筋の通し方
今日、ある方のお葬式に行ってきた。
亡くなったのは、あるバーのマダムをやられていた方だが、そのお店は、私が生まれて初めていったお店である。
私がこの世に生まれて、産院から家に帰る日、親父が家に直帰せず、そのバーに行き「俺に位牌持ちができたっ!!」と、カウンターの上にお包みに包まれて首も据わってない生後1週間かそこらの私を置いて、一杯やってから家に帰ったという逸話が残っている。
もちろん家に帰った時、おふくろの雷が落ちたのは言うまでもない。(今でもこのときのことを言う。)本当の意味で生まれて初めての店なのである。
その方がニ・三日前から危篤状態となり親族の方が「古くからの常連、松ちゃん(親父の事)を」と言う事で、親父が付いていたのだが一昨日亡くなられて、今日、お葬式となった。
私自体、このお店には片手の指の数ほどしか行った事がないのだが、前述の逸話があるように特別な場所であったのは言うまでもない。
親父の方から参列について何もないので、私から「俺も行くべきではないのか?」と言うと「ありがたい・・・」と、息子の前で泣きやがった。歳をとると涙腺が弱くなるようだ。
式の後「あの店は青春だった・・・一つの時代が終わった・・・」と親父が呟いていた。
式の方は、この地の政財界のそうそうたる方々の出席されており、諺曰くの「歴史は夜作られる」の舞台となっていた店であったと再確認した。
| 固定リンク
この記事へのコメントは終了しました。
コメント
「男泣き」・・・・・・・
親父の泣く姿・・・・・・・
いろいろあるぞ、長く生きてると。
最近、ワシも涙腺がゆるい。
投稿: ocboo | 2005年10月24日 (月) 09時50分