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2005年12月 2日 (金)

アブサン

 アブサンといっても野球漫画のあの“あぶさん”ではありません。フランスのリキュールでです。

 中に含まれるニガヨモギの抽出液が人を狂わせるとして、100年前に禁止されたこのお酒がなんと復活しているようだ。しかも本家本元のペルノ社より販売されていとのこと。今迄ニガヨモギの代用品として、インフルエンザの特効薬「タミフル」の材料・シキミ酸のを抽出するために使われ一躍有名になった中国原産のスパイス「八角(英語読みだとスターアニス)」を使ったペルノを呑む事があったが、代用品ではない本家本元を一度口にしてみたいものだ。

 ペルノ自体癖のあるお酒で、水を注ぐとカルピスのように白濁し、匂いは木工用ボンドのような匂い。本家のアブサンも水を注ぐと白濁するのは同じようだが、匂いはどうなのだろう?興味の尽きないところである。ヴェルレーヌが愛し、バタイユがその著作の題名にまで使ったお酒なのです。

 ただ、アブサンを呑むのに使うアブサンレードルを置いているお店なんてあるのだろうか。シュガーレードルですら中々お目にかかれないのに・・・。

 レードルをグラスの縁に渡し、その上に角砂糖を置き、上から氷水を角砂糖に掛けながらグラスに注ぐと緑色の透明なアブサンが白濁した水割りとなるのだが、それが呑み方の手順なのだ。

 白濁したこの酒で何人の人間が狂気に身を置いたのか・・・。

 この儀式的な前準備を含めた狂気の酒、興味津々なのです。

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