伯父道二日目総論
二つ三つばかりなるちごの、急ぎてはひ来る道に、いとちひさき塵(ちり)のありけるを目ざとに見つけて、いとをかしげなるおよびにとらへて、大人などに見せたる、いとうつくし。
清少納言 枕草子
今日もクタクタです。本当に子供は元気ですねぇ~。午後から涼しい所に連れて行こうと、山の方にある公園につれて行きました。
個人的に私の好きな公園で、広い芝生の中に大木がポツンポツンと立っている様、写真の奥に見える山の手へと続く階段が欧州風の庭園を思わせ「我が町のヴィラ・デステだ。」などと勝手に思っている公園なのだ。「こういった所で、芝のきれいな時期にクラシックカー&バイクのコンクールやれると素敵なのに。」と来るたびにいつも思っていたりします。だってハイシーズンの今でも写真見て解るようにガラガラですよ。田舎だもんね。
まあ個人的にも隠れ家?的な所で、時々この公園に来ている移動式カフェのコーヒーをオープンエアのベンチに座って小説を読みながらまったり・・・なんて楽しみが損なわれない程度でね。「あまり騒がしくなるのもちょっと・・・」という本音もあります。
私の事はこの位にして、ここに帰省中の4歳の甥坊主と一緒に来たわけなんですが、普段見た事の無いガラ空きの広い芝生にたいへん感激したのか、いきなりこちらの予想を超えた行動にでたのです。
「でんぐり返りする!」と言って。帽子を取るやいなや実行である。たまたまその時、携帯のカメラモードを起動していたため決定的な一枚を記録することができました。
その後、水の広場という噴水のある遊び場に出撃だ。パンツ一丁になりずぶ濡れになって遊ぶこと小一時間、怪我が無いようにと遠巻きに見守るのも結構疲れるものです。友達の出走する二輪レースのピットクルーをする時より疲れました。(どーゆーたとえじゃ!)
甥坊主は汗だか水だかなんだかわからない、ビシャビシャのドロドロなので、パンツ一丁に靴を履かせ、駐車場まで歩かせると、山の風ですっかり乾き、車に積んであったタオルできれいに体を拭き、服を着させてジュースを飲ませながら家路に着きました。
家に帰ると、昨日は人見知りをしていた姪(9ヶ月)がすっかり馴れて、私の顔を見ると笑いながら這い這いをしてきて、その道すがら拾った小さな小さな紙くずを、さも宝物を見つけたが如く嬉しそうに遊ぶ所作をながめながら、冒頭の“枕草子”の一説が、私の灰色の脳細胞によぎったのでした・・・。
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コメント
ひと時、甥や姪を連れて我が子のように慈しむさまがほほえましい。伴侶を得て我が子を連れていく心境を期待したい。
投稿: 詠み人知らず | 2005年8月 8日 (月) 08時45分
その疲労感よく分かりますなあ。
私も昔は、6時間プールにつきあったとか
野山にいきなりつれていってころげ回ったりとかしてました。
でも馴れると体力的にも全然平気になりますね。
自分の子供だったら「毎日」ですから。
そして精神も幼児化してゆく・・・。
投稿: zuka | 2005年8月 8日 (月) 14時46分