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2005年6月

2005年6月30日 (木)

シンナーに気をつけてぇ~

 また、模型三昧の日々になりそうである。

 とりあえず7月一杯はこの前に書いた旧ザクを仕上げて、その後PROTARのBenelli250/4に取り掛かる予定ですがどうでしょう。

(ガンプラは出来が良いので、ほぼ素組・・・あぁ模型業界の癒し系だなぁ~)

 後は7/17の筑波のレースでこけないことだ、すべての予定がオジャンになってしまいます。

 実際去年がそうでした、5月に転倒、その時骨折した右手親指は後遺症で未だに上手く動かないし、靭帯を切った左肩は季節の変わり目にはシクシク痛み、関節が変に盛り上がっている。

 サンデーレーサーは転倒しては駄目!!それを思い知った一年でした。(と言いながらこの一年間に三回も転倒した大馬鹿者・・・です・・・私)

 BenelliはPROTAR社の創始者タルクィキニオ・プロビーニ氏が乗っていたつや消しのスレートグレイ、前ゼッケンにはお尻の穴マーキング、緑のビニールテープで目張り仕様である。

 ちょっと(かなりでしょ・・・)汚い実戦仕様にする予定です。模型に魂を入れるために頑張らねば・・・。

 ちょっと判りづらいかも判りませんが、『カッコの悪いカッコよさ』の表現が今回の製作テーマです。難しいですな・・・。

 模型仲間の合言葉

「--・- ・-・-・ ・-・ --・-- -・-・ -・-・・ ・---

・--・ -・-- ・-・--」文字化けじゃないぞ!

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2005年6月29日 (水)

My name is Bond,James Bond.

 6/1の記事“DZ-015”の中で触れた佐藤 優著の“国家の罠”の作中に出てくるハヤカワ文庫のウォルフガング・ロッソ著“スパイのためのハンドブック”。

 “国家の罠”の再読中より、どーして読みたい欲しい病に罹り、もーいてもたってもいられず、Amazon.co.jpで購入した。

 何しろこの著者のウォルフガンク・ロッソって人、モサドの大物エージェントだった人間である。

 エージェント上がりの小説家といえば“深夜プラス1”や“もっとも危険なゲーム”を書いたギャビン・ライアルが有名ですが、諜報員の指南書なんて書いていません。

 わくわくしながら、まず冒頭の『第一章 あなたのスパイ能力をテストする』をやってみると、私の点は210点。えーとなになに「205点~230点。容易に同業者中(情報部員)の最高位をきわめることができるであろう。」ほー良いじゃない♪冒頭部分からやる気満々で読み進んでおります。

 それと市川雷蔵主演の“陸軍 中野学校”のDVD-boxもただ今予約中だとAmazonのお薦めがきた・・。(大体こんな作品が私のDVDのお薦めで来てしまうあたり、「いつもどんな物の買っているんだ?」と皆様から後ろ指を指されそうで怖い・・・)

 童友社のアストン・マーティンDB5のボンドカーの模型が作りたくなったぞ・・・あっ・・・そう言えば笑後さんが調達してくれたエアーフィックスのLittle Nellieも捨てがたいぞっ!

 只今、私個人的に密かにスパイ祭り進行中だっ!

 つーことで、この記事の公開時間を00:01と設定することにしました。

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2005年6月28日 (火)

かさぶた

 皆さんは傷をした後出来る『かさぶた』を剥がさずにはいられなくなりませんか?

 急に変なことを聞いて申し訳ありません。実は私、我慢できないんです。

 かさぶたを剥くのに失敗して大量出血したり、傷口がさらに広がったりとリスクを伴う危険な遊びですが、その魅力にとらわれた私は、逃れる術を知りえません。

 前置きが長くなりました、本題はここからです。五年前、十四歳の天寿を全うした我が家の愛犬であり家族の一員だったモック・・・家族の中での序列は私の方がモックより上で、いつもお腹を出して服従のポーズをしていた彼が、興奮して私の言うことを聞かなかったことがありました。

 それは彼がまだほんの小さな仔犬の頃のお話です・・・。

 私は靴擦れでかかと上(アキレス腱の真上)にかさぶたを作っていました。私が縁側を歩いていると外飼いしていたモックがその『かさぶた』に異常に反応し、「クンクン」と鼻を鳴らして匂いをかぎながら家の中に上がりこんできては、かさぶたの有る私の足を両前足で押さえ込もうとします。

 かねてより、野生の狼が人間を襲う時、まずアキレス腱を狙いそれを断ち、獲物としての人間の運動能力を奪うといった記述を何かで読んだことがあり、私の血の匂いで彼の野生の本能呼び覚まされたのかと、ちょっと恐ろしかったです。(その当時、スティーブン・キング原作の映画“ペット・セメタリー”で、主人公によって生き返らされ、凶暴化した幼いわが子が、その主人公たる父親のアキレス腱を刃物で切るシーンがありましたね。こわ~!)いつもは序列が上の私の一声で、尻尾を巻いてしまう彼が、言うことを聞かず、あまりにも執着するので、観念して(まあ仔犬なので甘く見ていた。)彼に任せると、動かないように小さな両前肢で私の足首を押さえ込み、傷口の『かさぶた』を甘噛みしてすっかり剥がしてしまいました。後は30分以上も出血する血液とサーモンピンク色の傷口を執拗に舐め取っておりました。

 その痛いこと・・・逃げても逃げても追いかけてくるし、上目使いに「信用してよ!」と問いかけてくるので、痛さを我慢して続けさせると、一回り傷口が大きくなり、サンドペーパー(#1200くらいかな)をかけたように傷の患部の凹みとそうでない所の段差がなくなるくらい平滑に均され、出血が止まったところでやっと開放してくれました。

 モックの唾液が乾くと傷口はピンク色のままでかさぶたはできず、ピンと突っ張た様な透明な薄い膜が張ったようになりました。

 次の日、その傷をあらわにモックの前を歩いても、前日の執着ぶりは何だったのかと言わんがばかりの無関心ぶり、そして傷の方は3日ほどできれいに治癒してしまいました。

 野生の動物は自分で傷を舐めて治すと聞いていましたが、こういう事かと身をもって知ったのです。

 ただ・・・モック・・・あの時、私の『かさぶた』から何かよほど緊急を要するやばい匂いがしてたんですか・・・?

(注:上記の行為は、奇生虫とか人間動物間感染症の伝染の危険があります(それに結構マジに痛い)ので皆様にはお勧めしません。幸いにも私はその辺の事は何も無く今日に至っています。)

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2005年6月27日 (月)

ALIEN PLANET

 CATVのDiscovery Channelにて今週の日曜日19:00から“ALIEN PLANET”と言う番組があります。

 先の6/16の記事“生命のデザイン”で少し触れた“鼻行類”、“アフターマン”と同じジャンルの本で“Barlowe's Guide to Extraterrestrials: Great Aliens from Science Fiction Literature”という本があります。この本は今をさかのぼること18年前、今は無き銀座のイエナ書房で買った私の大切な蔵書の1つです。

 本の題を訳すと「地球外生命体のガイドブック・バロー版:SF文学に登場の偉大な異星人たち」となるのでしょうか。本の内容はSF小説に出てくる異星人を著者ウェイン・バーローの美しいイラストで解説してある正に異星人ガイドブック、メジャーなところを言うと、フランク・ハーバートの“DUNE”に出てくる『GUILD STEERSMAN』とか、ラヴクラフトの“クトゥルー神話”に登場の『古き者供』・・・

 そして氏の別の著書「紀元2358年ダーウィン第4惑星への旅」のコンセプトをもとに映像化されたのがこの番組“ALIEN PLANET”のようです。

 あぁCATVに契約していて良かったと思います。

 しかも、学生の時、辞書を引き引きイラストの解説を読んだ本と同じ著者の映像作品が見られるとは、世の中捨てたモンじゃないですね。(CG技術が進み、指輪物語の映画化と同じく、やっと時代がついて来た感があります。)

 今、Discovery Channelのへヴィーユーザーと成りつつあります。

PS:6/28、29の両日、NHKBS2にてハーリー・ハウゼン監督作品“タイタンの戦い”“恐竜百万年”が放映!!みんな見ようね。

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2005年6月26日 (日)

TINTINにして下さい

 昨日、床屋に行った時の事です。

床屋:「どうされますか?」

私:「夏なんで短めで、バリカンでバーとやっちゃってください。」

床屋:「短目というとどのくらいでしょうか?」

私:「TINTIN(あーそこそこ、チンチンじゃないぞタンタンと読むのだぞ)みたいにしてください。」

床屋:「わかりました・・・・でTINTINって・・・?」

私:「(あちゃーたとえが悪かった)えーと山田五郎みたいな・・・」

床屋:「え゛っ(言葉にならない声)いいんですか?」

私:「やっちゃってやっちゃって♪」

・・で、出来上がったのが前髪がちっともクルッってなって無い、全体短めのスポーツ刈り・・・あ゛ーぁ、これじゃただの板さんだ・・・20050626105656

 でもあこがれるじゃないですか冒険家って・・・また再チャレンジします!

(SWの先々行上映に行くのはやめました。ちゃんとした公開日に見に行きます。)

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2005年6月25日 (土)

この一ヶ月を振り返って

 今日でこのBlogをはじめて一ヶ月となりました。

 初めのうちは一日あたり10+αの訪問者から始まったこのBlog、徐々に訪問者が増え、今では平日200~250、週末100~150の訪問者にまでになりました。

 こんな私の戯言に付き合っていただき、本当にありがとう御座います。

 訪問者の数が週末よりも平日の方が多いところを見ると、私のBlogを読んでくださっている皆様は、お忙しいお仕事の隙間の時間を使って、仕事場よりアクセスして頂いている方が多いのかな?と推測する次第です。

 このBlogの主題を「週末が待ち遠しい」、副題を「仕事に費やされる時間の隙間を上手に使うには、いつも心に「毎日が日曜日」」としておりますとおり、私のBlog開設動機に沿った喜ばしい結果として受け止めております。

 これからも、濃いのか薄いのか判らない人を食ったような内容で、ちょっと笑える記事を用意して皆様のお越しをお待ちしております。希望を言えば仕事でテンパッたり落ち込んだ時に、記事を目にしていただき、「プッ」と噴出して貰えるようになれば、記事の書き手としてはこの上なく満足で御座います。

 これからもBlog「週末が待ち遠しい」をよろしくお願いします。

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2005年6月24日 (金)

I have a bad feeling about this.

 明日からスターウォーズ・エピソードIII Revenge of the sithの先々行上映がある。

 大いに悩んでいる・・・・観に行くべきか止めるか・・・・。

 もちろんいつかは観に行くのだが、ちょっと頭を冷やしてから観に行くが良いのか、熱くなったまま勢いで行くべきか・・・。

 それはなぜかと申しますと、TVやweb上で公開されているトレーラーを観て「いや~な予感がする・・・」と呟いてしまいました。なぜだか理由は無いのですが本当にいやな予感がするんです。

 はっ・・・Master Yoda、修行の成果がついに・・・>私って馬鹿

 “帝国の逆襲”をベストSWと評価する私にとって、新三部作の公開済み二作品は正直物足りないものでした。お願いですこのエピソードIIIを観て、この全てのもやもやした感情が良い方向へと導かれんことを・・・失望して映画館を出ないことを・・・

 「そんなこと言っててもどうせ観に行くんだろっ!しかも一回じゃないだろっ!」って仰る通りで御座います。討ち死に覚悟で観に行くのがSW-Fanの醍醐味と言うものです。

 でも終に公開なんです。待ち遠しかったような、まだ終わって欲しくないような・・・。

 そして討ち死に覚悟でエピソードIIIを観に行かれる全てのSW-Fanの皆様に、

「May the force be with you!」

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2005年6月23日 (木)

心技体

 「大人のドリル」をかなりがんばって嫌々ながらやっています。

 朝食前の5分間、昼飯後の同じく5分間、一日のべ10分が勝負の時だ!

 内容は単純な一桁の暗算の連算と、単語を順番をつけての暗記です。両方とも限られて時間内での作業なので、初めのうちは思ったとおりになかなかできず「キーッ」となっていました。

 歳を取るってこういうことなのね・・・ショボーン・・

 事の起こりは、予てからこのBlogに書いているように、トレーニングジムのトレーナーと、体の効率の良い使い方を話している内に、ハードウェアとしての肉体のみを鍛えてもその使い方が駄目だと意味無し親分だと身にしみて理解してきたことがきっかけです。

 今の私のプランはジムで減量・関節の稼動範囲の拡大・基礎体力の向上、『大人のドリル』を使って脳味噌のクロックアップ、サーキットのでの練習走行時に感情に流されない精神力とライディングテクニークの向上(経験則にのっとたソフトウェアのインストール)を行うといったものです。

 あぁ、よく考えるとこれって高校時代の剣道部、あんなに毎日のように稽古の時に言われていた「心技体」じゃないか・・・高校の時は判ったつもりになっていましたが実は何も判っていなくて、三十路になってサンデーレースにはまり、ちょっと厳しい転倒をして、それが故で真剣に筋トレを始めて、やっとどういった物かアウトラインがぼんやりと見えてきたかな~てなところです。

 今現在、「22年前に判っていたらな。」と思う事もありますが、馬鹿な高校生で尚且つ今打ち込んでいるオートバイレース程、本気で剣道をやっていなかったので、このようにレースに打ち込んでいなければ、死ぬまで真剣に考えなかったと思います。

 なので近頃、“スターウォーズ・帝国の逆襲”のDVDを観ながら、ヨーダの自分を信じろといった意味の台詞がやけに身に染みて、「うんうん」と画面(沼にはまったX-wingをフォースで持ち上げるシーン)に向かって相槌を打ちながら号泣している自分がいます。>やばーいです。

 Master Yoda、私はあなたのパダワンになれますか?歳を取りすぎているので駄目ですか?

 誰だっ!直ぐダークサイドに堕ちるから駄目だって言っているのは!!

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2005年6月22日 (水)

SUPERCALIFRAGILISTICEXPIALIDOCIOUS!

 始まりは、幕末から明治にかけてです。今でこそ日本美術の一つとなった『浮世絵』は、この頃の扱いと言えば大量印刷物のチラシ、プロマイドであり、使い捨ての紙屑の類でありました。

 当時の外貨を稼ぐ重要な輸出品であった陶磁器の梱包用の充填剤(私たちも宅急便で物を送る時、新聞紙をくしゃくしゃと丸めて詰め物に使うじゃない、あれと同じ)として使われおり、そのおかげで海外へ旅立つことが出来ました。世の中には捨てる神あれば拾う神あり、日本でそんな扱いを受けていた浮世絵は、かの地の外国人によってArtと評価され、ただの紙屑が後に立派な絵画として取り扱われるようになりましたとさ。

  時は過ぎ・・・昭和十五年(西暦1940年)、海の向こうの伊太利亜にBenelli250-4という競技用モーターサイクルが生まれます。Benelli_1 3b エンジンは驚く無かれ、4サイクル、排気量250cc、水冷DOHC加給機付き四気筒(四気筒を誇らしげにアピールするがごとく燃料タンクのBenelliのライオンエンブレムも四匹だ!)、4 in to 2のエグゾースト、最高出力は52.5馬力!でした。不幸にもその年、伊太利亜は第二次世界大戦に巻き込まれ、この走る宝石は時代の闇の中へと消えて行きました。

 この『4サイクル・250cc・水冷・DOHC・4気筒』エンジンを心臓に持つモーターサイクルは、80年代半ばから90年代初頭にかけて日本で大輪の華を咲かせます。しかも、前述のBenelli250-4のような競技車ではなく、誰もが買える量産車として国産4メーカー全てから販売されていました。

 日本車は加給機無しの自然吸気ですが、4バルブヘッドとなっており、19,000rpmからレッドゾーンといった工芸品のようなエンジン。改めて考えても、この様なエンジンが量産市販されていたなんて信じられないことです。

 欧州車の模倣から始まった我が国の二輪モータリゼーションでしたが、『4サイクル・250cc・水冷・DOHC・4気筒・4バルブ』こんな二輪車を量産していた国なんてどこを探しても在りません。この件について日本人として誇らしく思います。

 小さな小さなエンジンに、『水冷・DOHC・4気筒・4バルブ』と言うメカニズムを詰め込んであるそれは、機械式複雑時計の『ミニッツリピーター・トゥールビオン・ムーンフェイズ・永久カレンダー』にひけをとるのでしょうか?ただそれが高価な時計とは違い、価格が手ごろで身近に多数存在していた耐久消費財であったというただそれだけの理由で本当に素晴しく価値のある物に気付かないでいたのではないですか?かつての浮世絵のように・・・

 『水冷・4サイクル・250cc・DOHC・4気筒・4バルブ』

 バイク好きが、この呪文のような一連の長い言葉を一息で言えると、何か素敵なことが起きるような気がしませんか?

 私は何か素敵なことが起きるような気がします。

 当時のCBR250RRのプレスリリースをリンクしておきました。読んでみてください。

(注:CBRを紹介したのは深い意味はありません。この時代のオフィシャルな資料をweb上に管理してあったのがホンダ社だけだったからです。Benelliの詳細、画像データをお送りして頂いたProtarJapan代表の岡部和生様に、この場を借りてお礼申し上げます。ありがとうございました。)

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2005年6月21日 (火)

BATMAN BEGINS

 今日の“号外”に画像を投稿してくれた笑後さんが映画“BATMAN BEGINS”がことのほか面白かったとのこと、その勢いでBatMobileの模型を作られたようです。

 其処まで言われると気になるじゃあないですかぁ~。

 と言うことで、ちょくらNetで今回のBATMANについてお勉強したところ、スキンヘッドの渡辺健がブルース・ウエインの師匠(師匠がリーアム・ニーソン、マスター・クワイ・ガンジンってのもなー)の師匠って・・・?マジすかこの設定!!!

 是非見に行きますワーナーBros.いや、拝見させて下さいっ!!!

 この手のネタが判っている外国人映画作家のは“キルビル”を撮ったタランティーノだけだと思っていました。

 だってBATMANは勧善懲悪のヒーローではなく、自分のルールに従って悪を裁くアメリカ版仕置人です。“BATMAN”に『藤枝梅安』降臨~って、うま過ぎです。

 キャスティング担当GJ!

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号外

 昨日、このBlogの6/17の記事“模型オタクはパンケーキの夢を見るか?”のコメントに笑後氏がバンダイのBatMobileの模型のことを書き込んでくれました。

 なんと、早くも完成画像が届いたので、ここに公開させて頂きます。

 仕事が早いぞ笑後サン!1:35だと掌サイズですな。

 皆の者、刮目して見よ!!

batmobileGg01 batmobileGg02

BANDAI 1:35 BatMobile

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2005年6月20日 (月)

茶を喫むという事

 新茶の季節。良い季節になりました。

 珈琲よりも緑茶が無いと駄目な私、朝食後の一杯がないと一日やっていられない性質なんです。

 一連の動作を説明するとこうだっ!!

 煎茶用の急須に茶葉を入れ、湯冷ましに熱いお湯を入れてちょっと冷やし、熱ヌルな感じの湯温になったら急須にそのお湯をいれて待つことしばし。小さな煎茶茶碗に急須から移し、美しい翡翠色の煎茶ができあが~るのである。

 茶は「飲む」のではなくて「喫む」のである。ちなみにちょっとお年を召した方々は煙草も「吸う」なんて野暮な言い方はしないで「喫む」と言っていた。

 熱ヌルな温度で出したお茶は苦味が少なく、旨みを伴う甘さがあり本当に「イィッ!!」。

 貰い物で良いお茶なんか貰った日には、半日小躍りして大喜びである。<踊る宗教か自分!!

 ちょっと自分には「違うな・・・」といったお茶の葉がある時は、さながら錬金術師(錬成陣や等価交換の原則なんてものは必要ないです。)になったように『駄目な煎茶』から『美味しい松永スペシャル』にブレンドをする楽しみがある。

『松永スペシャル』とは?

簡単に言うと煎茶に抹茶が混ぜて、旨みを補完したお茶の事です。

じゃあただ抹茶を混ぜればよいの・・・?

答えはブッブー。

 松永スペシャル・・・その混ぜる抹茶の量を決めるのは、まるでケイヒンのFCRキャブレターのセッティングのごとく細心の注意を払い、(キャブは濃く→薄くが鉄則だが、抹茶のブレンド量は薄く→濃くが鉄則、なぜってそれは国会で決まっているから。(ウソ))茶葉にもよるが、うっすらと茶葉に抹茶の粉が纏わり付く程度に、そして決して忘れてはならない隠し味が存在する。<大げさ

隠し味とは・・・・化学名『グルタミン酸ナトリウム』、商品名『味の素』。

 これをお茶を入れる煎茶急須一杯に対して耳掻き一杯弱、なぜ味の素って・・・?国会で決まっているからと言うのは冗談で、前述の煎茶の味の命!『旨みを伴う甘さ』とはアミノ酸由来の味覚なのである。動物由来のアミノ酸旨みならイノシン酸ベースのかつお出汁とかになるのだが、植物由来なら有無を言わさずグルタミン酸である。

 なお抹茶は劣化が早いので飲む直前にブレンドだ!

 こうやって私の一日は始まるのです。

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2005年6月19日 (日)

雨乞い

 私が生活している地方は今年のこの時期、なぜかまとまった雨が降らない。

 プロフィールにも書いていますが、畑を借りて農業の真似事をしている。

 土質が砂地なので根菜類との相性がよく、サツマイモを二種類合わせて200苗植えている。

 灌漑施設のスプリンクラーはあるのだがやはり雨がガツンと欲しいところである。

 タイの方では、雨乞いの行事として自分たちで作った巨大ロケット花火を打ち上げると言うのがある。ロケット花火で天上の神さんを驚かせて雨を降らせるとのことだが、もし私が神なら、そんな不届き者はゼウスのイカズチで黒焦げにしてしまうだろう。

 当地には傘踊りと言う雨乞いの踊りが有るが、畑の真ん中でたった一人で踊り狂っていたら、すぐさま救急車を呼ばれて拘束衣だ。050217_teddyBears_hmed_4p 

 しかしそんな冗談言っている場合ではない、今日の畑仕事で苗を見ているとやはり水不足による影響が出てきている。

 どんな雨乞いをしたら良いのでしょうか?

 皆様のお知恵をコメント欄にお願いします。(なるべく頓知の利いたやつをネ)

 良さそうなのを実験君だっ!!!

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2005年6月18日 (土)

来るべき世界

 子供の時、夢見た未来はどんな世界でしたか?

 ロボットが共に生活し、タイヤの無い車が空中を走り、誰でもお金を払えば宇宙旅行が出来る。

 手塚治虫の漫画を子供の時から読んでいた私にとっての来るべき未来はそんな感じであった。

 現実は・・・?エアカーはさすがに無理ですが、あと十年もすれば内燃機関は終焉を向かえ、燃料電池がエンジンの代わりをしているでしょうし、今現在、自動車の自動運転化技術も開発の最終段階に入ったと聞き及んでいます。SONYやホンダが開発しているような人型ロボットが家庭へ進出間近のようですし、宇宙旅行はバージンアトランティックが出資をしているスペースシップワンが現在テスト飛行中であります。NASAは軌道エレーベーターのアイデア案のコンペをしているといった話も聞こえてきます。

 人体に関しては、幹細胞を用いた移植医療が発達し、失われた人体のパーツを作れる様にもなるだろうし、脳とコンピューターのインターフェイスも開発中だそうです。これが出来ればサイボーグも可能と言うことである。

 すでにスタートレックのコミュケーターはフリップ式の携帯電話として現実化をしますし、情報技術分野においてのテクノロジーの発達は、かつての予想を上回る勢いです。

 科学考証にこれ以上無いというくらいこだわった、キューブリックの映画“2001年宇宙の旅”でも唯一、ここまでコンピュータのOSの発達を予見できなかったようで、宇宙船計器板には、沢山のこれでもかと言うくらいコンソールパネルが並ぶ。2005年という現実ではディスプレイ画面の中でアイコンが並ぶのが普通だろう。

 ただ僕たちが子供のころに夢描いていた『明るい未来』は来るのでしょうか・・・?

 それともジョージ・オーウェルが著書“1984年”のなかで予見したような、国家による情報管理の徹底された全体主義の未来となるのか?

 “OZの魔法使い”の中でドロシーが歩む『黄色い煉瓦の道』の様な、明るい未来に必ず至る道があれば良いのですが・・・。

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2005年6月17日 (金)

模型オタクはパンケーキの夢を見るか?

 私の飛行機模型のストックにVought V-173 とXF5U-1と言う二機の飛行機がある。

 XF5U-1のプロトタイプがV-173なのだが、これらの飛行機は通称 「Flying Pancakes」と呼ばれている。

 リンク先を見てもらうとお判りになると思うが、空飛ぶホットケーキとはよく言ったものである。でもね、いいでしょうこのデザイン!!他にこんなの無いですよね。

 このように私が好むのはちょっと変、え~こんなのあり~っといたものが非常に多い。

 模型メーカーで言うと好きなメーカーは、PROTAR、エアーフィックス、レベル、オーロラ(今風だとポーラライツ)、ウイリアム・Bros、SWORD。模型メーカーのこんなのどうだ!って言った心意気が箱の中に詰まっているぞっ!!

 最近は飾る目的で出来合いの完成品を買う方が増えていると聞きますが、上手い下手よりも、自分の手を動かす事は、思い通りにできて思わず半完成状態でも人に見せたくなったり、自分の思ったとおりにいかなくて苦しかったりと、まさに『模型を作る』といった行為そのものが実社会の縮小版のようで私は好きなんですがね~。

 「実社会は働いている時だけで十分だ。せめてプライベートな時は癒しが欲しい。」という事で、完成品商売が成り立っているんですかねぇ~?

 でも、だからこそこれから社会に出る若者よ「模型を作ろう!!」です。

 誰だ!「じゃあエラソーに言っている、あんたのその模型のストック、生きている間に全て作れるんですかぁ~?」なんてミモフタも無いこと言っているのは。(ショボーン全くその通り)

 上記の飛行機二機作って並べて展示したらカッコイイよねと思い、知人に頼んで購入してもらってから既に4年・・・本物のパンケーキならとうに腐って無くなっておりますがな・・・。

 「キットの内容はどうかって?」そういった質問は惚れた女の欠点をあら捜しする行為と同じで野暮であります。

 だからこそ、もう一度言います「若者よ、模型を作ろう!!」

 フランス人で私と同じ事考えている人発見http://su22m4.free.fr/pancakes.htm

 やっぱりフランス人は判っている←何を?

 フランスといえば、Mach2(仏)とかのキットをちゃんと作れる様になると飛行機モデラー一人前だ!!

 わたし・・・、まだ作れません(キッパリ)。

 なのでただ積んでます、Mach2のシーダート。

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2005年6月16日 (木)

生命のデザイン

 スティーブン・ジェイ・グールド著の“ワンダフル・ライフ”を再読中です。

 1909年カナディアンロッキー山脈のフィールド山とワプタ山に隣接する西斜面の海抜2400メーター、そこで産出されるバージェス頁岩(読んで字の如しページをめくるように堆積層に沿って剥がす事が出来る堆積岩)。その岩をタイムカプセルとしてカンブリア紀のバージェス動物群が化石として閉じ込められていました。

 その動物達のデザインがちょっと普通じゃ無いデザインなんです。五つ目の蝦蛄みたいなやつから、ハリネズミみたいなふな虫??幻覚(ハルシネーション)と言う意味の学名を持つハルキゲニア!!

 自然はスバラシィィィィ!!こんなの人間じゃデザイン出来ません・・・無茶苦茶過ぎて。

 生物学つながりの次の二作品も続けて読むとオモロイです。

 人間が絶滅した未来の生態系を描く“アフターマン”。

 この本の表紙になっている、こうもりの進化した捕食者「ナイトスートカー」ってスターウォーズのエピソードIに出てきたポッドレーサーチャンピオン「セブルバ」のモトネタだと思いません?

 もう1つは太平洋上の今は無き無人島の生物群を、正確な生物観察論文タッチで書かれている“鼻行類”。(注・フィクションなのだ!!)

 嗚呼、こう見ると人の造りしデザインも捨てたモンじゃないですな。

 わたしゃこんなの大好物なんです。

 この変な生き物&空想生物・怪物シリーズは、また回を置いて記事を上げる予定です。

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2005年6月15日 (水)

トレーニング馬鹿

 今日もジムに行ってきました。

 上着のT-シャツが汗でずっしり重くなる程の2時間30分に及ぶトレーニング。

 晩御飯を食べる前でしたので、最後のほうはハンガーノックを起こし掛けており、フワ~と意識が遠のき・・・・はっ!!いかんいかんっ。てなことがありました。

 今日もジムに来ている面子は、頭の先から足まで日焼けで真っ黒・クロスケのインターハイ出場が決まった硬式テニスの女子高生、同じくインターハイ出場を決めた陸上の男子・女子高生(彼、彼女たちも無論真っ黒クロスケである)、県警機動隊員の柔道国体選手、スキーの全日本強化選手、高校野球球児、オリンピック出場経験のある男子・女子自転車選手、ざっと見てももの凄いスポコン濃度である。

 そこに汗まみれの私・・・ちょっち場違い?・・いやいやトレーニングに向き合うモティベーションは負けてる気持ちはありません。

 心の中で「虎だ!!虎になるのだっ!!」と叫び、今どこの筋肉を使っているか、なかやまきんに君のように「おいおい広背筋ガンバッ!!」とか「いいよぉ~ハムストリングス!」とか呼びかけてます。

 今、なかやまきんに君が私に降りてきてます。

「もう健康のためなら病気になってもいいくらいです。」ってあかんがな自分&きんに君。

 私の感じですが、このジムに来てる前述の皆も同じだと思うな・・・(大きく勘違い)

 はっ・・自分レースで速くなる為に来てるんじゃ・・・いまの感じじゃ、鳥肌のネタ「ボディービルクラブ三島っ!」じゃないか?

 この血中梶原一騎濃度のこゆーい状況で無性に映画“ミリオンダラーベイビー”が観たい今日この頃です。

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2005年6月14日 (火)

梔子の花

 蒸し暑い毎日が続き、汗を掻き掻き徒歩で外回りをしていると、甘く何とも言えない懐かしい香りがしてきた。

 20050614180920路の辻に植えてある梔子が、美しい白い花を満開に咲かせていたのです。

 子供の頃、母親の実家に梔子の生垣があり、今のこの時期は夜の闇が深くなるにつれ、家の前を流れる小川沿いに下(しも)の方から上ってくる蛍の光と噎せる様な梔子の香りに辺りがつつまれます。今はもうその生垣は無くなってしまいましたが、今でも私の母の実家の記憶といえば、この梔子の香りです。

 そういえば“一九三四年冬-乱歩”という小説の中の設定で、主人公『江戸川乱歩』が書いた“梔子姫”という作中作がありました。その小説名と同じ梔子姫という名前で、その呼気・体臭が梔子の花の香りがする唖の娼婦が出てきます。まるで未発表の乱歩作品と言っても遜色の無い架空の乱歩作品を、著者『久世光彦』氏が、まるで自らに乱歩の魂を憑依させて筆を取られており、怪奇小説愛好家としての私を大いに楽しませてくれました。

 あぁ・・・呼気、体臭が梔子の香り・・・何とすばらしい設定だと思いません。(遠い目)

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2005年6月13日 (月)

鋼の傀儡

 ワタクシ ガンプラヲ ツクルコトト ナリマシタ(鳥肌 実風に)

 知り合いよりの「9月にあるガンダム展示会に参加しましょう♪」との再三の申し出に断りきれなくなりました。

 なので旧ザクを作ります。

 どこか見えないところにこっそり「emeth」とマーキングをしてやるつもりです。(ホントはヘブライ語をちゃんと調べたのですが コンピューターの文字が対応してません。)

 ガンプラ本体のマーキングは勿論ヘブライ語で書きます。

 なんてたってザクはZEON軍ですから。EとIの一文字違い。(確信犯?)

イヒッ!!

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2005年6月12日 (日)

悪食

 実は別に記事を用意しておりましたが、前回の「インドの山奥で修行して~♪」のコメントにo.c-makoto様よりリクエストがあリ、急遽お題を変えてのお話です。

 急な話で推敲も行き届かない文章になるかもわかりませんが、blogセッションだと思って読んでください。

 ハバネロである。学名「Capsicum chinense Jacquin」と言う唐辛子で、「chinense=中国由来の」と言う名前を持っていますがこれは学名のほうが間違いで、メキシコ、ボリビアなどユカタン半島が原産のようです。その辛さは辛さの単位で200,000~300,000スコヴィル、ハバネロのエキスを200,000~300,000倍の砂糖水に希釈して初めて辛さを感じなくなると言うことです。(ただ時間が無かったので基準となる砂糖水のモル濃度まで調べておりませんスマソ、知っておられる方、もしくは調べられた方はコメントにお願いします。)とにかく辛さ、自然界最強である。

 今をときめくセリエAのフィオレンティーナの中田英寿選手が社外役員をする、ちょっと変なお菓子会社「東ハト」。そこが出しているお菓子がこの最強唐辛子を使った「暴君ハバネロ」である。

 なにごとも興味津々の私、知ってはいたのですが今まで食べたことが無かった。「不思議っ?」と思ったらどうしても実験君になってしまう私の悲しい性、速攻でレジへ「暴君ハバネロ」を持っていったのは言うまでもありません。

 しかもやめときゃいいのに、のっけから二袋!!!

 帰りの車中で1つの目の封を切り口の中へ「何だ!たいしたこと無い・・・黐¤ãレ黝Ãⅳン颶・・・」もう取り消し線あたりから辛さではなく痛みが口の中を走る。あとはもう日本語にはならず文字化けするほどの状態である。

 ただ私の暗黒面には「負けず嫌い」と言う側面もある。なんとやせ我慢で二袋完食!!口ではなく頭皮の毛穴の辺りがモゾモゾ、変な汗が出始める。胃もカーッとしてくるが、やせ我慢パート2と疲れていたこともありそのまま寝てしまう。

 明けて朝6時ころ「グリュ~グルグル」・・・いやな音がお腹から・・・「グリュ~グリュ~グルグルグルグル」・・・・「アーやってもうた」(自分の行為を海よりも深く反省)トイレに行き用を済ますと、第二段「イテテッ・・・」肛門がヒリヒリである。(自分の行為を再びマリアナ海溝よりも深く反省)その後更に四回トイレ通い、その度に上記の行為が繰り返されました。

 はっ・・・今このBlogを書いてて気付きました。

 人はかつて、子供の折からいろんな毒を少しずつ摂って毒に耐性を持ち「君主のお毒見役」を作っていた。

 私もこれから少しずつ「暴君ハバネロ」を摂って、二袋くらいの「暴君ハバネロ」を完食してもびくともしない鉄の内臓を持つのだっ。

 それがなんの役に立つのかって・・・

 東ハトの思惑通り・・・馬鹿・・・私って。

 でもなぜかもう一度食べてみたいぞ「暴君ハバネロ」。

お兄さんから一口メモ「唐辛子の辛味を消すには牛乳を飲むといいらしいぞ!」って・・・ハバネロなら何ガロン飲むっすか?

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2005年6月11日 (土)

インドの山奥で修行して~♪

 最近BRIC's、BRIC's、BRIC's、よく耳にするがBRIC'sって何じゃ?と言うお方に答えて進ぜよう。

 映画“Team America”の冒頭で金正日総書記が核査察が気に入らず、鮫の居る水槽に叩き落したおっちゃんです。

 それってブリスクでブリックスちゃうやろっ!!

 はいはいお利巧さんですね。BRIC'sとはいま経済が急成長のブラジル、ロシア、インド、中国の四過酷もとい四カ国のことですね。

 だけど~、ブラジルはサッカーのワールドカップとカーニバルの時期はGDPが下がっちゃうような国だし、ロシアは民間企業がプーチン首相の一声で国有化されるような国だし、中国はすぐ反日暴動起こしたり、約束を呉儀ったりしたのに、「僕は悪くない」って言っちゃう国だし、じゃあ消去法でインドっていいの?

 私の働いている会社によく来る証券会社の営業マン氏が語るインドファンド営業の言葉を借りると「インドって国はですね、0(ゼロと読んでね)と言う概念を作った国で、IT関係とか強いんですよ。」(ジャパネット高田の高田社長の様に語尾を上げるようなイントネーションを付けて。)

 「はーっ」ため息しか出来ません。私見ですがBRIC'sの人気って多分そんな大層な理由なんて無いような気がします。

 イギリスの経済学者ケインズも言っております「市場とは美人投票だ。」と、つまり~ミスコンで受賞者選ぶのと一緒だと。時には何であの娘がと思うこともあれば、自分はこの娘が「イィッ!」って思ってもからきし人気無かったりとか・・・レミング集団自殺と同じで「何がきっかけでそうなるのか大衆心理はわかりませんので、残念っ!!」と言うことです。

 レミング集団自殺はそれを有名にしたディズニーの映画“白い荒野”のやらせ説もありますが、経済界も大手証券会社や格付け会社による「やらせ」の如き経済活動もありますので、意味深ですね。

 まあダイバダッタにでも、この先の行く末を聞いてみてはいかがでしょうか。

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2005年6月10日 (金)

The Hunger

_064

 夏のレースまでに更なる肉体改造のため厳しい食事制限も始めた。

 高蛋白(茹でた鶏の笹身)、野菜多めで炭水化物を出来るだけ少なめな食事は、ちゃんと取っていても、人間にとってのハイオクガソリン=炭水化物が無いので無性に空腹感が続く。

 ただ、絶え間ない空腹感の中で、以下の感覚、(嗅覚、聴覚、味覚)が研ぎ澄まされていくのが判り、自分のことながら驚いている。

 ひょっとすると、視覚も良くなっているのかもしれないが、もともと両目とも0.1よりも悪いド近眼なので、ただその実感がないだけかもしれない。

 デメリットとしては、眠りが非常に浅くなる点である。

 眠ればいつも食べ物の夢を見る、また、ちょっとした物音で目が覚める。

 嗅覚が鋭くなったと気付いたのは、コーヒーをカップ一杯飲んだ小一時間後、ちょっとしたことで掻いた汗でもう体がコーヒーくさく感じる・・・。

 味覚になるとさらに敏感で、甘いものは今まで以上に甘さを感じる。成長期の子供の舌の味蕾は大人の3倍甘さに敏感であると学生時代の生化学特論で習った記憶があるが、大人でも甘いものを絶つと、普段普通に食べていた物が実は凄く甘いと感じる。

 麻薬の禁断症状と同じで炭水化物という生命維持にかかわる栄養素を率先してとろうと、脳が「甘い」という感覚を増幅しているのではないか?思われる。

 ここまで書いていて「あっ・・・」と、気が付いた。このBlogの6月2日の記事「DZ-015」の中で紹介した花輪和一の獄中漫画“刑務所の中”で、収監されている囚人が甘いものに敏感になっていくことが画いてある。また作品中著者は別の囚人に「飯にしょう油かけて食うとうまいよなあ」と耳打ちし、「シャバでは身のまわりにうまい物だらけなのにグルメに狂うバカヤツラどもはもっとうまいものもっとうまいものと走り回っているうち舌が馬鹿になってしまったんだな。」と申される。全く仰るとおりである。今私が許されるなら一番食べたいものは「炊き立てご飯にバター一欠片、そしてそれにしょう油をちょっとかけたやつ」です。

 ゴラムは「わしら、パンの味も忘れたよ。」と言っていたが、私の場合「わし、炊き立てご飯の味も忘れたよ。」だな。

 そのうち自分のGuzziRacerを「わしのいとしいしと」と呼び始めるであろう。

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2005年6月 9日 (木)

R2D2&C3PO

 映画“ファイトクラブ”に

「我々は、どうしてこんなに思い悩むのか・・・?」

「消費者だから・・・?」

「そうだ、消費者だからだ!」

 こんな掛け合いがありましたが、私は今まさに消費者として、思い悩んでいる。

 飲料メーカーペプシが行う、あのスターウォーズキャンペーンだ。

 笑いたくば笑えばいい、R2D2とC3POのサウンドビックキャップがモーレツに欲しいぃぃのである。

 今回は3,200円+応募券五枚での必ず手に入る。

 減量中なので普通のペプシじゃなくダイエットペプシツィスト5本飲んで懸賞におくるぞっ。

 シークレットで千秋 実と藤原 釜足コンビの「太平&又七」隠し砦の三悪人バージョン無いかな・・・ってあるわけないっすね・・・。(マリアナ海溝より深く反省)

 なんかBlogの向こうから「いつも“タクシードライバー”がどうとか“ファイトクラブ”万歳とかゆーてるくせに、所詮広告に踊らされる大衆の一人だったんだ!!」といった声が聞こえてきそうですが、あえて言います「裏切り御免っ!!」と。

 だけどこれだけマーチャンダイズに特化した“スターウォーズ”とアンチ消費主義の“ファイトクラブ”が同じ20世紀FOXの映画だということも凄いことだと思いませんか?

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2005年6月 8日 (水)

自家製ジンジャーエール

 ここの所、とある喫茶店の広告メニューでとても気になるモノがある。

「自家製ジンジャーエール・・・・¥500」

 見まごうことの無い自家製の文字、微妙に高いのかどうなのかといった価格設定。

 数年前のことですが、銀座のなんちゃら(店の名前忘れた・・スマソ)とかいう喫茶店で自家製ジンジャーエールを飲んだことがあるのだが、生姜が良く効いた炭酸飲料で自販機で売っている缶入りものとは全く違う飲み物でした。(缶入りと、そうでないのの差が激しいのは烏龍茶なんかもそうだよね)

 その銀座のお店ではそのジンジャーエールは不人気だったのか、後にメニューから「自家製ジンジャーエール」の項目は無くなっていたと伝え聞いている。

 よもや数年後に再びその名前を耳にしようとは。(大袈裟)

 ただ、日曜休業のお店なので、未だその味を確かめることはできないでいる・・・

 わたしの周りの自称普通の方々は私に次のごとく言われる。

「松永さんってギャンブラーだな~」と。

 夏の虫は自ら火中へ飛び込む、私はちょっと「えっ」っと思うと知りたくてしょうがなくなるのです。

 「自家製ジンジャーエール」が非常に気になりググッて見れば・・・

 今週末、自分で作ります。

*注ちなみに私は勝負事は好きですが、賭け事は一切しません。

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2005年6月 7日 (火)

朝顔

 いきなりのカミングアウトをすると、「私は“近代盆栽”の購読者である。」

 こんな書き出しだ始めたので、皆様はもうお分かりでしょう、私は根っからの盆栽ファンなのであ~る。

 盆栽ファンの私が、今年はちょっと遅めでしたが、朝顔の種を撒きました。

 土に撒いたわけでなく正確にはキッチンペーパーを敷いたアルミのトレイにひたひたに水を入れ、そこに種を撒き、日光が入らないように上をアルミホイルで蓋をして、温かいところにニ、三日放置プレーといたします。長々と書きましたが片仮名で書けばインキュベートと一言なのです。

 ニ、三日後、種のお尻からちょこっと白い角のような根っこが出てくる。その状態の良さそうなやつを選別して掌よりも小さな植木鉢にスプーン大匙一杯程度の土を入れ、それに植え替えて、苔を貼って育てるのです。

 実は毎年、矮化朝顔を育てていたりします。

 矮化朝顔とは双葉が出て本葉が3枚出た時点でそれ以上大きくならないように徹底的に剪定し、蔓を出させないで小さな状態で花を一輪だけ付けさせるのです。

 オフクロは私の容赦の無い剪定を「朝顔が可愛そうだ。」と言い、口の悪い知り合いには「纏足なんかと変わらない悪趣味、SMの調教をしているようだ。」とも言われています。

 15cmほどの高さで凛と花を付ける様、午前中までの花の命のはかなさ、前述の批判を甘んじて受けたとしても、そのデカダンなエロスとタナトスが混在一体となった美しさは格別なのだ。

 あと1ヶ月ほどすれは皆様に美しい画像をこのBlog上で御見せできるかと思います。

 花で思い出しましたが、野菜を作っている畑の畦に、去年苗を植えた芍薬が、純白の美しい花を付けました・・・。

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2005年6月 6日 (月)

タケヤブヤケタ

 4歳の甥が、手紙にはまっているようです。

 小さな便箋に、平仮名ばかりでオフクロ宛てに書いてくる。

 濁点の『 ゛』をちっちゃな自動車を二つ書いて表現してみたり、4歳なりのタイポグラフィーに凝ったりしている点、「イィッ!!」と伯父馬鹿ながら評価しておりました。

 オフクロも嬉しそうに我が孫に返信をして、電話で彼と手紙について話した時、オフクロの書いた手紙をわざと逆さから読んで「キャラキャラ」と電話口で笑ったそうである。

 「孫にからかわれた!」と悔しいやら、嬉しいやら複雑な表情のオフクロを見て、「よし、次は俺が手紙書くよ。」と宣言。逆から読んでもちゃんと意味の通る「回文」と言うものがこの世に有るってことを、人生経験4年の甥に不肖人生経験38年の私が、ガチンコで教えようと言う訳であーる(まったくもって大人気ない)!!

 回文と言っても、「トマト」「新聞紙」なんてレベルの低いのじゃなくて、「長き夜の十の眠りの皆目覚め、波乗り船の音の善き哉」位のちゃんとした文になっているやつを考え中です。(もちろん子供向けで現代文のやつをね。)

 で、この次はちょっと頓知が必要な暗号形式(あーそこそこ、エニグマが必要な乱数変換とかじゃないよ)とか、ウンベルト・エーコの“薔薇の名前”に出てきたような、膠を使った『炙り出し』とか、考えただけで次は如何してやろうかとウズウズします。

 変な伯父さんによる齢4歳で通信英才(何の?)教育開始です。

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2005年6月 5日 (日)

伊藤若冲

 “若冲と琳派―きらめく日本の美― 細見美術館コレクションより”展が島根県立美術館で行われています。

 かねてより伊藤若冲に興味を持ち、美術書等を購入しその画業を追いかけてはいたが、やはりどうしても真筆の本物をこの目で見てみたいと思っていたところ、そこに島根県立美術館からメルマガで告知である。

 往かねばなるまい!!。

 ちょっと前に、このBlogに時々コメントを付けてくれているzuka氏と、「若冲の鶏はもう恐竜だよね、かっこいい~!!」てな話したことがありましたが、タミヤの恐竜世界シリーズ、ヴェロキラプトル6体セットをああいった具合につくるとめちゃカッコイイィ!!と思うぞ。

 そんなこというなら、まず言いだしっぺの自分がやれって・・・いや・・・その・・・他に作るものもあるし・・・若冲の真作見てから考えます。

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2005年6月 4日 (土)

改造人間II

 今日は広背筋が昨日のトレーニングのせいで鈍く痛む。

 次のレースまで一ヵ月半のスケジュールとなり、トレーナーからトレーニングメニューの変更を提示されたためです。

 背中周り、股関節、太ももの裏のハムストリングスの柔軟性をより上げるため、徹底的に一ヶ月間やりましょうとのこと。

 また、「普段の時、松永さんはつま先が開き気味に歩かれるので、そうならないよう、注意するように!」とのご指摘も。

「せっかくお金を払って、汗水流して辛いトレーニングをして柔軟性を上げても、普段の生活で元に戻してはもったいないでしょう。お金をもらってじゃなく、お金を払って辛いことしてるんですからね!

 もっともである。さながら「三歩進んで二歩さがるぅ~♪」である。二歩下がるぅ~なら良いが、体の使い方によっては三歩以上下がっていることもある・・・気をつけねば。

 それと、最近は具体的な指導はめっきり減って、「小さく、大きくですよ。いいですか大きくならないよう、大きくです。」心の声:(小さく大きくって・・・・???)「機械的にただ動かすのではなくて考えて。力を入れないっ!心の声:(力を入れないって?ウエイトトレーニングですよねこれって・・・???)筋肉を緊張させない柔らかい動きで。」等と禅問答のような指導が増えています。

 はっ・・・これってダゴバでヨーダに修行をつけてもらってるルークのようじゃあ・・・自分。

 でも決定的にルークになれないのは、風呂上りに上半身裸で鏡に映った自分に「You talkin' to me?You talkin' to me?」と言ってしまう自分ですから・・・。

 初動負荷理論についての本を隣にあげて置きました。

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2005年6月 3日 (金)

マイヨ・ブラン・ア・ポワ・ルージュ

 社用車にて交差点の赤信号で停車していた時、路側帯から気合の入った自転車乗りの方が横に並んでこられました。

 使い込まれてちょっとやれたメタリックブルーのフレームのロードレーサー。

 自転車のカラーリングとは対称的なツール・ド・フランスの山岳賞で与えられるジャージ「マイヨ・ブラン・ア・ポワ・ルージュ」を着て颯爽と私の乗る車の横で減速、斜め前まで来て止まる寸前に「カチリッ」と言う音と共に片足を少し捻り、ペダルに固定されている靴のビンディングをはずし片足ついて停車。(流れるような動作が横目で見ていて心地良い。)

 信号が青になりそうになると外した足を「カチリッ」とペダルに固定し、パッと青になるや否や、ダッシュ!!見る見る小さくなり、街の喧騒中へ消えて行かれました。

 マイヨ・ブラン・ア・ポワ・ルージュ・・・・・自分的には自転車の山岳王といえばキアプッチ、ヴィランク、2004年2月14日に亡くなったパンターニです。しかし、最近は自転車レースをかつてほどフォローしていません。だって私のフォローしていたヒーローといえばローラン・フィニオン、ベルナール・イノー、ジャク・レモン、ミゲル・インデュラインの時代までですからー・・・残念!!

 私事ではありますが、3年前に欧州をオートバイで走る機会があり、北イタリアのドロミテ峠の上りの道路に白いペンキで「Forza Pantani!!!」と路面いっぱいに大きく書いてあった思い出があります。その道はGiro d'italiaのコースだったのでしょう。

 模型趣味のお仲間に日本屈指の自転車モデラーの方がいます。

 その名はNOG兄さん!!

 これがNOG兄さんの最新作、1938年バルタリが乗ったレニャーノだ。

P1010467  ちょっち小さくてごめんっ!!

 でも作品の雰囲気わかってもらえますよね。

 5月に行われた、静岡のモデラーズ合同展示会の時の写真ですが、展示会でも大人気だったそうです。

 また、「自転車好きならとりあえず読んどけ!!」な本も二冊紹介します。

昭和9年に実用自転車での本州縦断レースを描いた自転車冒険小説、斎藤純著“銀輪の覇者”(早川書房)。

 1999年からツール・ド・フランス6連勝中のチャンピオン、ランス・アームストロング。

 氏のガン闘病からツール奇跡の復活、そして優勝を遂げるまでを綴った“ただマイヨ・ジョーヌのためでなく”(講談社)。

 どちらも読みましたが、お勧めの二冊です。

 さあこのブログのお題にもあるように、明日から週末です。

 みなさんはどう過ごされますか?

 わたしはどうかって・・・?

 たぶん、先週苗を植えつけたサツマイモ畑に行っています。

 では、みなさん良い週末を。

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2005年6月 2日 (木)

DZ-015

 今読んでいる本に佐藤優著「国家の罠:外務省のラスプーチンと呼ばれて」がある。(正確には二周目に突入中)

 著者の佐藤優氏は「背任」と「偽計業務妨害」の容疑で拘留512日。第一審判決懲役2年6ヶ月、執行猶予4年、現在東京高等裁判所に控訴中の人物です。

 もうちょっと判り易く説明すると、 一連の鈴木宗男報道の時にマスコミがよってたかって鈴木氏の「鞄持ち」の外務省職員と連呼していた人がそうです。(判りやすい様にこのような説明をとりましたが、著書中ではそのような事実は無いと書かれています。)

 紅の「朱肉」使える立場か、左手人差し指で黒い「朱肉」を使う指印の違い、取調べをした担当検事が「これは『国策捜査』なんだから」と言う場面、肌が粟立ちました。こんな面白い本に出会ったのは久々です。

 ジョージ・オーウェルの“1984”、映画ならテリー・ギリアムの“未来世紀ブラジル”、あたりが同じジャンルにあたるのでしょうが、決定的に“国家の罠”が面白いのは、前者のニ作品はフィクションであるのに対し、「鈴木宗男事件」の当事者である著者の内幕手記というノンフィクション作品である点です。(だからといって前ニ作品が面白くないと言っているのではありません。)

 拘置所では1095番と番号で呼ばれる著者、“未来世紀ブラジル”の主人公サム・ラウリーは情報剥奪省に入省した時、独居房の様な個室と個人ID番号「DZ-015」をもらい上司から番号で呼ばれていたな・・。銃刀法違反で懲役3年をくらった漫画家、花輪和一の獄中漫画“刑務所の中”を以前に読んでいたせいもあり、前述の~ブラジルの個室のシーンと花輪和一の漫画が頭の中で混然一体となり、見ても無いのに「あぁ小菅の東京拘置所の独居房とはこんなとこなのか・・・」等と下らない空想をして、一人薄笑いを浮かべたりしておりました。

 逮捕前後の対ロシアの外交政策等のバックグラウンドに始まり人間、物に対する尋常ならざる観察眼、情報分析官としての有能さが読者にも伝わっています。

 今、このブログをお読みになっている皆様、こんな本めったに遭遇できませんよ!!

 なお、「私も読んだよ。」っていう方はコメントに足跡残してください。

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2005年6月 1日 (水)

青頭巾

 DVDで映画「ハンニバル」を再び見る機会があり、ちょっと思うことがありました。

 この映画は人喰いのレクター教授のお話でしたが、今のハリウッドの商業主義にまみれた商品タイアップが鼻につく、ただの商業映画に再びがっくしでした。

 そういえば日本にカンニバリズムと同性愛がペーソスとして入っていて、その物語の本質は行くべき道を見失い、悶え苦しむ魂の救済の話が有ったな・・と本棚より上下巻の二冊の本を探し出しました。

“雨は霽(は)れて月は朦朧の夜、窓下に編成して、以って梓氏に畀(あた)ふ。題して雨月物語と曰ふと云ふ。”で始まる、全五巻、九話に及ぶ日本を代表する怪異小説「雨月物語」。

 出版は今を遡る事、約二百三十年前の安永五年(1776年)。

 1953年には溝口健二監督により映画化されてますが、映画化されたのは巻之ニ「浅茅が宿」巻之四「蛇性の娞」でした。

 これから私が書こうとしているお話は、映画化されていない巻之五に収められた「青頭巾」というお話です。

 場所は下野の国、富田。今の呼び方で言うと、栃木県下都賀郡大平町富田での出来事です。

 夕刻、墨染めの僧衣、藍染の頭巾をかぶった旅の僧侶が一夜の宿を頼もうと、庄屋の門前に立つところから物語りは始まります。黄昏の中に立つ僧侶を見た村人は騒然となり「山から鬼が降りてきた」とあわやリンチに。事情を説明し村人の話を聞くと、「山の鬼」となった僧侶が里の山寺におり、夜な夜な里に下りてきて困っていると聞き、旅の僧侶は一人この荒れ寺に鬼畜となった僧侶の魂を救いに往くと言うお話です。

 この話で白眉なのが、鬼となった僧侶がわずかに残った理性と、本能の間で悶え苦しみ、救いを求める場面は、さながらゴラムとスメアゴル(最近の映画で恐縮ですが)の様でもある、作品自体が耽美な文体で書かれおり(この作家の他の随筆などは上方の口語体で書かれており、およそ耽美とはいえない・・・)、鬼畜に堕ちた僧侶に読者は哀れみを感じずにはいられません・・・。

 皆様にも読んで欲しいのでネタバレはこのくらいにしときます。

 自らを剪枝畸人(かたわ者の変人)と言うペンネームでこの作品を書いた上田秋成、物凄いインテリであったようですが、見方を変えるとヒッキーの古典文学オタクであったようです。(指に障害が有ったのが原因とされる。)

 あっ・・・攻殻機動隊スタンド・アローン・コンプレックスの「笑い男」モトネタはひょっとして上田秋成・・・?

まさかね、サリンジャーが本命だもんね。

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