ドトールの隣の席
さてさて、東京より帰ってきました。世田谷で行われたミーティングに出席してきたのですが、その会合の前にちょっと面白い事がありましたので、今回はそのお話です。
飛行機のタイムスケジュールの関係上、最寄り駅に1時間早く着いてしまい、目を通しておきたかった本もあったことから、高架下のドトールにてダブルのコーヒーを頼んで窓際の席で読書しようとしたところ、隣の席の初老の男性も私と同じ目的で来られている様子、テーブルの上には、入っていたであろう本を取り出した大き目の封筒の上に、和綴じの数冊の本。一番上に乗せられている一冊の題名が見て取れました。
“殺生石”
殺生石って・・・あの九尾の狐のあれ・・・?と思いながら、話しかけようかどうしようか思い巡らしております。相手も私の読んでいる本を一瞥し、「こいつなんやねん・・・?」といった感じ。
ちなみに私の読んでいた本は、講談社現代新書、菊池良生著“傭兵の二千年史”でした。ちょっと知人より依頼されている文章の原稿書きのため、資料として読んでいたのです。
私も横目に見られている相手の視線を感じながら、相手のことをプロファイリングです。シャーロッキアンとしての血が騒ぎます。(と言うか、シャーロックよりもマイクロフトのほうが好きなのでマイクロフティアンかな)相手に悟られぬよう観察すると、何かを大量にメモ書きされています、大学関係者か物書きの方でしょうか・・・・?靴は、爪の手入れは、どんな腕時計をされているか?右利きか左利き等と・・・。殺生石って言う作品は能か何かにあったような・・・その本だろうか・・・? そんなことをしているうちに、隣の方は席を立ちお店を出られました。「さすが東京、いろんな人がいる。これから始まる会合のプロローグにはもってこいだ」なんて思いながら。カップの底に残ったコーヒーを飲み干し、私も会合場所に向って店を後にしたのであった・・・。
その道すがら、頭の中は初老の方と和綴じの本“殺生石”についてでした。この本のこと誰か解る方いらっしゃいますか?
明日の記事はその会合について書きます。*注:濃いです。
| 固定リンク
この記事へのコメントは終了しました。
コメント
ググってみると・・・。
日吉佐阿彌安清作:謡曲(ようきょく、うたい)「殺生石」あたりか?
投稿: 白面のモノ | 2005年11月28日 (月) 09時01分
白面のモノ(凄いHN・・・金色の御髪ですか)様
ありがとうございます。
私も調べました、やはり推測していた通り、能・謡曲が正解のようです。
とするとあの初老の方は、謡曲を習われている方なのか?
同様の本が何冊もあったのでその先生だったのでしょうか・・・?
投稿: 松永 | 2005年11月28日 (月) 15時10分