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2006年5月 6日 (土)

大鴉が書き物机と似ているのはなーぜだ?

 一昨日に引き続き、昨日も一人であの紅茶専門店に出かけました。

 そう私は気になると徹底的に通うのです。

 一昨日頂いた紅茶は、祁門紅茶 (キームンコウチャ)の等級「ザ・クイーンズ」と言う市場に出回るキームンでは最高級の紅茶をでしたが、昨日喫んだキームンはその上市場に出回らない「超級ファースト」と言う等級なのです。

 何でもキームンは出荷する前に、産地で茶葉を熟成させるそうで、「ザ・クイーンズ」で4年、今回の「超級ファースト」で12年の熟成期間を有しているとの事でした。

  至高のアフタヌーンティータイムです。紅茶と呼ばれるように、本当に深い紅色です。宝石・ルビーの色を形容する時の表現と同じ、「鳩の血(ピジョン・ブラッド)」の赤と表現されるそうです。

 今回は何も入れないストレートティーで、お茶自体の味を楽しみます。

 それは、ポットのゴールデン・ドロップの最後の一滴まで頂き、至福の時間を過ごさせていただきました。お茶は本当に角の取れた発酵臭、蘭の花といわれるようにヴァニラ(ヴァニラは蘭の花の一種)の様なまろやな馨、味は旨み由来の甘みがあり、12年間の熟成期間を過ごした陳物(ひねもの)の良さが出て、まさに「黄金色の昼下がりに・・・」てな感じでした。

 こんなに美味しい紅茶を頂いていると、いつも私の上方45度、視界が切れるぎりぎりにいて、いつも私のことを俯瞰しているもう一人の私が、値札の付いたシルクハットをかぶり、「大鴉が書き物机と似ているのはなーぜだ?」なんて答えのないナゾナゾを出してくるのです。

 空になったティーポットの中に、まさかヤマネがいやしないかと、紅茶を喫み終わった後、蓋を取って確認しました。(笑)

 いつもの妄想癖です。

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