形態は機能に従う
おふくろが玄関に活けた秋の草花の中に、興味深いものを見つけた。
みなさん“山帰来(サンキライ)”って知っておられます?バラ科のつる性植物、正式な和名を“サルトリイバラ”といいます。
この枝が中々興味深い良い形をしているのです。枝の全ての曲がりを分度器で図ってみると 150°・・・これには何かこうなるべき理由があっての150°のはずである。
自然の生物のデザインはその進化の過程で、必ずといっていいほど「形態は機能に従う」という法則に則ってなるべき形になっています。ではその機能とはナンなのか・・・?こう言う事を考えるのが私は大好きなんですね。あぁ・・・当分眠れそうもない。こんなものが家の玄関にあるからだ~!誰か知っている方いらっしゃいます?私は真剣に調べていきます。
しかし、こういった生け花(すすき、不如帰、菊そして山帰来)を活けるおふくろ、グッ・ジョブです。
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コメント
何でも不思議に思うのは少年の心。
全ての訳を知りたいのは”悪い虫”という。
美しいものにその理由を問うがごとくは
活花の観賞の態度にあらずして邪道なり。
名の由来を問うに留めるべし。
投稿: BJOD | 2005年10月18日 (火) 21時25分
わたしもまだまだ知りたいことのほうが多いようです・・・
さてさて、できるだけ効率よく光を受けるためか、はたまたなるべくまっすぐに枝を伸ばすためか・・・まったく不思議な格好です。 昔の人はこういったものを見て唐草模様なんかを思いついたかもしれませんね。
ここにも黄金比が隠れているようです。 古い唐草模様をいろいろ見たくなってきました。
投稿: 瓶星@出張先でまだ仕事中 | 2005年10月18日 (火) 21時37分
BJODさま
腹の中“悪い虫”だらけ・・・これじゃ、どちて坊やですね。少し反省・・・
瓶星さま
>黄金比が隠れているようです。
さすがデザイナー。目の付け所がちゃいます。
こう言う私も「フィボナッチ数列」で説明ができるのではないかと、曲がるまでの枝の辺の長さを調べるため、生花を片付ける時、山帰来を捨てないでと母親に頼んでいます。
投稿: 松永 | 2005年10月18日 (火) 22時26分
20世紀建築の3大巨匠の一人F.L.ライトは有機的(オーガニック)とよく表現しています。同時に単純性(シンプリシティ)=それぞれの条件の中で、その姿でなければ生き残れないギリギリの姿とも・・。そして彼は常にこう言っています。「もっと自然から学びなさい」と・・。
投稿: シゲ | 2005年10月18日 (火) 22時54分
シゲさま
F.L.ライトですか、良い所を突かれてきますね。
ちなみに20世紀建築の3大巨匠のもう一人、ル・コルビジェは、瓶星さんが先に述べられた、黄金分割(この分割比を数学的に証明したものが、「フィボナッチ数列」です。)を人体のプロポーションで表した「モデュロール」と言う作品を残しています。このモデュロール理論はコルビジェの建築にも生かされていますね。
コルビジェ展が東京の池袋であった時、その「モデュロール」がモティーフとなったピンバッチを購入しました。東京時代の思い出です。
投稿: 松永 | 2005年10月18日 (火) 23時13分
「Less is More」(最小は最大なり)ミースの金言。3大巨匠の中ではその独自性において一歩譲った感じですが実は世界中に建ち並ぶ“総ガラス張り”のビルはミースの後継者たちです。3大巨匠の最後の一人ミース・ファン・デル・ローエでした。
投稿: シゲ | 2005年10月19日 (水) 06時48分