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2005年12月26日 (月)

井の中の蛙と雖も

 この週末の稽古で、剣術の先生に四度は斬られた。後の先(返し技)の型の決まり事で、私は打太刀の先生を倒す側の仕太刀であるのに、返す前に斬られているのだ。

 「持っているのが木剣と思わないで、真剣で私を斬るつもりで来なさい」と注意を受ける。

 この日は、素足の感覚が無くなる程冷え切った板張りの道場だったにもかかわらず、10分も木剣を使い型の稽古をしていると、張り詰めた精神状態の中、変な汗をかくのです。

 「動きにメリハリをつけて。それでは刀を置きにきてるだけ、斬れていない。腰を前に出す。そんなに力まず、刀に身を任せる」あぁ・・・思い出してこう書いていても注意だらけだ。なんだか出来の悪い生徒で、申し訳ない気持ちになる。

 今頃になってとお思いの方もいらっしゃると思いますが、私が習っている剣術の流派をここに記そうと思います。ずっと、その稽古内容について行けるか不安だったので、心底、覚悟が決まるまで、書き辛かったのです。(コメント欄にチョコッと書いちゃった事はありましが・・・)

 私が今、習っているのは「雖井蛙流平法」と言います。読みは「せいありゅうへいほう」です。最初の「雖」の字は読みません。開祖・深尾 角馬は丹石流、去水流、東軍流、卜伝流、神道流、新陰流、富田流、タイ捨流、念阿弥流を学び、これら流儀の極意に対する「返し技」として雖井蛙流平法を生み出しました。

 流派の名前の由来は、「井の中の蛙と雖(いへど)も」つまり、自分は因幡の国の取るに足らない武士だが、剣についてはそうではないぞ、といった気概が込められているのです。兵法を平法としているのは、平時より備えるべき心得として名付けられているからです。

 一時間に及ぶ稽古の終りに「もっと呼吸一つ、歩み一つに気を配ってください。これから斬り合いに入る人間が、軽率に前に出たりしませんよね。そういうことなんです」と指導を受ける。

 そんなことだから、斬られるはずのない仕太刀なのに、四度も斬られたのです・・・。

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コメント

蛙が蛇を殺る!
殺る理由!
逃げないと決めたから!
世の中 超無差別級だぜい!
読者は待っている先生の一言。
「本気でヤル馬鹿がいますか」!!!

投稿: 無茶士 | 2005年12月26日 (月) 09時25分

>「本気でヤル馬鹿がいますか」!!!
やろうとしている馬鹿がここにいます。

投稿: 松永 | 2005年12月26日 (月) 16時53分

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