も気に掛けず・・・又、対するもう片方は相手に対し「やってやる!」とばかり、殺気のこもった闘志を掲げ・・・

 友よ、愛する読者諸君よ!

 これからここに書く、暑苦しくも汗臭い男たちの戦いを渇目して見よ!!

 この物語は実話である――。

 その日!!

 2006年6月11日――。

 岡山国際サーキット!!

 ピスタではライダー同士が鎬を削る戦いの最中、パドック内の2m程の通路を挟み相対するそれぞれのチームテント内でも二人の男が対峙していた。

 今回の主役の一人はチーム・オレンジカウンティのocboo氏、そしてもう一人は日本で二輪用レーシングスタンドと言えばシェアNo.1、J-Trip のM氏である。

 事の起こりは、この日の午前中から始まる。

 オレンジカウンティーの炊事班長ocboo氏の仕事は、この週末、チーム員の胃袋を満足させる事、ただこの一点である。そうなのだ、この日、彼の仕事は一日通しての炊事なのである。

 そして、その様子を観察していたのが、相向かいのテントに居た、J-TripのM氏夫人。

「あなた、あの人ずっと食べてはる」この台詞が事実かどうかはこの時点では分からないのだが、彼女にはそう見えた様子。その言葉に返すM氏!!

「アホかおまえ!わしかて負けてへんわっ!!!」と、自もテント内で炊事をする同様の身の上としてのプライドからか、自分の真正面のテント内で食事を作り、それを一口二口とコンスタントに口にしている相手を見て、一人、闘志をメラメラと燃やすのであった!!

 そう!!ここに一方的な片思いにも似た、ストリート・カフェ・トロフィーround1、フード・ファイトクラブが幕開けしたのであった。

 M氏が食べる、ocboo氏も食べる、追いかけるようにM氏が・・・このような戦いがあったのであろう。

 DUCATI CUP advanceの決勝が終わった頃、私とhey氏がオレンジカウンティーのチームテントに帰ってきていたまさにその時、やおらM氏が食べかけのカレーとハンバーグが乗ったトレーを持ったまま、我々二人に近付いてきて、今迄食べ続けていた食べ物を吐き出さんばかりの、悔しさのこもった嗚咽にも似た言葉を発する。

「完全に負けですわ・・・負けるかっ・・・っとずっと頑張って食べ続けてきましたが、もう入りません。完敗です」と。

 我々越しにその敗北宣言を聞いていた我らがocboo氏。状況が分からず「鳩に豆鉄砲を喰らった」ような顔。

 そうなのだ。彼は戦いを挑まれている事すら知らなかったのだ!!

 そして彼は勝ったのである、戦わずして勝ったのだ!!この行為は、チーム・オレンジカウンティーの「風林火山」の「山」としての責務を全うするものだった。

 これ全て、無心のなせる技なり。しかし、自らの負けを潔く認めるM氏も、この日だけはれっきとした誇り高きフード・ファイターなのである。

 ocboo氏、この男は実在する。

 そしてこの男と戦ったM氏もまた、実在するのである。

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2006年6月16日 (金)

岡国外伝

 まだまだ続く岡国ネタ、ただ今回はレースネタとはちょっと違う。

 この週末に出会った、とある選手のピットクルーの方についてなのです。

 私は、この方に最初に会った時から、この人の体型が気になって気になってしょうがなかったのです。

 何が私の琴線に引っかかったかって?筋肉の付き具合がどー見ても素人さんのそれではないのです。猪首で肩には筋肉がちゃんと付いているのに、「いかり肩」では無く「なで肩」、身幅もちゃんとあり、それは私が通っているトレーニングジムで云われるところの、骨盤周りと肩甲骨周りの四肢大端部にちゃんと筋肉が付いている状態、そして身のこなしは、肩幅の広さで足を平行に運ぶ歩きよう。

 もう絶対只者ではない・・・隙がないと言うのか、何とも言えない「プレッシャー」を感じるのです。(ニュータイプなのか?私)

 勇気を持って「何か格闘技とかされているのですか?」と尋ねると、「パンクラスを・・・」と返ってきました。

 やは~り、この体型&体捌きはボディービルディングとかフィットネス等の、見た目重視のトレーニングで身に付けられたものでは決して無く、もっと実戦的な筋トレとスパーリングによって鍛えられた、格闘技系アスリートの持つ独特モノ。かといって見た目が恐ろしいわけでなく、話してみると、非常にソフトな感じ。

 それでも私の感じるその身に纏ったプレッシャーは、抜き身の真剣の様な怖さと言うか威圧感。

 自分の紹介がてら、自分も身体を鍛錬していて、古武道を習っている事を伝えると、「私も『居合い』やってました」と、ますます「やは~り」と頷くのです。

 もしかするとこの時、この方を観察する私の双眸は、ネコ科動物のそれのように瞳孔が開いて・・・・

 岡山国際サーキット、そのパドックは侮れない。 

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2006年6月15日 (木)

Io corro per correre

 昨日からのつづき

 ついにDUCATI CUP決勝の時間です。スターティンググリッドにドーリー号(その名をニキータ)を並べます。七列目の一番インよりです。松永的には、この時頭の中でのBGMは、映画“ベンハー”の戦車競争のシーン、その場面の曲“戦車の馭者のパレード”がかかっていたのですが、リアルBGMは、「チャララ~チャララ~♪」な、な、なんと、深作欣治の“仁義無き戦いのテーマ”マジすか岡山国際サーキット!!タランティーノがここにいたら、号泣だろうな。今回の選曲はGJです!

 この曲は広島のBGMです。(笑)DUCATI広島組にとって幸先がいいぞ~って、仁義なき戦いなので、仲間内の仁義も無しって事か・・・ヒジョーにキビチーッ!!

 「スタートは得意っ!」と言われていた番長ドリーさん。「それでは二列前に居るモンスターに『ウホッ』ってなるように突っ込んでいきましょう」とアドバイス。三分前の合図と共にお手伝いを一人残してコースからピット側に戻ります。

 1分前でライダーだけとなり、・・・・サイディングラップ開始時間です。波状スタートで一周のウォーミングアップです。皆、サイデイングラップを終え、再びグリッドに整列です。最後尾のマシンがグリッドに着くのを確認し、レッドフラッグを持ったオフィシャルがコースから退出します・・・レッドシグナルオン、マシンの爆音が更に大きくなります。シグナルオフ、スタートです。

Picture21  番長ドリーさん、上手い、本当に二列前のモンスターにくっついています。スタートで5~6台捌いています。#30がドリーさんです。

 予選のグリッドを考えると、素晴らしいスタートダッシュです。

Picture27  見てくださいこの勇姿!!!ツナギからヘルメットまで「コーディネートはこーでねーと」と言う感じの、カッコ良さ。すばらしぃ~。

 ただ後半になると段々たれていきます・・・しまいにはスタートで抜いていた同門のお二人にも抜かれてしまいました・・・あぁリアル仁義なき戦い・・・レース前に左手を故障されたのでやはりその影響だったのでしょうか・・・それでも、誰一人転倒も無く無事にレースを終えられました。良かった良かった。

 次はDUCATI CUP advanceつまり速い組です。ここにはMAKOTOさんをはじめ、電気屋さん、DUCATI広島の谷口社長とお知り合いが盛りだくさん。ちなみに谷口社長は速い組でも速すぎるので賞典外、さすが賞典外扱いされるだけあって、きっちりポールポジションなのは言うまでにもありません。31dcPicture25F0b0ちなみに画像の順番は、左より谷口社長、MAKOTOさん、電気屋さんです。

   レース結果は谷口社長がポールトゥーウイン、電気屋さんとMAKOTOさんはいつもの走りができず、ちょっち下位に低迷されていました。次、頑張りましょう、次!

 そして終にSSC決勝の時間が迫ってまいりました。このレース前に、坂本選手の処に行くと、予選の時からエンジンなんか異音がするとのこと。せっかくのレース復帰でしかもマシンはハーレーなので、ダイネーゼの革ツナギ新調して、背中の名前の文字にもこだわってクロムハーツ風のロゴで、文字の材質はフェイクじゃない本物のパイソン革(ニシキ蛇の事)で文字を作っておられる。まるでワイルド・アット・ハートなニコラス・ケイジな感じ、私にはそのこだわりよく理解できますぞっ!

 そうこうしていますと、前野選手のピットクルーとしてのお仕事の時間となりました。スターティング・グリットにマシンを運ぶと、なんと、前野選手はハーレーのスポーツスターでは二番目ではないですか。選手紹介の時には、ピットクルーの数人皆でマシンを押さえ、そうしている内に前野選手はシートの上に直立してもらいご挨拶です。場内放送でウケてます。

 さてさてスタートです。をぉ!!スタート時、転倒があった模様!それを避けるために昨日の記事に書いた「シャー専用機」は減速、後方にのまれてしまいました。残念っ!幸い二次衝突は起こらなかったようです(ホッ)こけたライダーもゼロ発進時の転倒なので無事のようです。

 レースは進行してゆきます。前野選手絶好調です。マジすか!!!この人、初レースなんすよ。buellなんかとバトルしてます。それよりも私にとっての心配事は坂本選手です。ホームストレートをピットレーンより見ているとこちらに気付かれ、左手をハンドルバーから離し、ヘルメットの前に持ってきて「エーン!エーン!」と泣き真似です。よほどストレート伸びてないのでしょう・・・。こちらから聞いていても、エンジンの音もちょっと変です。

 後2周というところのホームストレートを通り過ぎると、1コーナーアウト側のエスケープゾーンに出てマシンを止められました。坂本選手リタイアです。ピットレーンからも聞こえる異音でしたので、よっぽどだったのでしょう。

 一方、前野選手はきっちり2分を切り、総合12/21位クラス6/9位でした。初レースでこのリザルト、素晴らしいっ!!

 ピットに帰ってきた坂本選手に話を聞くと、エンジンの異音がし始め、だんだんその音が大きくなってパワーダウンしてきたので、大事になる前に車を止めたとの事。

 「残念だったね」と声を掛けると、「しゃーないっす。だってこんな状態で無理して、もしエンジン壊して、オイルぶちまけて他人に迷惑かけたらあかんでしょ。一緒に走っている皆はライバルだけど仲間やからね」 

 そう、こう言ったレースマナーを身に付けられている人のためだから、私も昨晩、ジェット一つのために奔走したんです。私たちサンデーレーサーは、「ただ、走りたい」と言う自らの自由意志でサーキットに集まった誇り高き人間なのです。

 坂本選手のこの言葉を聞いた時、過去の記事にも書いた、レンソー・パゾリーニ選手の言葉を思い出しました。

 “Io corro per correre”日本語に訳すると「走りたいから走るんだ」となります。

 この週末、岡山国際サーキットに集いしサンデーレーサーの諸君、お疲れ様でした。聞けば今回のレースは、私の周りでもマシントラブル等は色々ありましたが、大きなけが人も出なかったとの事。主催者の方々にもこのように楽しい週末を過ごさせていただき感謝です。レースリザルトがupされていました、こちらからどうぞ→ココ

 それではみんな、いつか週末、どこかのサーキットでお会いしましょう・・・。

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2006年6月14日 (水)

具沢山な日曜日の午前中

 昨日よりつづき

 AM5:00、ハーレーの事が気になって目が覚めます。眠っているMAKOTOさんを置いてピットに向かいました。

  少しすると坂本選手もやってきました。早速、買ってきたメインジェットを付けようと・・・付かない・・・ナゼ?(汗)・・・これケイヒンのCVだよね・・・よーく見ると、なんかキャブボディーにハーレー社のマークの鋳込みがあるんですけど(滝汗)・・・ひょっとしてCVキャブはCVキャブでもハーレー専用品?・・・でもってメインジェットまでも専用品?螺子のピッチが合わないんですけど・・・嘘でしょ(涙)・・・普通の汎用のCVのメイン付かないの・・・そんな事って・・・わーんっ!!ハーレーの馬鹿ーっ!!(滝涙)

 私の往復三時間に及ぶ夕刻ドライブは無駄と終わりました・・・。しょうがないのでジェットニードルのクリップ位置を一段薄めに調整しただけとなりました。負けた・・・ハーレーに負けた・・・。(ガックリ)

 さてさて、あまりガックリしていられません、今日はドゥカティ広島の面々、サーキットスタッフの前野選手、双方のお守りをしなくてはならないのです。

 前野選手のピットに行くと、同じくサーキットスタッフのA級ライダーの方が、彼のハーレーを調整中、ここはプロに任せましょう。ここのピットにまたまた懐かしい顔、いつもはDUCATIの900SS使いの今村選手がレトロ50クラスにCB50でエントリーです。「歳でDUCATIの速さだと目が付いていけへん」なんて言われています。すると予選時に右ステップホルダーが脱落してちょっと困っている様子。とりあえず大会事務局に決勝出走の嘆願書を提出して、決勝までに何とかすれば決勝に出られる様子。

 「誰かドリル持ってない?」との質問、またまた黙っておれず、ピット中を聞いて回ります。なんと前出のハーレー使いの坂本選手がドリルお持ちでした。そのドリルと私が工具箱の中にストックしていた、超々ジュラルミン製の板を持ち寄って、ステップホルダプレート製作開始です。今村選手のピットクルー、普通はDUCATIの748SPS使いの丸山さんと三人で、鑢を使ったりガムテを巻いたり、ドリルで穴開けたり、四苦八苦してマシンにステップが付きました。再車検でOKをもらい、なんとか決勝出走までに間に合わせました。

 そうこうしていると今度は、番長ドリーさんの予選が始まります。マシンをウエイティングエリアに運び、ジャッキアップしてタイヤウォーマーを巻きます。15年ぶりのレースです、怪我無く、ライディングに集中して気持ちよく走ってもらいたい。無事に走り終わり帰って来るまで心配です。番長ドリーさんの無事帰還を見届けると、今度はMOKOTOさんの予選です。・・・帰ってきません・・・どうやらダブルヘアピンで転倒の様子。幸い、人間のマシンもほとんどダメージはありませんでした。「ホッ」としていると、続いて前野選手のハーレーをウエイティングエリアに持って行く時間です。このクラスのウエイティングエリアでとんでもないものを見つけました。

 なんと、岡山国際にシャーが・・・!!いや言い方を間違えました。「あの赤いモビルスーツ、シャーなのか?赤い彗星が帰ってきたのかっ!!」こんな感じのBuell XB9Rがいるのです。

 もうシャー専用のズゴックそのままです。詳しくは暴天☆ハニ~さんのBlogを見よっ!初対面のオーナーさんに「勝利の栄光を君にっ!」と言うと、「この週末、この意味に気が付いてくれたのはあなたが初めてです~。チーム員にも『なにこれ?』って冷たい扱いを受けていたんです」と凄く嬉しそう。まるで、オデッサ戦線から敗走してきたジオン兵のような冷や飯を喰わされていたのですね・・・ヨシヨシ・・・。

 ハーレーのレースSSC(スポーツ・スター・カップ)の予選が始まりました。初めてのレースとは思えないほど調子の良い前野選手、それに引き換えやはりマシンの調子の悪い坂本選手・・・騙し騙し我慢の予選です。

 全員無事帰還を見届け、続いてレトロ50クラスの今村選手の決勝です。嘆願書スタートですので最後尾グリッドからのスタートです。初めての小排気量レース、なんだかまだ馴れていないようです。無事決勝を終え、ピットに帰って来ると「ほんま、どうもありがとう」と、がっちり握手です。「小排気量は難しい、ブレーキ掛けていないのにバンクするだけで減速する」とのこと、スキーでエッジを使いすぎると減速するのと同じやね。彼のチューニングのヒントにでもなればと思い、先週乗ったミニモトで経験した事なんかを話しました。

 さてさて、お昼を過ぎてDUCATI CUPの決勝が始まります。

 ・・・つづく

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2006年6月13日 (火)

週末は大忙し

 またまたやって参りました、岡山国際サーキットです。二週連続であります。今回は私が出走できるレースクラスが無いため、お手伝いです。

 お手伝いと言っても、走りたくてたまらないこの私、エントラントでもないのに前日走行枠に予約を入れて30分だけの走行でしたが練習しました。

 練習前日の金曜の夜、トランスポーターにマシンを積み込む直前に、週間天気予報の最高気温情報を元に、過去のキャブセッテイングデータと照らし合わせながら、ニードルとメインジェットの中りをつけていたのですが、現地でエンジンを掛けてみるともうバッチリです。修正の必要がありません。どの回転域でもついてくるアクセレーション、もうたまらんです。O.C.MAKOTOさんに修正と再塗装を頼んでいた、綺麗綺麗なアンダートレイを装着してコースインです。

 気持ちいいぃ~、先週の体を折りたたんでのライディングに比べると、私の体型 に合わせて作られたレーシングマシンの身体との一体感ってこんなに凄い事だったんだ・・・ミニモトの経験で更なるロシナンテとのシンクロ率が上昇です。タイヤウォーマーを掛けていなかったので二周ほど流し、三周目より本気で鞭を入れます。ミニモトで身に着けた、深いバンク角と、それに伴う1コーナーから2コーナー、モスSを通ってアトウッドコーナーに到る高速セクションの走行ラインを丁寧になぞっていきます。

 天気は最高、路面は完全ドライ、もうね、この前降ろしたばかりのマシンを、始めて本気でアクセル開けたですよ・・・、このオーリンズのサスの動きをどう表現したらよいか・・・言葉にならない位よく動くんです、マシンの姿勢を作りやすい。しかし、ここで問題が発生、先週のミニモトの走行で身につけた、一気にマシンを「パタッ」って寝かせるバンクスピードの上昇、深いバンク角、コーナーリング速度アップとライディング的にはいいことばかりでしたが、綺麗綺麗のアンダートレイが路面に接地して「ガッ・・シャー」とか言ってます。ほとんど全てのコーナーで!!逆に言うと今まで楽なライディングしてたのね私って・・・、車体の一部が路面に当たっているのはよろしくないので、上記の「ガッ・・シャー」音が聞こえるとマシンをちょっと起こして様子見なんて乗り方をしていてベストは1分51秒03でした。去年まで51秒と言えば「死ぬーっ」とか思いながら頑張って出していたタイムなんです。それが不具合を抱えていても、余裕を持ってホントに事も無く出るんです。(あぁ・・何もかも懐かしいwith遠い目)

 練習後、左右ガリゴリに削れたアンダートレイの再修正と再塗装をMAKOTOさんに頼みました。路面とキスして削れている部分を、再び路面とキスしなように、逆アールが付いたえぐった感じにしてとお願いしています。

 さて私の走行は終わり、お手伝いタイムに突入です。夕食にミネストローネを御所網とのこと、材料とレシピは持ってこられていたので、作業班の私は野菜の賽の目切りを始めます。

 オリーブオイルににんにくを加えにおいを移し、玉葱が透明になるまで炒めて、残りの野菜を鍋に入れ炒め、水を加え中火で炊き上がりを待っている間、チームテントの直ぐ後ろのピットに冷かしに行きました。そこで五年ぶりの懐かしい顔、レースに復活されたハーレーの883に乗っている坂本選手が「ケイヒンのCVキャブのメインジェトの#165か#160をだれか持ってない?セッテイングがゲロゲロ濃くて、直線が全然伸びなくてこのままじゃレースにならない・・・」と困り顔です。知り合いに当たってみたのですが誰からも色よい返事は得られません。

 五年ぶりの復活戦が、真鍮製の小指の爪ほどの大きさのメインジェット一つのために、不本意な事なるのは黙ってみていられません。こうなると私の灰色の脳細胞が動き出しました。ミネストローネを途中まで仕上げ、「後は塩加減の塩梅をよろしく」と頼み、これから行われるだろう宴会を中座して、まずは鳥取のHONDAのディーラーに問い合わせて、あとはハーレーの専門店にも在庫確認です。ここが駄目だったときの事を考えて、岡山市内にいるheyさんに連絡して、岡山市内でありそうなお店に在庫確認です。

 鳥取方面は希望の番手が在庫無しとの事、後はheyさんまかせです。電話です、どうやら岡山市内のバイク用品店に在庫がある模様、私が直接、市内のこのお店にに向かっても閉店時間に間に合うかぎりぎりです。市内にいるheyさんに部品の購入を頼み、そのピックアップのために岡山に向けて車を走らせます。なんだか先週もこんな事してませんでした・・・デ・ジャヴ・・・?

 部品のピックアップも終わり、サーキットにPM21:00過ぎにやっと帰ってくると、皆は完全に出来上がって泥酔状態・・・マジすか・・・しかーしっ!!この宴会で、素晴らしいキャラを持った逸材をハケーンです。番長ドリーさんのピットクルー、暴天☆ハニ~こと石田さんです。

 いやね、もうただならぬオモロな方なのです。そのただならぬ雰囲気は氏のBlogにも十分味わえます。上記リンクに恐れず行ってもみてください。

 このようにして、レース前日の業の深い夜は更に更に深く暮れて行くのでした・・・。

 つづく

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2006年6月12日 (月)

お知らせ

 「今日更改のエントリーは書き手が急病のため休載とします」は、まるで連載漫画家とか小説家が、入稿をオトした時のお決まりの行ですが、私はそんな事は言いません。

 正直に「この週末はサーキットで遊びすぎて疲れたので、今日のBlogの正規の更新は無しです」と報告します。

 あ゛~っ!!皆に伝えたい、あんな事や、こんな事がありました。今回はピットクルーとしての参加でしたので、精神的にも余裕たっぷりで、色々な人と出会い、普通ではありえない事があったりしました。一つ予告編がてらに申しますと、「岡山国際サーキットで起きた『シャーだっ!!赤い彗星が帰ってきたっ!!!』事件」とか・・・。

 でもヘトヘトなので明日にします。

 皆様スイマセン。

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2006年6月10日 (土)

GUZZI馬鹿だからって・・・

  この前より、PROTAR/JAPANの岡部社長より、巨大な小包が届いていました。あまりの巨大さに梱包を解いてしまった後のことを考えると恐ろしくて、解くのを躊躇っていたのですが、勇気を持って梱包を解いてみた・・・中身はこれだっ!!

Pera 直径1m以上ある飛行機のプロペラ!!なぜっ?私がGUZZI馬鹿だから?ちなみに飛行機とGUZZIのつながりをちょっと説明すると、MOTO GUZZIと言うメーカーは、第一次世界大戦終了の年1921年の創業。その時代のお話です。イタリア空軍に在籍していた戦友三人が意気投合し「二輪レーサーを作ろう!」と準備をしていたのですが。そのうちの一人(本業、戦闘機パイロット、開発ライダー担当)が航空機事故で他界してしまいます。遺された二人は、同志が一人が欠けようとも、三人の永遠の友情を誓い、MOTO GUZZIの工場から生まれるモーターサイクルには、イタリア空軍の「天翔る黄金の鷲」が付いているのです。あぁ・・・何度聞いてもえぇ話や・・・、GUZZI馬鹿冥利に尽きますな。これがGUZZIの飛行機つながりのお話です。

 さてさて、説明も終わったので、話を元に戻します、だから私のところに木製ペラがっ!!しかしっ!これって、でかいけど小さい・・・ここを読んで「でかい・・・けど・・・小さい・・・どーゆー事?」とお思いでしょう。それは、家に置いたり、「はいっ、タケコプター!!」といって遊んだりする(←そんなやつおらへんやろぅ~)には持て余すくらい大きいのですが、「じゃ実物で使えるのか?」と言うと、ちょっち小さいですよね、この回転半径じゃ。

 考えるに、オーナメントのようなものでしょう。

 よーく観察すると、ニスに傷ついていたり、トノコで補修してある部分もありますので、一度全体にサンドペーパーを掛け、ニスを落とし、凹んだ部分を均し下地を整え、新たにニスを塗り、ペラの先っぽを黄色に塗って、その黄色の中に赤と青のストライプを入れてやるとかっこ好くなるかも?

 暇になったら考えます。

 さてどこに飾ろうか・・・・・見なかった事にして、もう一度梱包しようかな・・・ダメ?(笑)

 岡部さ~ん、ビミョ~な気持ち・・・。

 P.S それでは早朝にサーキットに向けて出かけます。泊りがけなので明日のAM0:00の更新はお休みです。

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2006年6月 9日 (金)

入梅

 今、雨が激しく降っています。梅雨入りです。

 今週末のレース大丈夫でしょうか?一様インターネット週間天気予報では、この週末は晴れ時々曇りとなっています。

 番長ドリーさんのレース復帰第一戦が、ウエットレースじゃあんまりですよね。

 今日は出走する皆のためテルテル坊主作成日だな。

 それと一昨日の記事に書いた「練習をしたい!」の件ですが、私がそんな希望を一方的に言っていても、やはりレース前日の練習走行枠なのでエントラントの方々が優先です。今日のPM1:00以降にサーキットの予約部署に連絡を取らないと、希望の走行枠に空きがあるかどうかは解りません。この時点で、「空き」があるようであれば、走らせてもらえるようです。(サーキットに電話確認済み)

 でもハレーのSSCとドゥカカップがあるから、ちょっと無理かな~、そんな予感がする入梅の今日この頃です。 

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2006年6月 8日 (木)

理論武装

 さてさて、無茶士さんと走ったミニモトのレースも終わり、次は八月頭のMAX10(筑波)、八月中ごろの夏ルネ(岡国)です。

 トレーナー師にそのレース・スケジュールを伝え、もう少し減量と、腰の柔軟性アップのためのメニュー作りをお願いしました。それと以前より気になっていた「合宿コースってどうなん?」との問いをぶつけてみました。まあワールドウイングのHPに書いてある事なのですが、最短三泊四日から有るとの事。

 予てより自分で“アトラスの医学用解剖図”を読み込人体の構造を独学中なのですが、いかんせん独学と言うのはよろしくない。視野が狭くなりがちです。

 しかも独学をするようになって、解らない事ができると、ある程度の答えを用意してそれが正しいかどうか、トレーナー師にトレーニング中質問していたりしているのですが、やはりこのトレーニング合宿の夜に行われている座学のトレーニング論を受講してみたいのです。

 「七月中に週末を絡めて合宿のスケジューリングを真剣に考えている」とトレーナー師に伝えると、「うーん・・・夏休みが始まって高校生の合宿が増えますからね・・・」とのお答え。

 夏ルネまでにもうちっと使える体にするうえでも、自分の体のことを理解しておきたいですからね。マシンを理解するためにファクトリー・マニュアルを読み込むのと同じです。ファクトリーマニュアルが無い場合は、自分でメンテナンスノートを作ったりしますよね。それの人体版を行うのです。

 トレーニングのメニュー表がたまって来ました。データが蓄積されてきています。機は熟しました。

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2006年6月 7日 (水)

アァ・・・もう水曜日だ

 一部で「危険です!危険です!」(宇宙家族ロビンソンのフライデーのように)と言われていた、2006年6月6日も無事に終わり・・・って別にキリスト教徒じゃないので、獣の番号666なんてどうでもいいのですが、果たしてどこかでダミアンが誕生したのでしょうか?

 前振りはこのくらいにして、先週末のミニモト耐久レースが終わったと思ったら、もう水曜日です。この週末はストレート・カフェ・トロフィーと言うレースが、先週と場所を同じく岡山国際サーキットで行われます。友人が多数このレースに出走するため、またまたピットクルーとして出動(「出勤の間違いとちゃう?」と言う悪友もいる)です。

 実は、ミニモトのレースで、カピロッシばりの膝擦りをしたおかげで、それをGUZZIレーサーで復習してみたい気持ちが満々なのです。

 レース前日練習走行枠に、サーキット・スポーツ走行会員枠があるはずです。その走行枠が定員割れだったなら、あの感覚が薄れないうちにレース参加者に混ざって土曜日に練習したいなぁ~、なんて企んでいるのです。

 ちなみに今日、ジンさんは筑波で練習しているはずです。年寄りに、走りで負け続けるわけには行きません。

 しかし、もう水曜、週の半分か・・・なんだか私の周りの時間が経つのが異様に早いです。

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2006年6月 6日 (火)

ジンさんの呟き

 ・・・昨日のつづき

 フリー走行の終わったピラニア号を冷やすため、外装を外し風通しの良いところに置きます。

 先ずオイルを交換します。出てきたオイルを捨てる時、異物のチェックは欠かせません。今回は何も無いようです。オイルレベルゲージを見ながら新しいオイルを注ぎます。常温のオイルで、ちょっとでも早くエンジンを冷やそうと言う作戦でもあります。

 点火プラグも新品に交換です。付いていたプラグの焼け具合を観察すると、綺麗なキツネ色です。ただ電極の細いイリジウムプラグを使用しているので、このプラグの特性上、白金を電極に使った通常のレーシングプラグよりも、最適空燃費時に白く焼けるのを考慮しなければなりません、この焼け具合ですと、全域で最適よりもちょい濃い目でこちらの狙い通りのキャブレーションです。

 しばらくして、エンジンが冷えたのを確認してヘッドの増し締めです。ヘッドのガスケットは三枚重ねのメタルガスケットなので、ヘッドガスケットだけの交換でしたら、メタルガスケットは熱痩せしないので、増し締めの必要ありません。しかしシリンダーブロックを交換した時に、紙製のベースガスケットを交換しています。ここが熱痩せするのです。そうなるとスタッドボルトの締め付けの管理トルクが変わり、これを規定トルクで増し締めして校正すると、今度はヴァルヴクリアランスが変わります。なので増し締め+クリアランスの再調整が必要となったのです。

 これで決勝出走前の、私が納得する全てのメンテが終わりました。時間となりましたので、ライダーズブリーフィングに出席し、ルマン式のスタート方法の注意事項を聞き、決勝に備えます。

 PM3:00終に決勝です。今回はエントリー順のスターティンググリッド、ゼッケン番号の10番手です。サイディングラップに第一ライダーの無茶士さんが出て行く時、二回目のキックでエンジンが掛かりました。「幸先良いかも?」10番グリッドで無茶士さんが帰ってくるのを待っていると、真っ先に帰ってきました。「ホンマ元気やねこの人!」マシンを預かり、第一ライダーはコース反対側のライダーズサークルに待機です。

 無茶士さんは体力温存のためか、スタート練習用のカウントダウンも体育座りしたまま動きません。そんなこんなで本番の10秒前からのカウントダウン開始です。アナウンスの「3・・2・・1・・スタートッ!!!」の号令でライダーがコースを斜めに横切り、マシンに跨りエンジンを掛けて飛び出していきます。我々のチームは・・・キックでエンジン掛かりません・・・「あ゛~」コントロールタワーからグリーンフラッグが振られました、押し掛けOKの合図です。「無茶士さん、押し掛けしますよっ!無茶士さん!!」叫んで腰を叩くのですが、頭に血が上ってキックペダルを必死に蹴飛ばしている無茶士さん、私の声に気が付きません。「いきますよっ!」の絶叫にやっと気が付かれ押し掛け二回目でエンジンに火が入り、やっとスタート、その時、もう80台以上が第一コーナーに消えていました。前途多難です。

 1ラップしてコントロールライン上に帰ってきました。10数台捌いて70番台です。2周目60番台までポジションを上げてきました。出走前の作戦では、マシンに慣れているオーナーの無茶士さんが35~40分走って、残りを第二ライダーの私が走る事となっていました。

 20分を過ぎた頃、順位的には60位を切った頃です。ピット前を「ピットインする」の合図を我々に送る無茶士さん!!ええっ10分以上早いやん!急いでヘルメットを被り、グローブを付け無茶士さんの到着を待ちます。車両ピットイン中の注意を促すための「フォォ~ォ~ン」のサイレン音をバックに赤白ツートンのマシンが帰ってきました。

 規則では、ライダー交代時に一度エンジンストップをしなくてはいけません。無茶士さんが跨ったままエンジンを切り、再び直ぐキックされるのですがやはりエンジンが掛かりません。「三速に入れて」と私が叫びマシンを譲り受けピットを少し押してもらいクラッチミート!「バウッ!バッバィーンッ!」とエンジンがかかりピットアウトです。

 さてちゃんとレースをしながら、このマシンをチェッカーまで持たせるのが私の役目です。頭の中でジンさんの声が聞こえます「メカはマシンを壊しちゃ駄目だ。転倒しちゃ駄目だ・・・」いつものジンさんの口癖です。そう今回の私の役割は、七月に行われるミニモト鈴鹿4耐の為、このマシンのシェイクダウン、トラブルシューティングをやる役割なのです。ここで無茶士さんの愛機を潰したらただのお調子者のアホです。ただの第二ライダーでは無く、メカニックを兼ねているのです。

 だからと言って走っている舞台は走行会ではなくレースです。競争をしながらマシンの声を聴いてやらなければいけません。もちろんクラッチレバーの常時指二本掛けはお約束です。

Riding  大柄な私にとってこのマシンは、ライディングポジションがきつく、ストレートで伏せると「下を向いて走ろう」になって辛いのです。前を見るために首をそらし、スクリーンから目線だけだ出る位置で伏せてのライディングです。膝の外側に肘が被さる感じに身体を折り畳むのです。

 9000rpmのレヴリミットが無くなり、12000rpmまでのお許しが出ているのですが、10500rpmを超えると、ヘッドから小さな金属の打音のようなメカノイズがします。ヤバイと判断して、決して10000rpmを超えないようにしてシフトチェンジを繰り返します。

 あと登りの厳しいアトウッドコーナーの進入は四速ですが、そのまま四速で走り続けているとコーナー途中の坂で、あまりの高負荷にノッキング音(エンジンの悲鳴)が出ます。音が聞こえると直ぐに三速に落としエンジンの得意な回転数で坂を登ってやります。次の周回からはノッキングが出る前からシフトダウンします。

 日頃のジム通いが功を奏したのか、体力的な不都合は何一つありません。体力的に余裕が精神的な余裕を呼び、ピラニア号を含めた周りの状況がよく分かり、狭いパワーバンドを使いながらレースができています。一つ困った事は、右ステップが過去に無茶士さんが練習の時に転倒され、左に比べ短くなっていたのですが、その振動周波数がエンジンの振動と共鳴したみたいで、左ステップはなんとも無いのに、右側だけ電気按摩を掛けられた様に「ビィィ-ンッ」となって、チェッカー数周前から足の感覚が脹脛位まで無くなり、ブレーキペダルを踏んでいるのかいないのか分からくなったのには参りました・・・。無茶士さん本番までにちゃんとした新品に交換しよう。このままだと振動とライダーの体重で金属疲労を起こして走行中に折れる可能性があります。共鳴したソリトン波は破壊力抜群ですよ。

 右足を庇いながら、ストレートに入ってくるとチェッカーが見えました。目の前のXR100モタードを抜こうと追いかけていたのですが、あと少しの所で逃げられました。タイムもノルマを掛けられていた2分20秒をちゃんと切ることができました。18秒台だったかな(ちなみに無茶士さんのベストは9秒台)・・・、夜半の岡山国際ERにて処置したエンジンを無事チェッカーまで持たせ、嬉しさよりも責任が果たせた安堵の念で心底「ホッ」としました。

 レース結果は総合順位50/83位、クラス別15/29位でした。もう少しスタートがうまく行っていたらと思うと・・・いやいや終わった事は言いますまい。始動性の改善は、これからの改良点の最重要項目です。

 無事完走できたおかげで、鈴鹿4耐までにやるべきことがちゃんと分かりました。ここでクラッシュしていたら何も分からなかったです。それらの課題を一つずつクリアして行けば、ただ速いだけではない骨太なモニモト耐久レーサーができるはずです。

 今回、貴重なチャンスを下さった無茶士さん、体調がベストな状態ではなかったのに、長距離運転、お手伝いをしてくれたkuwaさん、本当にありがとうございました。

 一日経った今でも右足の脹脛は、振動由来の筋肉痛で痛いです。ジムにて相当伸ばしましたが全治まで二、三日掛かりそうです。振動恐るべし!

 この週末の頑張りは何気に、脳内ジンさんの呟きが効きました。

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2006年6月 5日 (月)

調教開始

 ・・・昨日の記事からのつづき

 6月4日AM5:00――あんなに疲れていたのに、毎日の朝練の時刻にぴったりと目が覚める。体内時計って不思議だ・・・髭を剃り、歯を磨き、ビタミン剤を口に放り込み身繕いをしていると、寝ていた桑森さんが目を擦りながら「今何時?」と聞いてきたので、「まだ寝てて、ちょっと気になることがあるから僕だけ先に行く。ロッジの鍵よろしく」と頼みピットに向かいました。

 選手権だけあって、AM6:00前ですが、他のピットのGP125とかST600の選手がメンテナンスに余念がありません。

 我々のピットに入ると、先ずマシンの下回りのチェックです。マシン下のコンクリート製の床にオイル染みができていないか、又、クランクケースの合わせ面を素手で撫ぜながらオイル漏れのチェックです。何せ本来は新品にしなくちゃいけないクランクケースのガスケット紙を再利用したため(合わせ面にほこりの付着の無いように細心の注意を払い、洗浄脱脂はしています)気になっていたのです。どうやら双方問題の無いようです。昨日受けられなかった車検を受けるため、ブレーキ周り、オイルポンプ、ドレンボルトにセーフティーワイヤをかけておきます。

 無茶士さんもピットに来られたので、エンジンを掛けようとするのですが、キックで中々エンジンが掛かりません。この症状は昨日から出ていたのですが、「エンジンを修理すると同時に改善させるのでは」と思っていた私の淡い願いは、現実の物とはなりませんでした。このトラブルは修理箇所と違うところに原因がありそうです。

 押し掛けでエンジンに火を入れ暖気を始めます。昨日ばらした時のピストンヘッドの焼けの色から、キャブレターのメインとニードルのクリップ位置を、それぞれワンランクづつ薄めに設定したのがバッチリで、歯切れのある調子のいいエンジン音です。マフラーからの排気に手をかざして見ると、少し湿り気が有り、排気温も冷たすぎず熱すぎずで良い感じです。

 一通りエンジンに熱が入った処で、又オイル漏れのチェックを始めます。前回と同様の行為を繰り返し、傍から見ると、熱いエンジンを素手で撫ぜ回す変態男です。

Pirania  チェック後、車検場に車検をしに出かけます。二箇所のセーフティーワイヤ忘れを指摘され、それをやり直して無事車検は通りました。そしてこれがアンダーカウルをつけたピラニア号の完全体の勇姿です。

 AM10:00我々のクラスは予選が無くその代わりに20分間のフリー走行がありました。そこで慣らしをします。ライダーは私。ウエイティングエリアから出ようとするとエンストです。無茶士さんとkuwaさんが押し掛けを手伝ってくれますが掛かりません・・・あせります・・・よーく考えた・・・ガソリンコックがOFFだった。(ここで吉本なら全員こける・・・おっとレース前に「こける」は厳禁ですね)

 コックをリザーブにしてエンジンを始動しコースイン。

 丁寧にマシンと人間の慣らし&馴らしを始めます。レヴリミットを9000rpmとして周回を重ねます。マシンを全然信用していないので、探りながらです。しかし私の慣熟走行も終えなくてはならないので、ペースを落とせません、全身を耳にしてメカノイズを拾い、不測の事態に備えて、絶えずクラッチレーバーには指を二本掛けておきます。

 このような状況でも初心者クラスの方々は楽にカモれるのですが、凄い勢いで私を抜いていくトップグループは、マシンの加速もライダーのバンク角もただ事ではありません。この私でさえ、買って始めてクシタニのブーツについている、ふくらはぎ外側部の小さな三角形の樹脂製バンクセンサーを擦るくらいのハングオンなのに、トップの方々は肘が路面に付くくらい深いバンクの方がいます。小排気量・小径ホイールのマシンのレースは、何時もGUZZIとは大違いです。早く気持ちを切り替えなくては・・・。

 しかし、この走行中に、このマシンの良いところも見つける事ができました。

 それは、無茶士さんが大枚を叩いた、昨年まで全日本選手権GP125の選手にレンタルされていた、スクーデリアオクムラチューンのショーワの倒立フロントフォークとブレンボ4Pレーシングキャリパー&ラジアルブレーキマスターシリンダーの組み合わせです。フォークが良い仕事をするので、ブレンボレーシングがブレンボレーシングとしてちゃんと仕事をします。(このニュアンスわっかるかなぁ~)

 裏ストレート後のヘアピンの突込みが物凄く楽なのです、他のマシンの2/3制動距離でコーナリングスピードに減速でき、ブレーキをリリースしながらクルッって旋回する感じ・・・たまらん・・・これって、この前おごって付けた、GUZZIのオーリンズのフロントと同じ挙動をしやがる。

 何とかフリー走行のチェッカーを受け、無事帰還です。

 これより決勝までに、オイル交換とシリンダーヘッドの増し締め、ヴァルヴクリアランスの再確認が待っています。

 それにはエンジンが外気温と同じになるまで冷えなくてはなりません。

 つづく・・・

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2006年6月 4日 (日)

それでは和歌山へ行きますか

 6月3日PM1:00――岡山国際サーキット、私と無茶士さんの目の前には、シリンダーヘッドを外され臓物むき出しの無残な姿の我らのピラニア号。午前中の練習走行にて壊れたのです。この事件が永く大変なこの週末の始まりでした。

 駄目になった部品を見ながら「このパーツ持って来てないわ~」無茶士さんのお言葉、私は時計を見ながら「今まだ1時ですよね・・・ウーム・・・」と時間を確認して携帯を取り出す、これよりサーキット着のkuwaさんに電話です。

松永:「後どのくらいでサーキットに着くの?」

kuwa:「20分くらいかな」

松永:「これからちょっと一緒にドライブしない?」

kuwa:「・・・・・」

松永:「もう、察しが着いていると思うんだけど、壊れました。マシンを直すのに必要な部品が、ちょっとそこらで売っている部品じゃないんだ、幸いスペアが無茶士さんの家にあるので、部品を取りに無茶士さんの家まで行くよ。つまり和歌山までちょっとドライブしましょう」

 まあこんな感じです。サンダーバード2号の到着を待つ移動司令室みたいなものです。なんだかこの前もこんな事ありましたよね、モト・ラボロでレースを学んだ人間は往生際が悪いのです。

 行きは無茶士さんが運転、帰りはkuwaさんと途中で私が変わる予定でしたが、もう急ぐためノンストップでkuwaさんが運転してくれました。ありがとね。

 そして、往復六時間の時間を掛けて帰ってきましたサーキット。

 PM7:00、これよりエンジンの組みの作業が始まります。

 爪先をオイルで汚し、暗いサーキットのピットの中、汗臭い野郎が三人でああでもないこうでもないとエンジンを組みます。

 PM10:00前にエンジンが形になり、これより車体にエンジンを積みます。岡山国際は山の中のサーキット、大きな薮蚊が汗の臭いでよってきます。あっ~イライラする!。

 PM11:00過ぎにやっとオートバイの形になりました。先に書いたように山の中のサーキットなので御近所に気兼ねする事無く、この深夜にエンジンにちゃんと火が入るかチェックする手順となりました。「バィィィーーンッ!!!」との爆音と共に命を吹き返したピラニア号に「ホッ」と一安心。後は明日のためにピットの中を後片付けして、サーキットに併設されているロッジに到着し、シャワーを浴びてベッドに入ります。

 日が変わる頃には寝床の中に入れたのですが、頭の中は「ピストンとシリンダーのセットが始めてのやつだから、明日のフリー走行は慣らしからだな・・・その後、又オイル交換してへんな破片が入ってないか出てきたオイルを確認して、シリンダーヘッドの増し締め、ヴァルヴクリアランスの再確認が必要やね・・・」なんて、決勝までの段取りを描きながら、眠りの闇に堕ちて行ったのです。

 ホントッ、楽なレースしたいっすねぇ~。(涙)

 つづく・・・

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2006年6月 3日 (土)

オーパ、オーパ!!〈ミニモト予告編〉

 日頃「いやー松永さんって、開高健に似てますね」と言われ憤慨する私ですが、その私がこの週末はピラニア相手に遊ぼうと思っています。「ピッ・・ピラニアッ!!!アマゾンに釣りにでも行くのか?」って言われそうですが(←誰も言わない)、私にとって「アマゾン」ってのは本を買う所であって、命がけで南米に釣りをしに行く気などさらさらあ~りません。

 この前からここのBlogにも書いておりますとおり、今日明日と岡山国際サーキットで無茶士さんとタッグを組み、グレーシー一族の・・・もとい、ミニモト60分耐久レースの改造なんでもありのオープンクラスに参戦です。

 これを読んでいて「ちょっとまった!ミニモトって何?」って言う人もいらっしゃると思います。それは4ストロークエンジンで排気量125cc未満までのオートバイの事です。

 つまり4ストロークで排気量125cc未満と言うレギュレーションを守れば、何でもありって言うカテゴリーのレースなのです。

 ちなみに我々の使用するマシンは、無茶士さんの大切な日本銀行券を片っ端からむしゃむしゃ食べつくす、ちびっ子ギャングな通称ピラニア号こと、HONDA NSR50の車体にエイプ100のエンジンを124.8ccまで排気量を上げた物を積んだ、無茶士さんお手製のレーシングマシンです。

 エイプ100のエンジンって・・・元をただせば、お蕎麦屋さんや新聞配達の人が使う原チャリのエンジンです。「こんなの全開が続くエンジンに厳しいサーキットで、ぶん回して大丈夫なのか?」とお思いの方もいらっしゃるでしょう。その通り、大丈夫じゃないです。その辺は無茶士さんのBlogに、その七転八倒ぶりが書いてあります。詳しくはココを読んでください。ピラニアをどうにかして調教しようとの、無茶士さんの苦闘の日々です。ちょっち面倒くさいけど、過去ログを拾いながら読んでね。そうそう、メカニックはkuwaさんです。キャブ調整ヨロシコ!

 わたしもAM5:00には家を出ますので、もうオネムの時間です。明日のBlogの更改はPM7:00くらいを予定しています。

 「汗臭くて、楽しい結果報告が書けれたらな」なんて思っています。

 往生際悪く、頑張ります。

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2006年6月 2日 (金)

チタンヴァルヴが16本

 ドリーさんのBlog“番長ドリーの美学”上にて、終に噂のあのマシン、DUCATI DesmosediciRRの事が載っているではあ~りませんか!!ドリー番長!GJでありますっ!!ギャン12機分の働きです(本職なので当たり前)。

D16rr4_1 猛烈にかっこいい・・・(うっとり+感動の涙+手の震えワナワナ )Motogpのマシンそのままのフォルムじゃないっすか・・・。

 あぁ正直に言うと、私的にはテルブランチ・デザインの999系はデザイン的に苦手な所があったのですが、このマシンのかっちょよさってなんなんだ!やはりDUCATIは、やればできる子やったんや。

 お値段は税抜き750万円です。登録までの諸経費こみで800万円弱。これを高いのか安いのかと問われれば、私なら「安いっ!」と答えます。800万円なんて、とても買えませんが(しょんぼり)。だって形だけのナンチャッテじゃない、リアルMotoGPレーサーレプリカが800万円弱で所有出来るんですよ。定期預金の口座に残高が1000万円くらいある方は、DUCATIショップへ急げ!!ってその前に、このマシンの予約は999R所有のオーナー氏から優先的に予約を受けるとの事です。(お金が全てではない、DUCATIに対する忠誠心が試されるわけだっ!)

 私は模型屋に行ってタミヤ社の1/12Desmosediciを買って我慢します。せめてもの贅沢でFフォークとレーシングスタンドは別売のディティールアップパーツをおごってやります。(なんだかこんなこと書いていて、リアル悲しくなってきたぞっ!)

 今回のDesmosediciの件と言い、この前のBuellの市販レーサーの件と言い・・・ここ最近、指を咥えて見ているだけで「GUZZI馬鹿」を突き通している自分が段々切なくなってきました。

 MOTO GUZZI・・・お願いしますよ、スーパースポーツ作って下さい、あのプロトタイプの水冷DOHCのやつ・・・ホントにお願い。この私に、サーキットのパドックで胸を張って「GUZZI馬鹿ですっ!」って言わさせてやってください。

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2006年6月 1日 (木)

ラジオを聴きながら

 終に6月1日となりました。「駐車監視員のみなさま、お仕事恙無くおこなわれていらっしゃいます?」なんて皮肉たっぷりの挨拶からの始まりです。

 衣替えの心機一転の日になぜこんなアイロニーたっぷりの始め方をしたのかと言えば、国会で愛国法だの共謀罪だの、大正デモクラシー後の政治状態をなぞるが如くのイヤーナ感じ。そのうち「勝ち組・負け組」なんて言われている社会状況・貧富の差に憤った、一部自衛官蜂起によるクーデター事件なんてものがもし起きれば、70年前に逆戻り。我々は歴史から何も学んでいないのでしょうか?

 それともいつものように私の深読みでしょうか・・・

 仕事で運転中、車の中でラジオ放送・教育基本法の愛国的教育指針における観念論たっぷりの小泉発言(教育で指針するのは・・・と言いながら、それは態度に表れるはずだ!と言ってのける)を聴きながら、この国の行く末を思い鬱になりました。

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