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2005年9月

2005年9月30日 (金)

Strength and Honor

 昨日のジムにて。

 トレーニング・メニューを終え、メニューチャートに今日のトレーニング内容を書き込み、ちょっとクールダウンに負荷の小さいマシンスクワットをやっていると、いつも指導してくれているトレーナー氏が、「レース本番までもうこれないのですか?」と聞かれてきた、「明日は会社が終わって、仮眠を少し摂った後、11時頃には九州に向けて出発します」と答えると、「松永さん、やる事はやりました、頑張って」と言いながら拳を私の方へ、私もその拳に自分の拳を出し、合わせると同時に「力と名誉を」とつぶやきます。

 トレーナー氏もニヤッと笑い、そしてジムを後にしました。

 広島より届いたカウル一式をマシンに取り付け、金曜の朝にトランスポーターに積み込む物をまとめ、それらが一息ついたのでこのBlogを書いています。

 さてさて、今日の夜より週末のレースめがけて動き出します。よって土曜、日曜そして月曜のBlogはお休みします。

 Blogを読んでくださっている皆様にも、「力と名誉を」

 

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2005年9月29日 (木)

下を向いて走ろう

 ありがたいことに、O.C-MAKOTOさんの手によりゼッケンベースを白色→黄色へと美しく貼りかえてもらった。しかもゼッケンまでも作ってくれた。さすがプロの業は違う。きれい~。

 この週末は、美しいマシンで気持ちよくレースができそうである。

 MAKOTOさんありがとうございます。

 さてさて、マシンの用意はできた、後はライダーである。昨日ジムで、この前のコメントで書いた元プロボクサーのトレーナー研修生の方が、「今日は目が違います」「でもまだ早いです」と小声で言われた。今からそんな梶原一騎ばりのメラメラの瞳は、週末までとっておけと言うことであろう。

 ちなみにこの週末は私の敬愛するGPライダー『タルクィニオ・プロヴィーニ』のレーシングスタイルを取り入れて、ストレートは「下を向いて走ろう」と思う。

 自分を信じて、できる限り体を伏せ、空気抵抗を減らし、マシンにはフルスロットルの鞭を入れてやるつもりだ。

ProviniMond そう坂本九風に歌うと「♪下を向ぅいて、はぁ~しろおぉう~♪」である。

 ストレートの長いオートポリスには効果があるはずである。なんたって神宮司チューンのマシンですから。命掛けて信じています。

 後は、この時期の阿蘇の外輪山特有の気象現象『雲海』が出ない事を祈るばかりです。

P.S:プロヴィーニがのっているマシンがF.B Mondial175で写真のこちらはビ・アルベーロ(ダブルカム)である。1954年ジロ・デ・イタリア、瓶星君のマシンもこんな感じに仕上げられると最高なのですが・・・。

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2005年9月28日 (水)

美の呪力

  今回のBlogの御題「美の呪術」とは、天才・岡本太郎の著書の題です。私にとっての「美の呪術」それはモーターサイクルです。作り手の妥協なき作品に出会うにつれ、その場に立ちつくし、何分いや何時間でも魅入られてしまう・・・これを呪術と言わいで何をいわんや、と言ったところです。

 今、私が魅入られている一台についてお話したいと思います。

 私の高校時代からの友人、時折このBlogにもコメントを付けてくれている瓶星(びんせいと読むのだよ)君がオーナーで、修復している物がある。修復については、私がアドバイザーのような・・・?事をしているのですが、その修復中の物とは、1950年代のキラ星の如く輝くイタリアの宝石、F.B.Mondialの175モノアルベーロ、ファクトリーレーサーです。彼がその貴重な走るであろう宝石を手に入れた時、部品の欠品こそなかったのですが、機関部は前オーナーが修復するつもりでバラバラとなって木箱に入っており、フレームは骨の様、タンクの塗装もかなり荒れた状態でした。

 その頃、少しは時間のあった私が、灯油とささらで50年間たまった機関部分の汚れを、やさしく、そして取れる限り洗ってやったのも今は楽しい思い出です。なにせ灯油に肌が負けて肘まで真っ赤に腫れ上がり、腕一面に湿疹が出たのを憶えています。ささら洗いで取れるところまで汚れを落とした後、ウエットブラストに出し、部品によってはニッケル・カドミウム・亜鉛等の再鍍金を掛け、今年の初めにやっとエンジンが掛かるまでになったのです。今現在、フレームの修正に入り、その後外装の修復に入るのだが、出来上がったエンジン画像等を私たちだけで眺めているよりも、皆様にもお見せしようとオーナー氏の瓶星君と話をして、ここに組み上がったの頃のエンジンの画像とエンジンを掛けている映像を公開することとします。(あーそこそこ、今風のプラスねじでカムギアトレインユニットの蓋が留めてあるなんていわないように、本物と同じマイナスのなべねじの新品を手に入れている最中なので、手に入り次第ちゃんと変えます。)穴の開いているオリジナルタンクはそのまま保存し、今、新しいタンクをイタリアのカロッツェリーアに頼んでいます。(そこは未だにオリジナルのタンク型を持っている)

mondial  来シーズンにはモトルネッサンス、タイムトンネル等のイベントレースの会場で皆様にお目に掛ける事ができればなぁ~なんて二人で話しています。

 注意点としては映像の方は結構、音が大きいので会社でこっそりこのBlogを読んでいる人は気を付けてね。映像はこちらです。

  歩みは遅いのですが、安易なモディファイに走らず、確実に50年前の姿に戻してやる作戦です。瓶星!いろいろ辛いけど頑張ろうな、私もできうる限りの協力は惜しまない。 いつかは、このマシンが50年前に実際に走ったレース「ジロ・デ・イタリア」の復活版に出ような!

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2005年9月27日 (火)

ブレーキキャリパー

 この前よりプロヴィーニ追悼作品展の出品作品のBenelli250/4の模型を製作している訳だが、普通に創るのではなくて、1965年に二輪GPで初めてのディスクブレーキ仕様を製作中なのです。

 今迄資料を探していたのだが、何せ物がBenelliでしかも1シーズンだけ使用した、ディスクブレーキ仕様、プロタージャパンの岡部社長からある程度、プロヴィーニのプライベートな写真の複写等は頂けたのだが、肝心のブレーキキャリパー部分の鮮明な写真が存在しない。

 ほとほと困って、APロッキードのキャリパーでかたを付けようかと思っていたところ、福岡の柴田さんが資料にどうぞと貸して頂いた英国の雑誌“Classic RACER”の1983年冬号のBenelliの特集記事に次の一文を発見した“The chassis was also modified for 1965,being lowered and shortened even more,and equipped for the start of the season with American made Airheat disc brakes.”

!!!Airheat!!!すぐにググッって見ると・・・あたり・・・これだ。

ただキャリパー上面のモールドが不鮮明な写真と違うようだし、キャリパーサポートの形状が今ひとつ解らない・・・これが一昨日の話です。

 今日、会社より帰宅するとプロタージャパンから郵便物、はて?と思いながら開封すると、最新号の“Classic RACER”。雑誌の中には1P全面の真正面からのディスク使用のBenelliレーサーのアップ写真。解らなかったディティールがバッチリ解る!!コの字に曲がったキャリパーサポートがブレーキキャリーパー上面まで覆っていたのでキャリパー単体の資料と、レーサー装着時の写真とディティールが違っていたのです。聞けば笑後さんが岡部社長にこの雑誌を見せて、私の役に立つと思い岡部社長が送ってくれた物だった。笑後さんに電話すると「マッちゃんのためにあげようと思って買ったやつだから、返さなくていいよ」・・・(涙)である。持つべきものは友人だ。みんなありがとう。(滝涙)

  さあ資料はそろった、製図描きだな・・・ガンガレ自分!

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2005年9月26日 (月)

リレーラーの調整

 朝練に使っている自転車の変速機が、先週からガチャガチャ言うばかりで、上手く変速できなくなった。特にトップギアに入ったり入らなかったり・・・変則レバーを動かしても、「カチャガチャ・・・」とチェーンとドリヴンスプロケットが音を出すだけで変速できないので、クランクペダルをぐっと踏み込んで急にトルクをかけたら、チェーンが脱臼してフレームとトップギアの間に挟まり、スタックしてしまった。リアタイヤからスキール音!!ビンディングシューズでペダルに固定している足がとっさに取れず、あわや転倒しそうになった。もし転倒していたら、時速40km/h位出ていたその時、ヘルメットをしていない私はただではすまなかったろう。

 「このままじゃ走れません」と言う事で、かかりつけの自転車屋さんに変速機の調整に出した、ついでに空気の抜け癖の着いた古いチューブラーレーシングタイヤの交換も依頼した。

 帰ってきた愛機に乗って驚いた・・・普通に乗っている時から違うのです、まるでノイズがない・・・今まで本当にダメっだたのね・・・変速しても「ガッチャン」なんていわないで「チャッ・・」と小さな音で今までよりも素早くギアチェンジできる。あぁカンパニョーロの変速ってこうなのね・・・目から鱗が百枚くらい落ちました。今迄のセッティングは全くカンパをつけていながらカンパでなかった・・・深く反省です。

 同じ距離を走っても、いつもより10分は早い、まいった・・・。

 また朝練が楽しみになってきた。

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2005年9月25日 (日)

天馬博士に告ぐ

 昨日のBlogのコメントにも書いたように、今日は昼・夜とそれぞれ三時間ずつジム通いをしたわけですが、時間があったのと人が少なかった事もあり、トレーナー氏と少し私のトレーニングとは直接関係ない話ができた。

 その話とは二足歩行ロボットの開発の話です。

 私が通っているこのジムは、「筋肉をポンプアップ~ッ!!」なんて事は絶対させない、それより「体の柔軟性を上げて関節の可動範囲を広げ、そして行う運動に対してどのような筋肉をどう使うか。」そういったことを徹底的に教え、実践しているのです。そういったことで、体の運動機能を部分的に失ってしまった方々が、リハビリのために来られている光景をよく目にする。トレーナー氏も「大切なのは筋肉そのものではなくて、それを動かす神経経路と神経伝達なんすよね」と言った話をよくされる。かねてからの彼の発言が急に合点がいった。

ただ、トレーニングをやっていて、はっと気が付いた(と言うより妄想した)。

-ここから松永の灰色の脳細胞の独り言です。-

 今まで毎日のように行ってきたトレーニングは、ハードウエアとして体を見た時、必要な身体根幹部の筋肉の強化、関節の可動範囲の拡大等のバージョンアップをやりながら、運動制御ソフトウエアのアップデートとして今迄あまり使わなかった筋肉を使わせ刺激を与え、その筋肉にあまり繋がっていなかった神経ネットワークの再構築し、そして大脳皮質からの随意制御はなるべく抑え、反復練習をさせる事による、髄反射による筋制御の最適化・・・。

 妄想終了・・・(ここまで脳内妄想時間10秒くらい) 

 ここまで書けば勘のいい人は気が付いているでしょう、筋肉をサーボモーターに、神経回路を光ファイバーか、低抵抗リード線に、そして筋反射をつかさどる命令系統をプログラムにかえて見れば、合理的な動きをするヒューマノイドタイプのロボットの開発に加速が掛かるんじゃないか?なんて妄想し、この変な質問をトレーナー氏にぶつけたわけだ。

 彼は苦笑いをしながら「どうでしょうねぇ~、でも神経系と言うか制御する方は大変ですよ。だって頭で考えないで体で覚えろって言うやつですから(笑)」と言っておられた。

 そう、この不随反射がプログラム化できればアンドロイドは夢ではない。

 ヒューマノイドタイプのロボットを開発している研究者の皆さ~ん、白衣を脱いでジム通いなんてのも、案外近道かもしれませんよ・・・?そう思いません・・・これを読んでいる皆さんはどう思われますか。 

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2005年9月24日 (土)

夜間戦闘機は音楽つながり

 夕方、車を運転中、FMからベートーヴェンの「月光」が流れてきた。曲が終わったあと、夜間戦闘機「月光」の事が気になり始め、タミヤが出している1/48世界の傑作機シリーズの模型が欲しくなった。

 ご丁寧に、前期型後期型それと機首にレーダーが装備された甲型がラインナップされている。

 カタログを見ていると、ドイツの夜間戦闘機「ウーフー(独語で「梟」の意)」もラインナップされているようだ。

 斜め銃つながりでこちら捨てがたい。 ちなみに斜め銃のことを独語では「シュレーゲ・ムジーク」斜めの音楽つまりジャズと呼ばれていた。

 今、頭の中で「こうたやめた音頭」を踊っている。

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2005年9月23日 (金)

居残り練習

 さてさて、次の日が休みとなると、9時の閉店ギリギリまでジムで居残りトレーニングです。

 一通りメニューを済ませた後、マシンスクワットのフォームチェックをいつもトレーナーに見てもらうのですが、「良いですよ」とは言われるのですが自分的に「何か違う・・・」と自覚していた今日この頃、トレーナー氏に頼んで見本をちょっとやってもらった・・・気が付いた・・・リズムが違う・・・私は、股関節が曲がり始め、深く屈伸し、そこからタメが入り伸びが始まり直立まで持っていく、トレーナー氏は曲がり始め屈伸点にいたると曲がった反射を使い一気に伸びまで持っていく、私は一拍子タメが多く三拍子、トレーナー氏は二拍子だ。 これでも幼稚園年小組から中学3年までピアノをやっていたおかげで、この辺のところはうるさい。

 そうとわかれば、閉店までの30分間居残り自主練だ。マシンスクワットとそれに対応するNEWラットマシンを交互にしていると。いつの間にか2人のトレーナーに囲まれてのトレーニングとなっています。二人のチェックを受けながら2セットほど消化、するといつも着いてくれているトレーナーが「イヤーさっきと全然違いますよ!!言う事ないです。」とビックリしたような顔。そのための居残りである。(ニヤリ)「鉄は熱い内に打て!」と言いますがまさにそれ。今までの間違いが理解できれば、その感じを忘れないうちにすぐに実践である。実践をしてコツをつかんだら、そのコツを忘れないように反復練習。

 フォームが正しいのであれだけやっても、最初の頃に比べて疲れない、いくらでもいける、ああこうやってトレーニング馬鹿になっていくのね・・・。

 最後に三島由紀夫の言葉を書いておきます。

「男の生活と肉体は、危機に向って絶えず振りしぼられた弓のように緊張していなければならない」   “若きサムライのために”より

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2005年9月22日 (木)

へザーの花の咲く処

sunbeam1

 この月曜日に行われた、クラシックバイク・レース「タイムトンネル」での一コマです。

  画像は1922年製造のサンビームですが。フロントのガーターフォークのところにビニールテープで小さな花束(ドライフラワー化していますが)が括り付けてありました。オーナー氏にこの事の由来を伺ったところ、あのマン島TTレースでは、安全を祈って、マン島に自生しているツツジ科の常緑小低木のへザー(Heather)の花束を画像の様にマシンのどこかにつけるそうです。時々海外の二輪&四輪のレーシングマシンに、乗り物の守護聖人「セント・クリストファー」(幼子イエスを背負い、川を渡った故事より、旅行の守護聖人、また自動車、モーターサイクルが発明された20世紀初頭より、乗り物の守護聖人ともなる。)のイコンを見ることがありますが、それと同じ「験(げん)かつぎ」のようです。

 オーナー氏は今年、TTレースの時期に3週間マン島に滞在されていらしゃったらしく、本当に彼の地のへザーの花束を付けておられるとの事、おしゃれですねぇ~。私はこういうの弱いんです。

 ちなみにマン島でへザー(Heather)、イングランドではヒース(Heath)という呼び名で呼ばれているこの植物は、園芸店などでは「エリカ」と言う名前で通っています。この花より採れる蜂蜜「へザーハニー」は、薬効が高いと言われ、その製法が英国王室の秘伝とされていたお酒「ドランブイ」にもこの蜂蜜が使われています。かつてこのお酒は「エリクサー(Elixir)」とも呼ばれ、呑めば死者も蘇る程の強壮作用があると言わていました。

 そういった植物ですので、何か霊的なものが在るのではと思われていたのではないでしょうか・・・?それが、このようなジンクスが生まれた理由なのかもしれません・・・あくまでも私の想像ですけれどね。

 なんてったって、マン島はケルトの妖精が住む島です。

 行ってみたいですね、マン島TTレース・・・(遠い目)。

 

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2005年9月20日 (火)

タイムトンネル

 ただ今23:30。富士スピードウエイから帰ってきました。

20050919104221 すいません疲れているので、ちゃんとしたBlog報告は明日にしたいと思います。

 一枚だけ画像を貼り付けておきます。トライアンプといえばこの人、浅場さんのトラのゼッケンが可愛かったので、写真にとって見ました。

なんか、杉浦茂の漫画のキャラに似てません?

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2005年9月18日 (日)

口寂しい時に

 炭水化物を極力摂らない食事制限を始めて一年半、習慣になったとは言え口寂しい。お腹が減りすぎて眠れない時、冷蔵庫から間食でちょっと一口をしてお腹を納得させて眠りについていました。夜、お腹がすきすぎて眠れない時に私が食べていたのがこれです。

とうふちくわ

 しかし、オートポリスのレースまで2週間となったので、決意を込めて、「間食しない!」と太マジックで書いた紙を冷蔵庫の扉にマグネットで貼ったのです。

 夜間の補給は無しです。

・・・朝練大丈夫だろうか?今まででも結構辛いのに・・・。

明日は富士スピードウェイで行われる、クラシックバイクのレース、『タイムトンネル』に行ってきます。よってBlogはお休みしますね。

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2005年9月17日 (土)

The Human Comedy

 皆様はアメリカの作家ウィリアム・サロイヤンをご存知ですか?

 貧しいアルメニア移民の家庭に生まれ、数々の仕事をしながら作家を志し、やさしくも残酷な日常を綴った作家。

 私とサロイヤンの最初の出会いは、大学の第一外国語の英語の時間、サロイヤンの原文をテキストとして使った事が始まりです。講義が終わってもなにか気に係り、大学生協で日本語訳の小説、この“人間喜劇”を取り寄せてもらい購入した思い出があります。

 私はサロイヤンの作品“人間喜劇”をただ今5度目の再読中です。

 40前の大の男が、次がこうなると分かっていながら、いつも同じところでさめざめと泣いてしまうんです。 泣きたい人にお勧めですよ“人間喜劇”。 こんなにもやさしく、それでいて悲しい普通の人々の物語です。

 それでは皆さん、読書の秋です。すばらしい本との出会いはもうお済でしょうか?私のように読書ジャンキーは、時間がなくとも何とか時間を作っては本を読んでいます、これから秋の夜長です、時間をやりくりして、素敵な読書の世界はいかがですか。

 私はこの本の5度目の再読が終わったあとには、またまた4度目の再読、ガルシア・マルケスの“百年の孤独”が待っています。これはスペイン語圏のラテンアメリカ文学ですが、大学時代、第二外国語のフランス語(スペイン語じゃない)を教えていただいていた型破りな北島先生のお勧めで、やはり大学生協で購入した本です。

 私はこうやって、何度も同じ本をぐるぐる読むのです。

 

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2005年9月16日 (金)

眩暈

 今、店頭に平積みされている雑誌『Tarzan』を買ってしまった。今回の御題「5歳若く見せる全身トレーニング!」に負けてしまったのである。なぜこんな事になったかといえばO.C-MakotoさんのBBSをお読みの方なら知っておられるでしょうが、ちょっとショッキングなことがあったんです。

 仕事で街を歩いている時、見知らぬおばさまから「松永君?」と話しかけられた。私は「・・・・????」、話を聞くとどうやら高校時代の同級生のようだった。それがわかったと同時に思いっきり眩暈が私を襲った。「私、この人と同い年・・・」と思うとその場で卒倒しそうになりました。(ネタじゃなくて本当に)確かに38歳という年はオジサンと呼ばれてもおかしくない歳ではあるが、その話しかけてこられた同級生(思い出そうとはしているのですが、記憶にございません。未だに誰っ?て感じです。)の劣化の激しさに、同い年として目覆いたい私がいました。

 そんなことがあったのは1週間前、そこにこの平積みの「Tarzan」である。最高のジムで最高のトレーナーに診て貰っている今の自分の状況を鑑みても、今までなら「なにこれ」って素通りしていたのですが、精神的に追い詰められた私、ソッコー買いなのは言うまでもありません。

 そこで皆様に宣言します。今年のこれからの私のトレーニングテーマは、今までの減量、体力アップに加えてアンチエイジングです!!

 悪あがきと解っていても、徹底的にやります。いいですかもう一度言いますアンチエイジングですっ!!

 私のレーサーも1978年製のマシンをJINさんの手により美しくアンチエイジングされています。こうなったら、ライダーも美しくアンチエイジングです。

 しかし、こうやって頑張った事も「形ある物」、いずれは塵芥となるさだめなんですね。今回は、その劣化ぶりに「ものの哀れ」というものも感じてしまいました。書いていて小野小町のなきがらが徐々に腐り朽ち果て野ざらしとなり塵芥となるまでを画いた『九相詩絵巻』を思い出した・・・。

 今、私にできる事は、現状の自分に満足することなく、肉体も脳味噌にも今迄以上にブラッシュアップすることですね!!

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2005年9月15日 (木)

メートル原器

 リーバイス501、これが私の肥満度のメートル原器である。

 大学一年の頃ウェストサイズ30インチ(その時体重67kg)、メートル法に換算すると74cm、そこから成長する事最大で38インチ(94cm)、そして減量か進んだただ今、34インチ(83cm)で少し大きめ、ベルトが無いと「殿中でござる!」になってしまい、32インチ(78cm)でちょっとタイト(でもちゃんと体が入るのだよ!!!)、都合よく33インチ(81cm)なんてない。(リーバイスは確か2インチ刻み)。

 段階式にウェストサイズが大きくなった501をちゃんと保存してあるのでこんな遊びができるのですねぇ~。

 ちなみに下着のトランクスはつるしのMサイズとなった。ジムでもトレーナー氏に言われたのだが、「下半身自体は減量の具合、柔軟性申し分ないのだが、上半身はもう少し絞らないと・・そして背中の柔軟性をもっと上げないと。」だそうだ。「トレーニングがちゃんとできて背中の柔軟性が上がった頃には、アスリートとしての理想体型になっていますよ。」とも。僅かではあるが光が見え始めた。だけど今の体型ってアメコミの「ハルク」みたいに下半身小さめで上半身がでかい・・・ちょっちカッコ悪っ・・・。

 贅肉の落ちた両足の筋張ったフォルムに比べ、へそ回りのお腹、胸の贅肉、二の腕、首周り、二重顎(でも下を向かないと出なくはなったのですが。)、もう少しほっぺたも削りたい(でも頬骨が出てきたんすよ)この辺を後2ヶ月でやっつけたい。

 私のメートル原器「リーバイス501」、秋のモトルネッサンスにはウエストサイズ何インチのものを履いて行く事ができるのか。

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2005年9月14日 (水)

痩せた痩せたと言われるが・・・

 仕事で久々に会う方ほとんど全てに、「痩せましたね!!!」(←このびっくりマークが大事なニュアンス。)と言われる今日この頃、本当に「病気したんですか?」と聞く人までいます。あとスーツがぶかぶかとか、ズボンを無理やりベルトで止めてますねなど、そんなことチェックせんでもえーちゅうねん。

 さらに眼鏡ををはずしコンタクトをしている時などは、以前に比べ、かなり怖い顔らしく「人が変わった。堅気の人じゃない」とまでの言われよう。(コンタクトをしている時、夕方くらいになると一重まぶたが、疲れて二重になっている時がある。つまり目つきがちょっと違う。)「あーどうせ、わたしゃオートバイレースなんてモンに入れ込んでいるヤクザ者ですよ。悪かったな。」と愛の無い周囲のおかげで、なおさら悪人顔になっていくのです。この夏のサーキット三昧のおかげで、まるで日サロにでも行っているのか?って言うくらい日焼けしているのも原因の一つらしい。

 目つきの悪く、赤銅色に日焼けして、もみ上げを残している短髪頭・・・こう書いていると確かに誤解を受けるきらいはあるが・・・でも本当は、やさしいおにいさん(はいっ、ここ大事)なのに。

 痩せて健康的になり、ジム通いで体力も上がってきて、自分にとっては良い事ばかりなのに、こんなに他人ウケが悪いとは。

 まあ他人の評価なんて、そんなに気にする私じゃないですけどね。

 気分的には「どーせ悪人顔なら悪役商会に入れるくらい、もっと悪くなってやる。」です。

 ふーんだっ!!って気にしてるやん他人の評価。

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2005年9月13日 (火)

みんな、懐紙持参、了解?

 昨日、株式会社サイドポンツーン様から11/6に岡山国際サーキットで行われる、「秋のモトルネッサンス」のエントリー用紙と詳細の「モトルネ通信」を送っていただいた。

 かねてより、有限会社セカンドグリッドの溝口さんから聞いてはいたのだが、「モトルネ通信」を読むと、本当にレースの時、サーキットで野点(のだて)をされるそうだ。

 ちなみに流派は武門ノ茶上田宗箇流です。

 うちのお袋も、武門ノ茶小堀遠州流をやっていたので、家では最小限の作法を教えてもらっているのですが、それでも我流に毛が生えた程度です。恥をかかないように、モトルネまでには、ちゃんとしていきます。飲みたい様に飲めばいいと言われますが、やはり客は亭主をたてる、亭主は招客に恥を掻かせない、お互いの思いやる気持ちが、こういった遊びごとには重要であります。まさに一期一会。

 これを今読んでて、当日サーキットに来るみんな、当日は革つなぎの内ポケットに懐紙を忍ばせておくのを忘れないように!それでは緋毛氈に集合!

 業務連絡、以上!

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2005年9月12日 (月)

朝三暮四

 書こうかどうしようか悩んだのだが、やはり書く事とする。

 今回の選挙結果を見て、日本は非常に危険な領域に踏み込んだように感じている。「大増税、自衛隊の海外派兵問題、年金問題」、を「郵政民営化」という栃の実四個で納得してしまった人がこんなに大勢いるとは・・・。

 衆愚政治をここに見た気がする。これを機会にサイドにおいているお勧め本のコーナーを「Blog中の書籍」から「教養として」とした。これからはこのBlogに直接関係ない本でも紹介していこうと思います。

  

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気持ち悪い~

 習慣とは恐ろしいものである・・・・。

 この週末は土日とジムが休みの週末で、なおかつ天気が晴れたり降ったりと不安定・・・自転車やジョギングもできません。 2日間の休息日となったのですが、休息日どころか、なんか気持ち悪いと言うか、体調が悪い。

 マラソン選手がインタビューかなんかで「走らない日があるとなんか体調が悪くって・・・」なんて言うのを聞くにつれ、「んな、あほな~」なんてテレビ画面に突っ込みを入れていましたが、今の自分はちゃいます。「そう、その通り!」と激しく膝を叩いております。

 まあトレーニングをできないのをいいことに、金~土曜日にかけてプラモ三昧、睡眠時間3時間というのも原因の一つかもしれません。

 あと模型作りながら、喫む大量の煎茶・・・急須とヤカンが私の模型製作には欠かせません。そういや今日の体臭、ちょっとお茶くさい・・・。

tea-set   かくいう今も、清水六兵衛作、松の描かれた煎茶茶碗で一杯やっております。

 とにかく雨の日でもできるトレーニングを考えなくては・・・(ローラー台かな?)

 あっ、それと甥っ子のプレゼントにつける手紙を書かなくては・・・。5歳児にも解ってちょっと毒があって、くすっと笑えるやつをね。

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2005年9月11日 (日)

Benelliの製作

  この前から、PROTARのBenelli250ccを作っているのだが。作るどころか一度仮組したエンジンブロックをカミソリ鋸で、本物のBenelliのパーツどおりに切り分けてしまい、部品点数が増えていっている・・・。今日はエンジンブロックを半日ほど掛けていじっていたのだが、まだまだである。(シリンダーヘッドの空冷フィンを削りだしたりした。)明日はシリンダーをプラ板積層で作るための、図面製作だ。

 なまじ資料を集めてしまったため、解っているところは手を入れずには入られない損な性格、キットの駄目出しをスケッチブックに箇条書きに列挙して、手を入れたところに横棒で消していくといった手順を踏んでいる。あと余白には簡単な画を書いて製作プランを練ったりとか・・・。終わるんだろうか・・・。

 エンジンブロックが出来上がりましたら途中経過報告ということで、画像つきでこのBlogにて報告します。

 あとフロントブレーキのドラムからディスク化という大仕事が残っています。

 だれかBo GehringのMoto TEC社製ブレーキキャリパーの詳しい資料持ってません?

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2005年9月10日 (土)

Courage!

bib  Tシャツの胸の部分にプリントされていたM.Bibendumがご覧のようにひび割れだらけだ。半年前にはちゃんとしてたんですよ。

 筋トレの時に春先からこのTシャツを着始め、この半年の間に汗にまみれ、体に貼りつき、胸郭を開くラットマシンやマシンスクワットのおかげでこのように縦にひびが入り、洗濯する事でそれが広がってしまっている。

  トレーニングジムはフォームのチェック、自分を絶えず客観視できるよう、『蝦蟇の油』の四六の蝦蟇の入れ物のように、総鏡張りとなっているのだが、トレーニング終盤のハンガーノック寸前の時、このようにひび割れ傷つきながらも、目の前の鏡の中から「頑張れ!」(フランス語なら“Courage!”だね。)と言ってくれているようで心強い。

 今日も肩にバーベルを担ぎ、眉間に皺を寄せ、頭から額を伝い汗が目に入り、その痛みに耐えながらスクワットをしている。同じ時、彼もまたスクワットのため股関節を屈伸すると同時に胸郭が開き、Tシャツの胸の部分が横方向に引っ張られ、縦のひびがさらに広がりプリント面はさらに傷ついてゆく。傷つきながら鏡の中で「頑張れ!」と・・・。

 今の私にとってのあなたは、「ど根性ガエル」のピョン吉よりも根性あるぜ。

 これからもよろしく、戦友!

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2005年9月 9日 (金)

ノルマ一日3時間

 T.プロヴィーニ追悼作品展の出品製作について、模型仲間のメールによる「ここまで出来ました」っていう製作報告に外堀を埋められ、今日より作業時間ノルマ一日3時間ときめて、本腰を入れたい思います。「〆切が1月6日だから何とかなるでしょ・・・」なんて言っていると、いつぞやのちっちゃいMOTO GUZZI 250アルバトロスのように、〆切落としてしまうかもしれないからだ・・・(しかも完成あきらめた・・・未塗装、タイヤ無しでまだあります。完成させるためスワッシュさんの19inch汎用タイヤセット買おうと思います。)

 今回の私のお題は、Benelli250/4のフロントディスクブレーキ仕様。細かいことはこの前書いた記事「Cavalleria rusticana」に書いたのでそちらを参照してください。

  又、睡眠時間削って模型製作の日々が始まるわけだが、こういった作業って深夜に捗るのはなぜでしょう。休みの日曜の朝10時から始めても、全然仕事が乗らないのである。

 やはり深夜に、模型の神さんが降りてくるのでしょうか・・・それとも私の灰色の脳細胞が模型脳になるのでしょうか。

 でもこだわり始めると終わらないのです・・・私の作業って・・・気が付くと外が明るくなっている事があります。

kr250-3  この前レストア(模型のレストアって・・・ってみんな思っているな多分・・・)したカワサキのKR250のエンジンです。前のオーナも結構手を入れていらしゃいました。塗装を直して、ハイライトと影を描いて、セーフティーワイヤをかけて(なんたってレーサーだからね。)カウルを留めるベーターピンを作ったりしました。後、アルミ板からスプロケットを切り出しました。

kr-m  ね、手を入れるとProtarってレーサー独特の雰囲気あるでしょう。

 これ読んでいて、ちょっと模型でも、しかもProtarでも作ってみるかと思った方、追悼作品展にエントリーして私と一緒に遊びましょう。

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2005年9月 8日 (木)

ベルゼブブ

 『24』に次ぐ話題の米TV番組がこの秋から放送が始まると言う事で、CATVに番宣CMがしきりに入っている。

 その番組とは『LOST』である。リンクを貼ったHPに行ってみてください、あらすじを見ると・・・なーんか悪い予感がするんだなこの設定。

 かつて漫画でもこんな話がありましたね・・・望月 峯太郎 氏著の『ドラゴンヘッド』である。

 けれども、私はこの『ドラゴンヘッド』のことがあまり好きではない。(『バイクメーン』『鮫肌男と桃尻娘』なんかは本当に好きなんですけどね。)結構作品に対する評価が高いと聞いているが、そういうことを聞く度に、「えっ???」と思ってしまう。

 それは、ウイリアム・ゴールディングの小説、『蠅の王』にそっくりすぎるからだ。評価をしている方は、もちろん『蠅の王』を読んでいらっしゃいますよね?

 そして、ここで『LOST』である。私のこの予感が思い過ごしであったと感じる事ができることを切に願いながら、このBLOGを今読んでくれている皆に願う。

「ゴールディングの『蠅の王』を読んだ事の無い人は、今のうちに読んどいた方がいいぞっ!」

 さてさて、読書の秋です。

  

 

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2005年9月 7日 (水)

とってぇ~も好き♪

 最近、私の子供時代の頃に読んでいた漫画のブランニューバージョン化されたアニメーションが、テレビ放送されている。

 「鉄人28号」「サイボーグ009」「ブラックジャック」等がそうだ、漫画の方では、浦沢直樹氏が手塚治虫氏の「鉄腕アトム」の中のエピソード「地上最大のロボット」をリメイクしている「PLUTO」がある。このように、今、旧作に再び日の目が当たっている時なのです。

 そこで私からの御願いです。原作テイストをちゃんと残して、それでいて今のCGで作られているTV放送用のよく動くアニメーション(昔の虫プロ作品のような、リミッテドアニメーションではなく)で、手塚治虫先生の「W3(ワンダースリー)」を観たいのです。時代設定も原作のままで、あの画の感じで御願いしたいのです。

 手塚作品と言うと、初期の三部作「ロストワールド」「来るべき世界」「メトロポリス」をして最高傑作といわれる方が多いのですが、プロットの組み立て、画のこなれ具合、漫画のテンポ、これらがそろっている「W3」は、私にとっての手塚作品の最高傑作なのです。

 今の子供たちに見せたい漫画もこの作品です。一素人が生意気かもわかりませんが、逆指名で日本テレビで放送されていた、「MONSTER」をアニメ化したスタッフの方々で御願いしたいです。(妄想モード)

 皆さん、「W3」駄目すか?

 私、今でもこの原作読んで、ラストのシーンで涙がこぼれます。

 ♪とってぇ~も好き、ノッコ、プッゴ、ボッゴ、星から来た仲間~よ♪

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2005年9月 6日 (火)

走る理由

 先日、ProtarJapanの岡部社長と話をした時、MOTOGUZZIでレースをしている理由の話となった。

 私はその時、「もちろんレースなので、いい成績で速くなりたいのはもちろんだが、その根っこの部分は走りたいから走っているんだ。」というような事を話したらしい。(よく覚えていないや)

 するとその後、こんな内容のメールを送ってこられた。

Subject: なぜレースをするのか?
> レンソー・パゾリーニの葬式には
> プロビーニも行った。
> 彼は、黒いセルの眼鏡使用で
> けっして色男派ライダーではなかった。
> 喋りも唐突・・・
> ビデオのなかでは、彼も生きている。
> 「おいらはAgostiniみたくスターではない。
> ・・・
> ・・・
> io corro per correre」
> おいらは走る、走るために。

 GP350ccクラスをBENELLIで走っていたレンソー・パゾリーニの言葉である。“Io corro per correre.”直訳すと「おいらは走る、走るために。」

 食事制限、厳しい筋トレ、早朝練習、頑張っていたのだが、何か閉塞感を感じていたのは確かだった。ただがむしゃらにやっていた感があった。この初心に帰るような、「走りたいから走っている。」と言うパゾリーニの言葉で、目の前が開け、気がラクになり、もう一歩前に進めるような気がする。

 初めて自転車に乗れた時の嬉しさ。オートバイ(原付)に初めて乗った時の自分の世界が広がったような感動。肉体労働を続けてGUZZIを買って、嬉しさのあまり、夜通し首都高をぐるぐる回った時の楽しさ。そして今乗っているレーサーで始めてサーキットを走った時の怖さと楽しさの入り交ざったなんとも言えない快感。

・・・・“Io corro per correre.”「オイラは走りたいから走るんだ」・・・・

 初心不可忘     風姿花伝 世阿弥

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2005年9月 5日 (月)

伯父さんとしてのプレゼント

 度々書いてきた、甥っ子の5歳の誕生日が近づいてきた。

 もう物事がある程度わかる年なので、ちゃんとしたプレゼントをしようと思い立ち、あれこれ悩んでいるのですが、うちの母親などが言う、おもちゃとか洋服とかそういったものではなく、幼い甥を一人の人間として向き合った時に、安易なものではなく本当に彼を思ったものと思い、チェコの児童文学、カレル・チャペクの童話全集にすることとした。

 確かに年齢を考えると、少し早いかなとは思うが、幼い時は解らなくとも、いつか「あの時の事はこうだったんだ・・。」と解る時が必ず来ると信じている。(自分がそうだった様に・・・)彼には子供騙しでは無い童話を読んで欲しく、カレル・チャペクを選んだつもりです。(本音を言うと“星の王子様”も選択の一つに入っていたのですが、さすがに早すぎますね。)

 当分は彼の母親が読み聞かせをすることとなるのでしょう。

 ただ、「どうして?」「なぜ?」が口癖のドチテ坊やの甥の事、この本を読んでもらった時に、彼の両親に質問攻めをするのが見えてきそうで、これから起こるだろうことを思い浮かべると、伯父としてほくそ笑むまずにはいられないのです。

 なにせ、この前の帰省していた時に、MTの自動車の運転の仕方を一生懸命に質問してきたので、運転を見せながら丁寧に教えたら、東京に帰った時、親の運転するAT車の運転を見ていて、「発進の時になぜ一速に入れない?」「どうして加速と共にシフトアップしない?」終いには「運転の仕方が間違っている!」と、弟に説教したようだ。(甥にはMT車とAT車の違いをまだ教えていない。)

 いいぞぉ~もっとやれ。(笑) その物事に対する探究心、伯父として頼もしいぞ!

  「あんたいったい、どんな伯父さんだっ?」って声が聞こえてきそうですが、そんなモン決まっています、ジャック・タチのユロ伯父さんのダークサイドなやつを狙っているんです。

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2005年9月 4日 (日)

散歩中

 散歩中、凄いものを見つけた。

 なんと、アスファルトを突き破って、花をつけた一本の百合。百合の花といえば可憐なイメージがあるが、画像を見てもらうとわかるが、実にたくましく、しかも美しい朱鷺色の花。

lily  以前の記事「ジムにて」や「雪中の松柏」でも書いたが、この百合の花が置かれている逆境の状況でも意気が盛んである様を見て、私もかくありたいと感じ入るのです。

 たまには散歩もいいもんだ。

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2005年9月 3日 (土)

タリラリラ~ン

 9月だというのに、何なんだこの暑さは。

  今日は市内の外回りだったので、トレーニングをかねて自動車ではなく自転車で出動した。しかし暑い・・・後でわかったのだが、気温がなんと35℃を越えていたようだ。

 駅前で一仕事終わり、汗を掻き掻きこれから事務所に帰ろうかと自転車に乗りかけた時、一匹のアオスジアゲハが飛んできて私の額に止まった。 私の掻いた汗を飲んでいるようだった。ちょっとすると、何事も無かったように飛んで行った。

 あ゛ーこの時に私って傍から見ると「てふてふが・・・」とか言ってそうな赤塚富士夫キャラ・・・。もう気分は「タリラリラ~ン」である。

  そういや、学生時代「赤塚富士夫ゲーム」やったなー(遠い目)ある時間内、決められた赤塚キャラの語尾を自分のしゃべる言葉に着けるっていうやつ。(例えば、心の親分が自分の担当なら「~のココロよ~ん」と全ての語尾につける。)

 大学生って馬鹿ですね。まあコンパで下北沢で馬鹿なことやってた時のことを思い出しました。こんな事普段はしませんよ・・・本当です。

 それよか私の汗飲んで、お腹壊さなきゃいいけど、・・・アオスジアゲハ。

 はっ・・・「胡蝶の夢」・・・なーんて。

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2005年9月 2日 (金)

伴 忠太 作戦

 今日も課題はマシンスクワットである。中々上手く動けない・・・トレーナー氏の「力みすぎ!」の言葉・・・。

 マシンスクワットをやる前に、ウエイトの付いていないバーベルのバーだけを担いで、フリーウエイトで型の練習をしてから、マシンに取り掛かるようにした。

 いやーフリーウエイトの方がバランスが取り辛くて難しいんですけど・・・重心点が一定にならない・・・くっそー・・・と、ここだけで5セットもするとフラフラに。

 するとマシンでの本番の時「力みが取れてよくなって来ましたよ」とトレーナー氏・・・あぁこれって『巨人の星』で大リーグボール3号を打たせるために、星一徹が伴に逆立ちをさせてヘロヘロに疲れさせて大リーグボールを打たせた、あの作戦と同じなんじゃあ・・・今の私って伴忠太・・・

 空腹の限界で、汗みどろで、疲労困憊の10セット目が終わった頃、最後の動作チェックで、「背筋が柔らかくなって、もう少しお尻を後ろにやるといいですけど、まあ合格点!」というお言葉を頂いた。

 これも伴忠太作戦のおかげなのか・・・やはりリアルな世界でもスポコンは梶原一騎ですか。(納得)

 しつこい贅肉のため、腹筋はまだ割れていませんが、肩甲骨回りの背中はボクサーのようにボコボコと筋肉の塊が出てきている。今日風呂上りに鏡を見て気が付いた。その時、ちょっとだけ、なかやまきんに君の気持ちが真剣に理解できた。

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2005年9月 1日 (木)

さらば、孤高の騎士

 模型仲間と用意をしていた「タルクィニオ・プロヴィーニ一周忌追悼 プロター作品展」のホームページが今日から正式公開となりました。

 なぜか私は「プロヴィーニ追悼作品展開催委員会」の会員なんてものになっております。

 そこで、松永よりの御願いです。

 今回の作品展は上手い下手で賞を決める作品展ではありません。素組みでも結構です。本当に大歓迎なのです。なので、興味をもたれた方、エントリーしてみてくださいませんか。

 また、「おいらは模型は作らないけれど、協力してやろうか!」といったご理解のある方、リンクバナーも用意しております、ホームページへのリンクをよろしく御願い致します。

 今現在、『プロター社』はイタリア模型メーカーの巨人『イタレリ社』に吸収合併され、単独企業としては存在していません。ただ上手いエスプレッソを飲み干して、なお器の中に残る残り香のような・・・そんな作品展になればと一会員として思う次第です。

 プロターの模型は確かに組みにくいです、でも完成すると、雰囲気があるんですよ。まるでパドックに止まっているマシンのみが持つ『怪しいオーラ』が1/9の模型でもあるんです。

 一人でも多くの方のエントリーをお持ちしております。

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