« benelliの進捗状況 | トップページ | 形態は機能に従う »

2005年10月17日 (月)

The blue moon

 昨日、東京在住の私の尊敬して止まない、大切な人生の先輩より、中島 敦著の「山月記」の写しを頂いた。

 もちろんかねてより私もよーく知っていた話(高校の国語の教科書に載っているよね)で、昨今、この物語の主人公と自分を照らしあわせた事すらある。

 この物語を私に贈ってくれた方はちょっとした皮肉屋さんなのだが、同封されたいた手紙に「私の座右の書」とされていた。

 正直びっくりした、歳は親子ほど離れた関係であるのだが、「あぁ・・・住んでいる世界、見えているものが同じだ」とこの手紙を読んで瞬時に理解できた。

 簡単にあらすじを書いておくと、自分の才能で生きていこうと決意をした男が、家庭のこと、貧しさに負け、月並みな地方の小役人として生きる事を選ぶが、それが元で心を病み、心の獣性に囚われて虎になってしまう。と言うお話だ。

 自分がこの物語に関心を持っていたのは、レース時に、この物語の主人公が憑つかれような『獣性』に惹きこまれないと言う事をテーマとして昨今のトレーニングを行っているからだ。

 去年より転倒が多く、すぐ熱くなってしまう性分を直し、ちゃんした基礎体力をつけ、動ける体(体重を減らす事も一つ)をつくり、一人でマシンのセッティングをきめられ、気持ちが先に行ったライディングではなく、熱いハートをクールな頭脳で飼いならした理性的なライディングテクニーク身に付けねばと日々思って体を鍛えている。(結果は中々付いてこないが・・・)

 高校の時、熱中症になるほど稽古させられていた剣道部で、「心・技・体」と毎日のように言われ続けていたが、できの悪い私は、痛い思いをし、20年もたった40手前の38歳になって、このことが「心・技・体」なのかと、やっとその言わんとするところが見え始めてきたところだ。(「エーレカッ!!」と叫びたい気持ちだ)

 地方に身をおき、週末になると四つん這いに近いスタイルで、サーキットを走っている私を思い、その方はこの「山月記」を私に送られたのであろうか・・・。  

 この記事を書きながら窓の外を見ると、美しい満月が透き通った秋の空に輝いています。

 ニ、三度に月に向って咆えたくなった。

|

« benelliの進捗状況 | トップページ | 形態は機能に従う »

コメント

同じ獣化のはなしの『ティーン・ウルフ』みたく前向きでいきましょうよ。

投稿: kuwa | 2005年10月17日 (月) 10時16分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/111555/6426549

この記事へのトラックバック一覧です: The blue moon:

« benelliの進捗状況 | トップページ | 形態は機能に従う »