へザーの花の咲く処
この月曜日に行われた、クラシックバイク・レース「タイムトンネル」での一コマです。
画像は1922年製造のサンビームですが。フロントのガーターフォークのところにビニールテープで小さな花束(ドライフラワー化していますが)が括り付けてありました。オーナー氏にこの事の由来を伺ったところ、あのマン島TTレースでは、安全を祈って、マン島に自生しているツツジ科の常緑小低木のへザー(Heather)の花束を画像の様にマシンのどこかにつけるそうです。時々海外の二輪&四輪のレーシングマシンに、乗り物の守護聖人「セント・クリストファー」(幼子イエスを背負い、川を渡った故事より、旅行の守護聖人、また自動車、モーターサイクルが発明された20世紀初頭より、乗り物の守護聖人ともなる。)のイコンを見ることがありますが、それと同じ「験(げん)かつぎ」のようです。
オーナー氏は今年、TTレースの時期に3週間マン島に滞在されていらしゃったらしく、本当に彼の地のへザーの花束を付けておられるとの事、おしゃれですねぇ~。私はこういうの弱いんです。
ちなみにマン島でへザー(Heather)、イングランドではヒース(Heath)という呼び名で呼ばれているこの植物は、園芸店などでは「エリカ」と言う名前で通っています。この花より採れる蜂蜜「へザーハニー」は、薬効が高いと言われ、その製法が英国王室の秘伝とされていたお酒「ドランブイ」にもこの蜂蜜が使われています。かつてこのお酒は「エリクサー(Elixir)」とも呼ばれ、呑めば死者も蘇る程の強壮作用があると言わていました。
そういった植物ですので、何か霊的なものが在るのではと思われていたのではないでしょうか・・・?それが、このようなジンクスが生まれた理由なのかもしれません・・・あくまでも私の想像ですけれどね。
なんてったって、マン島はケルトの妖精が住む島です。
行ってみたいですね、マン島TTレース・・・(遠い目)。
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コメント
ああ、うっとりするようなお話ですねぇ。
いいなぁ。(タメ息)
僕も、いつかマン島走ってみたいです。
投稿: rev | 2005年9月22日 (木) 09時13分
松永さま
ライダ-本人が着けたのでは絵になりません
ご利益も無いとおもいますが・・・・・・。
#74ステッカ-じゃないのだから。
ビニ-ルテ-プもチョット・・・・・・
やっぱ ガ-タ-ベルトでしょ。
投稿: BJOD | 2005年9月22日 (木) 09時26分
ヒースって、いろんな呼び名があるんですね。
でも、なんでヒースを付けるのか?由来とかエピソードが知りたいですね。
投稿: kuwa | 2005年9月22日 (木) 10時20分
BJODさま
> ライダ-本人が着けたのでは絵になりません
> ご利益も無いとおもいますが・・・・・・。
確かに!
ライダーの恋人や妻がパートナーの無事を祈って・・・、絵になりますね。ただケルトの妖精は、物凄く嫉妬深いのでご用心です。
> ビニ-ルテ-プもチョット・・・・・・
私の好きなGPライダータルクィニオ・プロヴィーニも何でもかんでもビニールテープでぐるぐる巻きにしてしまう「ビニールテープ男」でしたので、松永的にはビニールテープ大いに結構と言ったところです。見栄えは非常に悪いですが・・・
投稿: 松永 | 2005年9月22日 (木) 10時50分
肉体改造とは 機能UPとともにナルシズムの領域に突入したはずで 見栄をはらずとも見栄えは気にしてほしいとこですが!
恋人がビニ-ルテ-プで花を着けるなんて
ゆるせない!
投稿: BJOD | 2005年9月22日 (木) 15時18分
> 機能UPとともにナルシズムの領域に突入したはず・・・
三島由紀夫の「若きサムライのために」とか読んでいる自分・・・やばいかも。
水辺の水仙にならぬよう気をつけます。
投稿: 松永 | 2005年9月22日 (木) 15時41分