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2005年12月15日 (木)

Na Géanna Fiáine

 最近良く起こることで「おやっ」と思うことがあるんです。

 なにか調べ物をしていて、そのことについて掘り下げていると、まったく別の事で過去調べていたことや、後追いであるが、調べていたそのものに、こっちはその気がないのにぶち当たるとか・・・縦に深く掘っている坑道が深く掘るほど横に繋がっている・・・そんな時、まるで気分はNAMCOのゲーム“鉄拳”シリーズで10連コンボのキー入力が決まった時のような気分になるのですが、皆さんそんな経験ありませんか?

 ちょっと前の記事「ドトールの隣の席」の中で、頼まれ事の調べ物をしていて“傭兵の二千年史”という本を読んでいると書きました。その本の最後の方の「アイルランドの傭兵哀史」言うべきワイルド・ギースについての章が今回のお話のキーストーンです。少し内容を記すと、

 1689年・イギリス、名誉革命で王位を剥奪されフランスに亡命したジェームス二世が、王位奪還のためルイ十四世のフランス軍と共にアイルランドに上陸します。この時とばかり、日ごろイギリスに圧制を敷かれていたアイルランド人は反乱を起こし、ジェームス二世軍と共に首都ダブリンを制圧。対するウイリアム三世率いるイギリス軍はオランダ軍と共に、アイルランド東部を流れるボイン川付近で最終決戦を挑んだのです。

 結果はイギリス軍の圧勝。ジェームス二世はあっという間に逃亡し、さっさとフランス(二回目)に亡命してしまいます。アイルランドの民衆は屋根に上がって梯子をはずされた状態になってしまいました。彼らには前にも増して一層過酷な運命しか待っていなかったのです。 ここにきてアイルランドの若者達はは故郷を捨てる事を決意し、ルイ十四世の大陸軍にアイルランド傭兵として入隊します。その数一万二千から一万四千。

 そしてアイルランドの悲しい歴史を背負って傭兵として異国に旅立った若者を「The Wild Geese(野生のガチョウ)」と呼ぶようになったのです。

と有ります。 

 英語でThe Wild Geese、「今現在ならまだしも、その時分、敵国語の英語で言う奴おらへんやろ~(大木こだま調で)」と思い、同じ意味でアイルランド人本来の母国語のゲール語での表記Na Géanna Fiáine(ナジェナフィエン)を調べた時です 、「はて、この謂れ、それとこの言葉、かつてどこかで見たような・・・」と私のゴーストが囁くのです。灰色の脳細胞の記憶を辿って行くと、バイク仲間の岡部さん(PROTARの岡部さんと違うよ)と飲みに行ったスナックの光景・・・「そうだ岡部さんがボトルキープしていた、Hennessyのウイスキー!!!」 

 「なにゆうてるねん、Hennessyはブランデーでウイスキーちゃうやろ~(再び大木こだま調で)」と言う声が聞こえてきそうですが、間違いなくウイスキーなんです。しかもアイリッシュ・ウイスキーその名を「Hennessy Na Géanna 」。

 このお酒のラベルには次のようにあります。

 厳選された良質の大麦麦芽(モルト)と古代ケルト神話にも登場する清流クラン川の水を原料とし、ピートを使わないモルティングと、スコッチウイスキーやコニャック同様2回の蒸留により生まれた原酒は、7世代にもわたり培われたヘネシー社のブレンディングの技により、モルト本来のコクが最大限に引き出されながらも、極めてまろやかな味わいに仕上げられています。 

 18世紀はじめ、イギリスの支配下にあったアイルランドから自由を求めて新天地に渡った者達を、アイルランドでは畏敬の念を込めて “ナジェーナフィエン”(ゲール語で“野鴨=渡り鳥”の意)と呼びます。 その、冒険心溢れる若者達のうちのひとりが、フランスに渡ったリチャード・ヘネシーでした。 ヘネシー ナジェーナは、ヘネシー家の今も変わらぬ祖国への想いから生まれた本物のウイスキーです。

 ねっ、前に書いた“傭兵の二千年史”と後半一緒でしょ。はっはーん!Hennessy社の創始者Richard Hennessyはフランス軍アイルランド傭兵だったのね。創業は1765年、傭兵として生き抜き、引退後創業したとすれば年代的には符合します。私の拙い推理ではあるのですが・・・。

 そしてこの話には続きがあるのです。

 この週末のMOTO LAVOROの忘年会の席で、この話を少しふってみたのです、するとメカの福田さんが、ボソッと「このHennessy Na Géanna の発表会をかねたアイルランド大使館で行われたレセプションに出席してたんですよね、私・・・」とカミングアウト。 上記の内容を聞いてみると「なんかそんな話してましたよね・・・」ってさらっと・・・こんな人がスタッフにいるMOTO LAVORO、恐るべし。

 最後に、Hennessy社が自身のルーツを賭けて作ったお酒の味ですが、非常に上品な丸い味だったように記憶しています。疲れた仕事帰りに一杯やってみてください元気が出ます。

  それでは「Slaintheva(スランジバール)!!!」

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コメント

ちなみに英語でもスコッチウイスキーとアイリッシュウイスキーは綴りが違うって知ってました?オックスフォード英語辞典では、「SCOTCH WHISKY」と「IRISH WHISKEY」と表記されています。IRISHの方にはWHISKEYの綴り最後から二文字目にEの字がありますよね。

投稿: 松永 | 2005年12月15日 (木) 22時09分

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